今月のワニレポ(今月の一冊から)

2022年11月25日 (金)

Vol.283『もっとわがままにノーと言う。』

TEDの人気スピーカー、デレク・シヴァーズ。彼は自身のブログで、「もっとわがままにノーを言おう」と主張している。中途半端なイエスをやめて、「絶対やりたい!」か「やらない」の二択にしようと言うのだ。そのためのコツは、基準をとことん厳しくすること。
「やろうかな」程度のことなら却下する。「イエス」と言うのは、絶対やるしかないと確信したときだけだ。ある経営者は、ツイッターでこう言った。
「絶対にイエスだと言いきれないなら、それはすなわちノーである」
まさにエッセンシャル思考らしい発言だ。選択肢を検討するときには、つねにこの基準で考えたほうがいい。

<中略>

第1章で紹介した、クローゼットの話を思い出してほしい。
「いつか着るかもしれない」というゆるい基準を使っていたら、クローゼットはめったに着ない服でいっぱいになってしまう。これを「この服が本当に大好きか?」という基準に変えると、中途半端な服が消えるので、もっといい服を入れるスペースが生まれる。
同じことは、あらゆる決断に当てはまる。どうでもいいことを捨てられずにいると、本当に重要なことをする余裕がなくなってしまうのだ。

 

(『エッセンシャル思考 132頁より引用)

知人のコンサルタントから、「自分が所属しているコミュニティの知人から相談を持ちかけられ、好意で(無料で)対応していたら、どんどん依存されるようになり困っています」という話を聞きました。専門知識を商品にしているコンサルタントにタダでアドバイスを求めるのは、飲食店で無銭飲食するのと同じようなことなのですが、形がないサービスを扱っている以上はやむを得ない面もあるのでしょう。
見ず知らずの人からの問い合わせなら無視できても、「所属するコミュニティ内で人間関係をこじらせたくない思い」や、元々の「困っている人を放っておけない性格」などが重なり、好意で対応しているうちに、相手の依存度がエスカレートするケースはよく見聞きします。
このような時、どうすれば良いのでしょうか?

ここで思い出しておきたいことは、大前提として「こちらには相手の依頼や相談を受ける権利もあるし、受けない権利もある」ということです。とりわけコンサルタントやカウンセラーは「人の相談に乗るのが仕事」という職種柄、「相談を持ちかけられたら、応えなければならない」との思い込みを持ちがちです。それが家族や大切な友人ならまだしも、そこまで関係性が深くない人からの相談に、忙しい中、自分の睡眠時間を割いてまで、対応する必要が本当にあるのでしょうか。もっと、わがままにノーと言っても良いのではないでしょうか。ただ、無闇に敵を作る必要はないので、伝え方の工夫はあって良いと思います。
人から相談を持ちかけられて迷った時は、まず「イエスかノーか」を決める。次に「それをどう伝えるか」を考える。この順番にしておくと、自分に正直に対応しやすくなります。
本当に大切なことのために、自分の時間を大切に扱いたいものです。

 

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2022年10月25日 (火)

Vol.282『スキル習得のコツは、最小限の知識で即実践すること。』

インナー・ゲームを開発した初期の段階で一番驚いたのは、あるたった1つのレッスンを指示すると、生徒のテニスが急に上達したことだった。その指示は「あなたが『知っている』べきボールの打ち方を全部忘れて、ただ無心にボールを打ってごらんなさい」というものだった。もとより、本当に知っていることは忘れようがない。知っているつもり、つまり頭で覚えているすべてのことを追い出してしまうと、自然で軽やかな動きが現れてくる。けれど、インナー・ゲームはたった1つのレッスンでは勝ち取れない。我々の内側の敵ははるかに巧妙で、我々の心の中に堅固な要塞を築き、容易には王位を譲ろうとしない。

<中略>

テニスのエラーは、メカニカルな技術知識が欠けているために起こるのではなく、プレーヤーの心の内側に原因がある、自己不信や、不安や、集中力の欠如が主たる原因なのだと確信するようになった。それを基に、私は内から外への指導法、つまり生徒のすべての外側の症状を、内側の、メンタルな障害を取り除くことで矯正する手法を取り、非常な効果を上げることが出来た。

 

(『新インナーゴルフ 25頁より引用)

