今月のワニレポ(今月の一冊から)

2019年7月25日 (木)

Vol.243『コミュニティをさらに発展させるために』

コミュニティ設計の目標は、コミュニティ自身の中にある方向性や特性、エネルギーを引き出すことにある。われわれがこのために設けた原則は、実践コミュニティ設計の核心にあるジレンマを浮きぼりにする。定義上、自然発生的で自発的で自律的なものであるはずの「人間の作った機関」を設計する、とはどういうことなのか。このような特性を持った機関に、自らの能力を発現させ、「生命」を持たせるように導くにはどうすればいいのだろうか。

われわれは経験から次の7原則を引き出した。

1、進化を前提とした設計を行う
2、内部と外部それぞれの視点を取り入れる
3、さまざまなレベルの参加を奨励する
4、公と私それぞれのコミュニティ空間を作る
5、価値に焦点を当てる
6、親近感と刺激とを組み合わせる
7、コミュニティのリズムを生み出す

 

(『コミュニティ・オブ・プラクティス
エティエンヌ・ウェンガーほか 著
翔泳社 93頁より引用)

わたしが代表理事を務める、「日本キャッシュフローコーチ協会」というコンサルタント・士業のコミュニティは今年で5年目、会員は450人を超え、半年後には今年の塾生が加わって500人を超える規模になりました。メンバーの「自立性と主体性の発揮」や「安心安全ポジティブな場づくり」などの共通言語で支えられながら、ここまで健康的に発展してきました。そして、今後1000人を超える規模になることを見据え、さらに魅力的な場になるため、本書で紹介された7原則をヒントにキーワードを考えてみました。みなさんも、この機会にご自身の会社やコミュニティ発展の指針を書き出してみてはいかがでしょうか。

1、進化を前提とした設計を行う→「新たな職業の創造」「日本発★新職業の輸出」というビジョン実現を後押しする要素を増やし、阻害する要素を減らす。

2、内部と外部それぞれの視点を取り入れる→場づくり力、営業力、マーケティング力、ライティング力など、外からコミュニティを支援する「推進サポーター」の存在を確保する。

3、さまざまなレベルの参加を奨励する→「時々facebookグループをチェックする」から「プロジェクトリーダーとして仲間を率いる」まで、9段階の関わり方を良しとする。

4、公と私それぞれのコミュニティ空間を作る→協会主導の公式行事と会員主導の非公式行事、そして仕事だけでなくバーベキューやプロレス観戦など遊びの企画も推奨する。

5、価値に焦点を当てる→「アウトプットが先」「自分サイズのアウトプット」「比べるのは他人ではなく過去の自分」など健康的な成長を促す価値観を常に言語化し、共有する。

6、親近感と刺激とを組み合わせる→共通性と多様性が同居する新メンバーの存在。

7、コミュニティのリズムを生み出す→年間行事と並行して旬な企画が自然発生する。
以上をイメージしながら、我々のコミュニティは「新たな職業の創造」に向かいます。

 

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2019年6月25日 (火)

Vol.242『自分らしくあるために、自分をケアする方法。』

以前、ある女性がおもしろいことを言っていました。「くたびれてボロボロな女性に『最近、うまくいっているんだ〜』と言われても信じられない。仕事もプライベートもうまくいっている女性はきれいな人が多い」たしかにそうかもしれません。

<中略>

仕事もプライベートもうまくいかせるには、それぞれ相応に忙しいはず。

なのに、どうして彼女たちがきれいでいられるのでしょうか。

お金も自由な時間もあるから。それも理由の1つではあるでしょう。

でも、そうしたお金や時間というものは、うまくいくようになったから手に入るものとも言えます。私が彼女たちを見ていて共通しているなと思うのは、“自分”を大切にしていることです。自分の心、信念を裏切るようなことは絶対にしませんし、体や心を酷使したあとは必ず休憩を入れます。ほころびが生じたらケアをして、常に自分が自分らしくいられるように、自分にとっての正常な状態を保つための努力は惜しみません。

