Vol.313『人生100年、長寿化時代に自社がもたらす価値を考える。』
事例1 クライアントの「100年人生」をプランニングするメリルリンチ 金融サービス業は、長寿化のビジネスチャンスに最初期に気づいた業界の1つだ。 |
(『超長寿化時代の市場地図』
スーザン・ウィルナー・ゴールデン 著
ディスカヴァー・トゥエンティワン 96頁より引用)
人生100年時代になると、60歳を超えてなお10年、20年と社会で活躍する人が増えていくでしょう。と言うことは「セカンドキャリアに入った人」向けと「それを見据える人」向けに「自社がどんなサービスを提供できるのか」を考え、準備することが重要です。そこで、わたしも「キャッシュフローコーチ・メソッドがどのように彼らに価値提供できるか」を考えてみました。みなさんが考える際のヒントになれば幸いです。
1つの案は「言語化力トレーニング」です。我々は言葉や数字、図解などを使って、クライアントの思考整理をしています。その際にカギとなるのが「言語化力」です。つまり、コンサルタントや経営者、リーダー向けに、当たり前のように発揮してきた「言語化力」が、これからセカンドキャリアを迎える広い層にとって価値をもたらすと予想しています。特に、蓄積した経験値を価値あるものとして世の中に発揮するには、それを言語化することが必要です。例えば、「その人がいるとなぜか職場の雰囲気が良くなる効果」を発揮している人が、その価値を言語化できなければそのまま忘れ去られてしまうでしょう。一方で、それが「場づくり力の高さ」と言語化できれば、周りがその価値に気づきやすくなります。さらには「職場が活性化する場づくり力の極意10箇条」を言語化できれば、それを教わりたい人や、職場に伝えたいリーダーが見つかるかも知れません。
このように、キャッシュフローコーチの育成において肝となる「言語化力」は、今後ますます重要度を増すと考えています。なぜなら、様々な経験を積んだ人が、その経験値や専門性の価値をアピールしたり、後任者に継承するときに、言葉で伝える力が必須だからです。
いくら素晴らしい技術や知見があっても、それを人に伝授する力がないのは大きな機会損失です。それは、彼らが言葉に落とし込む作業を避けてきたからではないでしょうか。
そのあたりに「言語化力トレーニング」の可能性を感じて、注目している今日この頃です。
追伸、
このワニレポは月2回、メールでも無料でお届けしています。
読み逃しのないよう、こちらから登録できます。
⇒ http://wani-mc.com/mm.html
| 固定リンク