本書は元々、知人(ゴルフのレッスンコーチ)から感銘を受けた1冊として紹介されました。
ゴルフをやらないわたしがその本に興味を持ち読んだ理由は、その中心的メッセージが、わたしが提唱するパートナー型コンサルティングと共通すると感じたからです。

わたしがコンサル・メソッドを塾生さんに伝えた時に、成果を出すタイミングには個人差があります。早い人は、6ヶ月間の塾が始まって1ヶ月も経たないうちに「脱★完璧主義」で実践し、成果を出し始めます。ところが成果の出るタイミングが遅い人は、現場で実践する前に入念にインプットを繰り返します。時には、わたしの塾で学ぶ他に「もっと補完する必要がある」と思い込んで他のコーチング講座でも学び、知識のトッピングを積み重ねます。
知識量だけで言えば、前者より後者の方が多いのですが、成果を出すのは決まって前者です。

これは一体、なぜでしょうか?
それは、後者(インプット過多)の人は、インプットを増やすことで「型通りに正確にやる」ことにフォーカスが向かってしまうからです。一方で前者(アウトプット優先)の人は「顧客のお困りごとを解決する」ことにフォーカスが向かっています。そのスタンスは、どちらも相手に伝わります。自分がその顧客だったら、どちらが嬉しいかは言うまでもありません。「スキルを磨くことにフォーカスしているコンサルタント」よりも、「親身になって、自分のお困りごとをいかに解決するかにフォーカスしてくれるコンサルタント」の方が、腹を割って話そうという気になることでしょう。
スキル習得のコツは、最小限の知識で即実践すること。
知識を入れすぎるとかえって遠回りすることがある。気をつけたいことです。

 

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2022年9月25日 (日)

Vol.281『ノウハウを体系化すると、いつでも最適なものを取り出せる。』

佐山:ゴッチさんと一緒にいると頭の中がずっとレスリングでしょ?

鈴木:食事をしててもワインを飲んでても、ずっと人を倒す方法を考えてますよね。

佐山:しつけも厳しくてね。

鈴木:家の中がすべて整然としていますよね。僕は一度、「テレビのリモコンの置き方が曲がっている!」って怒られたことあります。

佐山:ゴッチさんらしいなあ(笑)。

鈴木:家中が整理整頓されている理由を教えてくれたんですよ。「頭の中を整理するのと同じだ。レスラーは頭の中を図書館にして、闘っている時にいつでも最適なものを取り出せるようにしなければいけない」って。

 

(『Number1055号Special Features伝説継承。 32頁より引用)

プロレスの神様と言われたカール・ゴッチの教えが雑誌Numberで紹介されていました。
これはコンサルタンタにもそのまま当てはまる教訓で、まさに「コンサルタントは頭の中を図書館にして、コンサル中にいつでも最適なものを取り出せるようにしなければいけない」と言えます。

では、そのためにはどうすれば良いか?
その秘訣は「ノウハウをバラバラに点在させておく」のではなく、「きちんと目的ごとに分類して体系化しておく」ことです。それによって、迷わず瞬発的に取り出しやすくなります。

例えば、わたしはあり方に関することは「ビジョナリープラン」としてミッション、セルフイメージ、カンパニースピリッツ、ビジョン」の4つを図解化しています。
コンサルティングにおける対話の型に関しては「ビジョナリーコーチング」として、4つのステップと3つの視点で図解化。

会社のお金の流れに関しては「お金のブロックパズル」として、売上から利益、最終の繰越金までを一目でわかるよう図解化しています。

このように、重要かつ高頻度で使う知恵や知識は、目的ごとに分類して体系化することで、取り出しやすいだけでなく、継承も容易になります。

今、キャッシュフローコーチ・メソッドを全国のコンサルタントや士業の方々に伝授できているのも、このノウハウの体系化と図解化があってこそ。
価値を高めて、広く伝えていきたいのであれば、常に頭の中を整理しておきたいものです。

 

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2022年8月25日 (木)

Vol.280『学びに逃げずに実践を重ねる人の発想法。』

自分に自信がなければないほど、勉強しなくては、という気持ちになるでしょ?勉強して、体験して、そしてその道のプロと言われる人たちの域に少しでも近づき、追いつき、そしてやがては追い越そうという気力。この気力が大事だと思う。その気力というのは、自信満々の人には生まれてこない。当たり前だから。