どんなに忙しくても、どんな状況においても自分の状態に目を向けています。

だからいつもきれいなのです。

(『仕事も人生もうまくいっている女性の考え方
朝倉千恵子 著
あさ出版 22頁より引用)

本書の「体は心を酷使したあとは必ず休憩を入れて、ほころびが生じたらケアをして、常に自分が自分らしくいられるよう保つ」というのは、わたしも今まで意識してきたことです。ところが仕事が立て込み、余裕がなくなると、そのバランスを崩すことがあります。

するとそれがどこかに歪みが出て気づかされる。不具合が出てから直すより、不具合を未然に予防できた方が快適に過ごせますよね。そこで今日は、本書をきっかけに「心と体、そして脳をどのようにケアしているか」を考えてみたいと思います。今、3分タイマーをセットして、おもいつく限り、書き出してみます。よかったら、あなたもやってみませんか?

1)心のケア→家族と旅行に行く、プロレスを会場や動画で観戦する、心地のいい服を着る・買う、映画を観る、美味しい料理を味に集中して食べる、海や湖・川を眺める、森の中で小鳥のさえずりを聞く、馴染みのバーで飲む

2)体のケア→マッサージを受ける、ジョギングをする、ストレッチをする

3)脳のケア→ウクレレを弾く、ふだんは会わない分野や世代の人と会う、未知な新たな体験をする

書き出して見て、わたしは心のケアのバリエーションに比べて、体と脳のケアのバリエーションが少ないことに気がつきました。自分の体と脳をいかにケアするか、意識してみます。

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2019年5月25日 (土)

Vol.241『弱みを強みに転換する発想。』

皆さん、中国の成長を「悔しい」と思っていませんか? ここも、その嫉妬をいったん脇に置いて、中国をリスペクトし、何がすごいのかを観察してみたいところです。

たとえば、中国はキャッシュレスが非常に進化していますね。日本はこの点、先進国の中でも後れを取っています。その背景には、面白い逆転現象があります。ある記事によると、日本のキャッシュレスが遅れたのは、日本が「優れていた」からなのだそう。まず80年代の高い技術力。テクノロジーを活かしてATMが開発され、それをあらゆるところに、コンビニにまで設置。そうした無数の拠点で、市民が気軽にお金を出し入れできるくらい治安が良好であることも、日本だけの強いアドバンテージでした。ところがそのことが、電子マネーへの移行を遅らせました。このような優れた仕組みを実現できた銀行の立場が強く、国にも法律にも手厚く保護されていました。そのため民間企業が決済サービスを作れる土壌が育たなかったのです。中国ではその逆を行きました。電子商取引の巨大企業「アリババ」が、「アリペイ」というスマホ決済サービスをまたたくまに普及させたのです。

日本のようなテクノロジーも安全性も「なかった」ことが勝因となったのです。

このような逆転現象のことを「リープフロッグ」と言います。

(『労働2.0
中田敦彦 著
PHP研究所 195頁より引用)

本書でも紹介している、今まで後れをとっていた部分に着目し、その後れを逆手にとって巻き返す「リープフロッグ」という現象。わたしが主催するキャッシュフローコーチ養成塾の中でも、その具体例を見ることがあります。

伊藤さん(仮名)が勤務する税理士事務所では、鉄壁の序列が存在しました。所長先生を筆頭に、税理士資格を持つ先輩がいて、最下位に無資格の職員である伊藤さん。
彼は当初、税理士資格の取得を目指し、その経験を重ねるためにその事務所に勤務していました。ところが、社長の相談相手になるには、別のスキルが必要になると気づき、キャッシュフローコーチの門を叩きました。

そして、3ヶ月目に有料のコンサルティング契約を獲得することに成功。しかも、所長先生が「絶対に無理」と考えていた、既存の税務顧問先にアプローチしての契約です。
はじめは「偶然だろう」とタカをくくっていたのが、5ヶ月目にはさらに2件の受注を獲得。こうなるとザワつくのが税理士資格を持つ先輩です。つい数ヶ月前まで「税務」の分野では格下と思っていた後輩職員が、「コンサルティング」の分野では突然格上になるのですから。伊藤さんは「資格がない」ことを弱みで終わらせず、「資格に関係なく社長の本業ど真ん中に貢献する」道を探し、手に入れました。今の時代、このようなことがほんの半年もしないうちに起こります。あなたはどんなリープフロッグを狙いますか?