<中略>

なかでも俺が大事にしていることは“体験”。自分の体験したことなら、体験してない人には負けるわけがない。だから国会の中でも、とにかく他の人たちより1つでも多くの実体験を積み重ねようということで、これをテーマにやっている。だから、俺が議員になってからも世界を飛び回るばかり。とにかく体験。体験するということは、ただ目で見て、思い出の中に刻むだけじゃない。1つの体験が3つの疑問を想起させ、その疑問を解くためにさらに3つの体験をしたくなる。そこからさらに3つずつの疑問・・・。もう、ネズミ算式だ。
これを1つずつ、背伸びせずできる範囲で着実にこなしていく。
そうすれば、何の道でも大先生になれるだろう。

 

(『最後に勝つ負け方を知っておけ。
アントニオ猪木 著
青春文庫 73頁より引用)

1つの実践をしたら3つ以上の問いをつくる。その問いの答えをつかむために、実践する。ネズミ算式に問いが生まれ、答えを手に入れていく。その結果、数年後にはその分野の第一人者になっている。著者が述べているこの発想はまさに、ビジネスの奥義そのものであり、コンサルタントの成長のプロセスそのものです。

ところが、そのはじめの実践を十分にする前に、次の学びに走る人が世の中には一定数いるようです。その心理は
「もっと自分に合った方法が、他にあるのではないか?それを知りたい」
であり、もっとストレートに言えば、
「もっとラクに成果が出る方法が、他にあるのではないか?それを知りたい」です。
一方で、目の前のやり方を愚直に実践し続ける人が1年でいくつもの実践をやって成果を手にしている間に、よりラクなやり方を探して実践を先送りし続けた人が焦りを募らせる。
長年のコンサルタントの養成塾を通して、そんな姿を見てきました。

そんな人に、本書のメッセージを伝えたいと思います。
わたしの大切な習慣の1つに「1アクション3ゴール(1A3G)」があります。これは、「1つのアクションをする際に、角度の異なる3つ以上のゴールを予め決めて、やる」というものです。これの姉妹版の習慣として「1アクション3クエスチョン(1A3Q)」を掲げ、「1つのアクションをしたら、角度の異なる3つ以上の問いを立てる」ことを、まずはわたし自身が意識的にやっていきます。

 

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2022年7月25日 (月)

Vol.279『独自の着眼点で、新しい価値を顕在化する。』

このプロジェクトは、非常識だった。月収1万円以下で働く障がい者の共同作業所を巡るバスツアーを企画し、その参加費として100万円を請求したからである。この見学ツアーは、もともと無料で行われていた。それに100万円の値段をつけるというのだから、共同作業所の運営者たちには、晴天の霹靂。天地がひっくり返るようなトンデモ企画だった。

今まで見学が無料だった理由は、それが当たり前の慣習だったからだ。障がい者への理解を深められるし、その結果、寄付などの支援につながることへの期待もあっただろう。しかし、これでは「与えるものVS与えられるもの」といった主従関係が固定化してしまう。

そうじゃなくて、、、障がい者が、経営者と対等に向きあうフラットな関係が築けないだろうか?そう考えた結果、思いついたのが、このツアーを「新規事業開発のための研修プログラム」とするアイデアだった。共同作業所ではどんな仕事をしているのか?障がいとは、どんな障がいなのか?得意なことや苦手なことは何か?どう教えると技術を習得しやすいのか?新規事業の開発を目指す企業の幹部社員が、こうしたことを、障がい者や作業所のスタッフから教えてもらう研修プログラムにすればいい。このように位置づけし直すと、ツアーの参加者は「施す側」から「学ぶ側」に変わる。障がい者は「施される側」から「教える側」へと変わる。つまり、「企業幹部=社会的強者」「障がい者=社会的弱者」という常識が逆転するのである。

 

(『未来実現マーケティング
神田昌典 著
PHPビジネス新書 63頁より引用)

上記の記事を読んで感じたことは、環境や時代の変化によって、それまで潜在化していた新たな価値が顕在化する余地は多々ある、ということです。

また逆に、「かつては価値があったこと」が、今では価値がないどころか、むしろマイナスになっていることがあり、考えさせられるところです。例えば、「お客様を丁寧にもてなす」行為で例を挙げると、「タクシーで目的地に到着して支払いを終えた後に、運転手がわざわざ下車して回り込んでお客のドアを開けるサービス」や「デパートのハイブランドのショップで、お会計の後に商品を抱えてお店の出口まで一緒に送り出すサービス」などがあります。が、これらも本当にお客さんに価値を感じてもらえているのか、一考の余地があるとわたしは常々感じます。提供者側は「おもてなし」のつもりでも、お客側は「早く次の動きに移りたいのに、相手にあわせて待たなければならない」ストレスを感じる場合もあるからです。これも、今より時間の流れがゆったりで、「自分のために手間暇をかけてくれる」ことに価値があった時代には喜ばれたのでしょう。しかしスマホにSNSの情報が流れ込み、スピード感が高速化した今は、それがわずらわしく感じる人もいるでしょう。そんな時代は、例えば「服や靴を買う会計時に、予めプライスタグを切り過剰包装を取り除いて、帰宅後すぐに使える状態で渡すサービス」は相手の手間を省く(時間を生む)ことで喜ばれることもあるでしょう。今の時代にあった新たな価値に着目したいところです。

 

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2022年6月25日 (土)

Vol.278『失敗や残念な気持ちを、速やかにポジティブに転換する方法。』

誰かに故のない(と少なくとも僕には思える)非難を受けたとき、あるいは当然受け入れてもらえると期待していた誰かに受け入れてもらえなかったようなとき、僕はいつもより少しだけ長い距離を走ることにしている。いつもより長い距離を走ることによって、そのぶん自分を肉体的に消耗させる。そして自分が能力的に限りのある、弱い人間だということをあらためて認識する。いちばん底の部分でフィジカルに認識する。そしていつもより長い距離を走ったぶん、結果的には自分の肉体を、ほんのわずかではあるけれど強化したことになる。腹が立ったらそのぶん自分にあたればいい。悔しい思いをしたらそのぶん自分を磨けばいい。そう考えて生きてきた。黙って呑み込めるものは、そっくりそのまま自分の中に呑み込み、それを(できるだけ姿かたちを大きく変えて)小説という容物の中に、物語の一部として放出するようにつとめてきた。

 

(『走ることについて語るときに僕の語ること
村上春樹 著
文春文庫 39頁より引用)

悔しいことや残念なこと、腹立たしいことに直面したり、誰かを傷つけて悔やんだ時に、どうやって気持ちの切り替えをするか?これは重要な課題だと思います。
前述の著者の村上さんは、その出来事や感情を物語に落とし込み、小説で表現することで自分の中に溜め込むことなく発散し、消化できるようで、この話、とてもわかる気がします。わたしも悔しいことや残念なこと、腹が立ったり悔やんだことは「転んでもタダでは起きない!」の精神で、自分のアウトプット先に落とし込むようにしてきました。
具体的には、コンサルティングや養成塾、セミナーやメルマガ、本の中で扱う事例ストーリーに形を変えて投入します。すると、インプット時は自分にとってネガティブな出来事だったとしても、やがて他者の役に立つアウトプットに変わる。経験した数と質がそのまま自分の資産価値となり、世の中に生かされる。つまりネガティブな感情がポジティブな形に転換されて自分に返ってくる循環になるのです。

例えば以前、ある案件でわたしの情報伝達のミスによって人に不快な思いをさせたことがありました。相手の方は自分に声をかけてもらえなかったと言う寂しさや怒り、そして業務上の不要な手間をかけさせてしまうなどのことがありました。わたしとしても、平常時なら起こさないミスだっただけに、なぜそのようなことが起きたのか、そして再発しないためにどうすれば良いかを考えました。「何を、誰に、どの順番で伝えるのがベストだったのか」を書き記すことで、同じミスを二度としないこと、そして同様のミスをわたしの周りの人たちがしないように、これを事例ストーリーとして語れるようにすることで、その出来事が今後の教訓として生かされます。迷惑をかけたのなら、まずその相手にお詫びをする。その上で、再発防止策を言語化して、そこからの学びや事例ストーリーを活かすアウトプット先はどこか、までを一筆書きにする。それが健康な気持ちを早く取り戻す秘訣です。

 

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2022年5月25日 (水)