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2019年4月25日 (木)

Vol.240『質問に答えられない時に焦らず対応する方法』

— 人をとるときには、どうしても採用基準や平等性ということをよく言われます。
糸井:ほぼ日の場合、チームで仕事をするときに、どういう人と一緒に働きたいかということを大事にしています。力があるかどうかとか、なにかの技術があるかということは、かならずしも問われません。

— けれで、それは数値化できませんし、基準をつくるのも大変そうです。
糸井:採用基準に「一緒に働きたいか」という気持ちのようなものを入れてはいけないというのが、いいルールをつくりたい人たち、いわば昔の官僚のような人たちの言ってきたことなのでしょう。なぜそんな基準を入れてはいけないかというと、説明しきれないからです。世の中では、説明できる人が立派だと思われていて、「ぼくはわからない」と言うことが難しくなっています。けれどほぼ日では、わからないことも未完成であることもよしとしてきました。

 

(『すいません、ほぼ日の経営
川島蓉子 糸井重里 著
日経BP社 117頁より引用)

コンサルティングやセミナーをしていると、人から質問されることが多々あります。

その時に、「相手の質問にちゃんと答えられるだろうか?」「答えられなかったら、どうしよう!?」と不安になる人は少なくないようです。

わたしも独立して数年間の経験が浅い時期は、そんな不安を常に抱えていました。

ところが、ある頃からそのような不安から解放され、自然体で受け答えできるようになったのです。そうなると好循環です。リラックスしているので、相手の話をちゃんと聞いて理解でき、また逆に質問したいことも浮かんできて、対話を通して、相手が求める答えがあぶり出されていくようになりました。

とは言え、今でも時には答えに詰まることはあります。それでも、かつてのように焦ることはなくなりました。その理由は、「わたしが答えられないのは、その答えを知らないから」ではないと知っているからです。 いや、もちろん答えを知らない質問をされることもありますよ。それでも、質問の意図を確認して「抽象度と具体度のさじ加減」を調節すれば、何かしら答えられるとわかっているのです。

ただ、それでも相手の質問に上手く答えられないことがあります。

そんな時は、どう言えばいいのか?わたしなら、こう言います。

「ごめんなさいね、その質問の答えは、まだちゃんと言語化できていないので、ぴったりな表現が見つかったら、あとで答えますね」

質問の意図に答えたいんだけど、ちゃんと相手に伝わる表現に言語化できないことってありますよね。ならば、それを正直に言えばいい。それは恥ずかしいことではありません。

 

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2019年2月25日 (月)

Vol.238『努力と忍耐、根性。とは別次元の効果的なアプローチ』

この自分では意識できないストレスを緩和する「もっとも簡単な方法」の1つが、
意識できない心(無意識)に働きかける色(カラー)を利用することです。
最近の研究では、人間は色を資格的に認識するだけでなく、皮膚で認識することがわかってきています。青色、緑色、赤色と、それぞれの色の光をとらえる「オプシン」というタンパク質があり、この三つの光をとらえることにより、赤から紫までを脳が皮膚を通じて感じることが出来ると言われています。

<中略>

つまり皮膚は色を認識しているということです。ちなみにタコは、まわりの環境に合わせて皮膚の色を変えると言われていますが、「目」→「脳」→「皮膚」の経路ではなく、皮膚自体がまわりの色を感知して、一瞬で皮膚の色を変えて環境に同化するそうです。
生物は、目ができる以前は皮膚で色や光を感知して生きていたのかもしれません。

<中略>

ピンク色は、幸せ、愛情、優しさ、思いやりなど、幸福を象徴する色です。
愛情や優しさをもっと感じたい方は使うといいでしょう。

(『ぐっすり眠れるピンク色の魔法
橋本陽輔 著
自由国民社 24頁より引用)

問題に直面すると、「努力と忍耐、根性」でなんとか乗り切る。そんな人は多いのではないでしょうか。わたし自身、学生時代に体育会系の厳しいトレーニングや受験勉強などの経験からでしょうか、常に正面突破で立ち向かう癖があります。

それで解決できるうちは、それでもいいのでしょう。ただ、それでは心も体も疲弊して、エネルギーが消耗し、ゴールを諦めたり、病んでしまうこともあるかも知れませんね。

とりわけ、病気や家族の介護、心の病など、ゴールが見えない問題に直面しているケースなどは、正面突破で努力するほど、つらい思いをする人もいるようです。

問題解決において、わたしは3つの視点を持つようにしています。それは、「能力」「行動」「環境」の3つです。そして多くの人は、「能力(どんなスキルを身につければいいか)」か「行動(何をすればいいか)」ばかりを考えがちであることに気がつきました。

その一方で「環境(どんな環境を整えればいいか)」の視点が軽視されがちだな、と。

今回の本の著者は、わたしが10年以上前から親しくさせてもらっている方なのですが、この「ピンク色」の力をはじめて聞いた時は衝撃でした。何しろ、ピンクの衣服やマフラーを身につけるだけで、心や体の問題が解決することがある、というのですから。わたしも仕事が立て込み、エネルギーが下がってきたかな、と感じると、ピンクのマフラーを巻いています。今では何も考えず無意識でやっていますが、それで快適な生活が送れるのなら、言うことなしですよね。ピンときた人は試してみてはいかがでしょうか。


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2019年1月25日 (金)

Vol.237『ひとりで考える時間を強制的に持つには?』

ひとりで考える時間がアイデアを生む。

<中略>

—つまり「インディペンデントデー」は、ひとりで考える日なんですね。

糸井:そうです。だから金曜日には打ち合わせの予定は入れません。みんながどこにいるかも把握しない。会社に来なくたっていい。ただ寝ているだけで終わっちゃう人がいる可能性だってあります。でも、それはいちいち監視するようなことではありませんから。

みんなが「インディペンデンスデー」を持つようになったら、ぼくも意識的にひとりで考える時間をつくろうと思っています。

僕は京都に行っている間、よくひとりで考えているんです。本当はインプットをしようと思って京都を訪れるのだけれど、結局はアウトプットばかりしている。ひとりでいる時間はイ東京にいるとなんとなく時間が分断されてしまいます。やっぱり分断されずに考え続けるには旅先が合っている。とにかく誰にも邪魔されませんから。

(『すいません、ほぼ日の経営。
糸井重里・川島蓉子 著
日経BP社 95頁より引用)

本書で提唱されているように、「ひとりで考える時間」はとても重要で、特にいくつもの意思決定をする経営者は、絶対に確保した方がいい、とわたしは思います。
ところが現実には、そのような時間を確保している人は極めて少ないのが実態のようです。

その理由は簡単で「いつやってもいい」上に「強制力がない」からです。
まさに、「物事を先送りする3大条件」のうちの2つをカバーしています。

このことを実感したわたしが行っていることは、「外部の専門家のコンサルやコーチングを受ける」ことです。わたし自身が人のコンサルをする立場ですが、わたしの活動においては逆に複数の専門家の力を借りています。仕事では、マーケティング、WEB活用、コミュニティ活性化、身体とビジネスのバランス化、英語など。プライベートでは、ランニング、ウクレレなどです。彼らとのセッションが毎月、決まった日時にあることで、必ず「考える時間」が確保される。それは時にアウトプットだったり、インプットだったりします。
いずれにせよ、セッションの後に「ひとりで考える宿題」が生まれ、それは次のセッションまでにやらざるを得ないため、“健康的な強制力”が働き、先送りを回避できます。

この“健康的な強制力”が発揮される環境づくりが、「ひとりで考える時間」を持つ上で、最大のカギなのではないでしょうか。本書の例のように、毎週決まった曜日をそういう日としてルール化するのもその1つ。ぜひ、試してみませんか。


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2018年12月25日 (火)

Vol.236『戦略的休暇を取るきっかけの作り方とは?』

休息と聞いて、わたしたちが通常思い浮かべるのは、昼寝、カウチに横たわる、テレビでスポーツ番組を見る、テレビの人気シリーズを一気に見る、といった受動的な活動だ。

それも休息の一つの形である。だが、体を動かすことには、予想以上の休息の効果があり、かたや精神の休息は、わたしたちが自覚する以上に、活動的だ。

何週間も部屋にこもりきりで本ばかり読んでいそうな職種の人も含む、驚くほど多くの創造的な人々が、高度かつ困難で、時には生命を脅かしかねないスポーツを、人生に欠かせないものとして実践している。毎日何キロも歩く人もいれば、週末を庭仕事に費やす人もいる。常に次のマラソンに備えてトレーニングする人もいれば、ロッククライミングをする人や高い山に登る人もいる。彼らの休息は、わたしたちがエクササイズと見なすものよりはるかに精力的だ。では、なぜそれらが休息になるのだろう。真剣な運動が、彼らの身体をピークの状態に保ち、精神を鋭敏にし、困難な仕事をこなすエネルギーを湧き上がらせる。

だが、それだけではなく、運動は得も言われぬ心理的恩恵をもたらす。

ストレスを和らげ、精神を明晰にし、さらには自らの過去とつながる道ともなるのだ。

(『シリコンバレー式よい休息
アレックス・スジョン-キム・パン 著
日経BP社 18頁より引用)

わたしは「無意識でいると、仕事を頑張り過ぎる癖がある」ことを30代前半に自覚して以来、仕事と身体、心、家庭やプライベートのバランスに気を向け続けてきました。

それは、健康なときにあえて戦略的な休暇を取ることで、有意義な人生を送りたいからです。

それでもここ数年、とりわけ日本キャッシュフローコーチ協会を設立してからの4年間は、かなりの仕事量とスピード感で駆け抜けてきました。健康にはそれなりに気を配ってきたつもりではありますが、出張も多く平日の帰りも遅い分、家族と一緒に過ごす時間はかなり少ない状態が続いています。娘が高校生となり、あと2年半もすれば独り立ちする可能性もある中、今の環境はいつまでも続く訳ではありません。今しかできないこともある。

そこで決めました! 来年以降は、仕事量を減らしつつも、成果は維持向上するスタイルにシフトする、と。え? どうやってやるのかって? それは、、、これから考えます(笑)。

ただ先日、友人との会話で大切なことを思い出しました。それは「堀貞一郎先生は、毎年8月をオフにしていた」ことです。それは、東京ディズニーランドの総合プロデュースで忙しくしていた40代の頃に、アメリカのエグゼクティブの働き方を見て取り入れた、とのこと。

これは半年以上前から決めて準備しておけば、やれるはず。そこで、わたしも来年の8月は予め決まっている個別コンサルと養成塾以外の仕事を入れず、「ほぼオフ月間」にします。それが一体、どんな効果をもたらすのか? 楽しみにしたいと思います。


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2018年11月25日 (日)

Vol.235『コミュニティとの自分サイズの関わり方とは?』

会社勤めをしていたとき、定年まで働いて、その後、同僚たちとは滅多に会わない生活を送る人たちを見た。きっと多くのサラリーマンが、そうだろう。40年近い時間を捧げても、そのコミュニティの外に出てしまうと、絆が切れてしまう。80歳で死ぬときに、周りに何人がいるだろう?僕は、そんな生き方は寂しいと思った。

昔の村社会を想像すると、死ぬとき、周りに村人たちが集まって、見送られて死ぬところを想像できる。家族以外にそんな仲間がどれだけいるか。それが、人生の喜び、幸せを決めるのではなにか。生きる意味とは、まさにそのような状態のことではないか。人は、人と人の間で、生きていくのだ。

僕が起業したのは、勝ちたいからではない。幸せになるためだ。自分の人生に意味をもたせたかったから。そのために必要なのは、インターネット時代に合わせて、コミュニティをアップデートしていくことだ。時代の要請としてコミュニティが必要だということを、小難しく書いたけれど、すごくわかりやすくいうと、僕自身が幸せになるために、安心と自由の両方が確保されたコミュニティが必要なのだ。

(『WE ARE LONELY,BUT NOT ALONE.
佐渡島庸平 著
幻冬社 66頁より引用)

わたしが今、もっとも関心の高いことの1つが、今の時代に合い、わたしや仲間がやりたいことの実現を後押ししてくれるような、コミュニティの運営法です。

4年前に日本キャッシュフローコーチ協会を数十人のメンバーで立ち上げて、現在350人、数ヶ月後に現役塾生が加入すると450人以上になります。

そんな中で、主催者として気になるのは、メンバーの協会活動への「関わり方の濃淡」です。

濃い人だと、facebookグループを1日に何度もチェックし、多くのプロジェクトや行事にも参加して、積極的に仲間と関わり、本業の発展に生かしている人もたくさんいます。

一方で薄い人だと、たまにfacebookグループを見る程度で自ら発信はせず、公式イベントにもほぼ顔を出さない人も一定数います。そして、誤解を恐れずにいうと、「そのような人たちも、居てもらっていい。むしろそれはそれで大歓迎」とわたしは考えています。

それは「自分のライフスタイルに合う、自分サイズの関わり方をして欲しい」のが1つ。

もう1つはタイミングです。人にはそれぞれ、「活動的でありたい時期」と「静かにしていたい(試行錯誤の)時期」があります。そのタイミングによって、関わり方に違いが出るのは当然でしょう。そして、やがて時間が経ち、活動的でありたいときに、いつでもウェルカムでわたしも仲間も迎え入れられる雰囲気、そんな安心安全ポジティブな場をつくっていくことが、長く継続的に発展していく鍵だと信じて、わたしはこれからも試行錯誤します。


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2018年10月25日 (木)

Vol.234『スタッフの存在価値を最大化する秘訣とは?』

トウガラシは辛いです。プリンにのせても合いません。トウガラシは、スイーツ業界では嫌悪されるでしょう。「君の辛さは一体なんだよ!グラニュー糖を見ろよ、大活躍だろう!」というふうに。違うのです。トウガラシはスイーツには合いませんし、お菓子の世界でいい仕事はできないかもしれません。その代わり、和食の世界にいけばどうでしょう。

蕎麦やうどんにかけたら最高です。適材適所なのです。

人間は、単体で評価されるものではありません。そもそも、人に助けられることを前提に作られています。私はワンオペレーション反対派です。「ワンオペ育児」という、親が1人で育児を担う状態を指す言葉が広まっていますが、育児や家事を1人でこなす状況は異常だと考えたほうがいい。いつだって、人は人に力を借りるべし。

人間が、それぞれ微妙にスペックを変えて単体を存在させているのはなぜか。

協力させるためです。協力したときにこそ、力が発揮されます。

大切なのは、自分はどういう起用のされ方をすれば最も活躍できるか。

それを自覚することなのです。

(『天才の証明
中田敦彦 著
日経BP 138-139頁より引用)

わたしは長年、コンサルタントとして個人プレーの仕事をしてきました。
そして、近年は日本キャッシュフローコーチ協会の運営という、チームプレーの比重が急速に高まっていて、その中でわたし自身が実践の中で鍛えられていることが1つあります。
それは、「その人の存在価値の最大化をいかにするか?」の目利き力です。

協会の仲間と共に、様々な企画を各種プロジェクトを立ち上げたり、全国の各地に会員主催型で100人超の強化研修会を行ったり、後楽園ホールを貸切で4百人規模のMVPコンテストを開催するうちに、「どうすれば人は最大限に輝けるのか」を考える機会がものすごく増えました。つまり、どのような人にどんな役割を与えれば最大限に輝くのかです。

と同時に、逆の目線でこれからわたしがやりたいことがあります。それは、協会メンバー自身から、「自分はどのように活用されたいか」を自己申告してもらうことです。
自分の存在価値を最大化するのは、どんなシチュエーションで、どんな役割を担うことか?
それを一人ひとりが自覚して、能動的に発信できたとしたら、組織運営は今よりもっとスムーズに活性化するのではないか。もっとも、自分のことは自分ではなかなか客観視しにくいものです。なので、現実には周りの仲間に自分の強みや特徴を客観的にフィードバックしてもらう作業は必要でしょう。そのプロセスを通して、意思疎通を図ることにもなります。

そして、その発想は一般企業にも応用できるのではないか。そう考えると、協会活動を通して実践していることは、すべてコンサルティングの現場に応用できることばかりです。


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2018年9月25日 (火)

Vol.233『モチベーションが自然と湧き出す秘訣とは?』

人間という存在の本質は、自分ではない誰か、自分ではない何かとのつながりによって生きる力を得ているところにあります。自分を待っている何か(仕事)、自分を待っている誰かとのつながりを意識した人は、けっしてみずからの生命を断つことはない、とフランクルは言います。フランクルの言葉を少し引きます。

「各個人がもっている、他人によってとりかえられ得ない性質、かけがえないということは、-意識されれば-人間が彼の生活や生き続けることにおいて担っている責任の大きさを明らかにするものなのである。待っている仕事、あるいは待っている愛する人間、に対してもっている責任を意識した人間は、彼の生命を放棄することが決してできないのである。
(『夜と霧』みすず書房186-187頁)

フランクルが求めているものは、「自分の欲望や願望中心の生き方」から、「人生からの呼びかけに応えていく生き方」「意味と使命中心の生き方」への転換です。こうした生き方の転換によってはじめて、私たちは生きる意味を実感しながら生きることができるとフランクルは考えたのです。

(『NHK100分de名著 フランクル 夜と霧
諸富祥彦 著
NHK出版 P.54より引用)

フランクルの「夜と霧」は随分昔に読んだのですが、最近それを解説した本書を読んで、改めて「モチベーションが自然と湧き出す秘訣」を再認識しました。
それは、「自分を必要とする人やコトの存在」を自覚すること。

わたしの場合、「自分を必要とする人」として、家族や友人、クライアント、塾生や協会メンバーなどが思い当たります。なので、彼らから相談されたり、頼られたり、協力している時に、エネルギーが湧き出てきます。また、「自分を必要とするコト」として、コンサルティングや養成塾、協会活動、執筆、講演やセミナーなどがあります。

とりわけ、例えば「これからこんな講座をつくって、◯◯で困っている人たちの力になってあげよう」というように、これからやることの内容と意味が明確になればなるほどに、ワクワクして、やはりエネルギーが湧き出します。つまり、その心の状態こそが、「モチベーションが自然と湧き出ている」姿なのだと思います。

それを、受身的な捉え方で終わらずに、能動的な視点に置き換えることで、使命感を持ってやるミッションや、仲間を巻き込むビジョンが浮かび上がっていくのでしょう。

もし今、やりたいことが漠然としてモヤモヤしているなら、「自分を必要とする人は誰か?コトは何か?」を探してみると、突破口が見つかるかも。

そしてそれは、意外と足元にあるかも知れません。


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