Vol.277『ごきげんで生きるコツは、終わり方の後味を良くすること。』

カル・ニューポートは、時間を取って1日の仕事を締めくくり、明日に備える「シャットダウンの儀式」を薦めている。調査によると、明日やるべきことを書きとめると、脳が落ち着き、リラックスできるという。神経科学者のダニエル・J・レビティンは次のように説明する。あなたが何かを気にかけていると、それを忘れてしまうことを灰白質が恐れ、「リハーサルループ」と呼ばれる脳の一群の領域を活動させる。するとあなたは延々と気にし続ける。

終業前に考えを書きとめ、明日の計画を練っておくことで、こうした脳活動のスイッチを切ることができる。さあ、オフの時間だ。ストレス解消に最適な方法は?
趣味を楽しんだり、友人と過ごしたりするのが一番だ。調査によれば、週末は大切な人と過ごすためのとっておきの時間だ。週末には平均で1.7時間余分に友人たちと過ごせるので、それによって幸福度が上昇する。でもくれぐれも寝不足にならないように。

 

(『残酷すぎる成功法則
エリック・バーカー 著
飛鳥新社 346頁より引用)

仕事でも、ランニングのトレーニングでも、本の執筆でも、ごきげんに継続できたら良いですよね。その秘訣に最近、気がつきました。
それがタイトルの「終わり方の後味を良くすること」です。

わたしのランニングコーチの教えの1つに「もう少し走れる余力をあえて残して終わろう。それで、翌日の走り始めのハードルが下がり、スムーズに走り始めることができる」というのがあります。また、ある小説家は次のように語りました。「全てを書き切って空っぽになるのではなく、まだ後少し書けるところであえて終える。すると翌日、書き始める負荷が下がり、勢いをつけやすくなる。その勢いにのって執筆がはかどる」

このように翌日の出足をよくするために終わり際に配慮することは「製造業で、翌朝すぐに生産活動に入れるよう、帰る前に段取りを済ませておく」姿に通じます。
わたしにはこの発想を取り入れた、ある習慣があります。
それは、日曜日の夜に次の1週間の予定を手帳を見ながら3分間イメージすることです。
そして月曜日は仕事の終わりに翌日の1日の予定をやはり手帳を見ながら3分間イメージする。それを平日は毎日行います。すると、翌日に向けての心の準備ができるとともに、今日という日に区切りをつけられます。それによって、漠然とした気掛かりが消えて、安心でき、脳と心をプライベートモードに切り替えられる。翌日を気力十分にロケットスタートできるのです。
スタートをスムーズにするコツは、終わり方に配慮すること。
どんな終わり方が自分にとって最適か、を考えてみることをお勧めします。

 

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2022年4月25日 (月)

Vol.276『理念と経済合理性が両立する時代が来た!』

気をつけなければならないのは、「よいこと=立派な理念を掲げること」と思って満足している経営者が多いことです。「世のため人のために頑張りましょう」などと言って、採算度外視で商品やサービスを提供している会社では、結局のところ社員が苦労します。理念の代償として社員にサービス残業や長時間労働を強いるのはブラック企業に多いパターンで、まったくもって「よいこと」とは言えません。

社員によい教育やよい給与を与えるためにも、会社は高収益を実現しなければなりません。かといって、自分たちさえ儲かればいいというスタンスではお客さまの信頼を失います。

いま求められるのは「理念」と「経済合理性」を両立した会社経営です。理念として、お客さまや従業員、地域社会のために「よいこと」を実践しつつ、利益もしっかりと上げていくのです。「そんなのきれいごとだ」と思うかもしれませんが、SNSが浸透した社会では、その「きれいごと」こそが利益の源泉となります。SNSを見れば、その会社が本気で理念を実践しようとしているのが、口先だけのスローガンなのかなど、良きにつけ悪しきにつけ悪しきにつけ体質が透けて見えるからです。

 

(『絆徳経営のすすめ
清水康一朗 著
フローラル出版 20頁より引用)

わたしがコンサルタントとして独立する前、20代半ばの頃、当時40歳以上の中小企業の社長は「どう儲けるか」ばかりを口にしていました。当時のわたしは「ビジョンや理念を聞きたい。どんな思いがあってこの新規事業をやるのですか」などと尋ねても、返ってくるのは「利益が出るから」と言う返答ばかり。そこに違和感があり「本当はもっと何か目指していることや実現したいビジョンがあるのでは?」と食い下がると「何を甘いことを言っているんだ。そんなのはビジネスを知らない奴の綺麗事だ」と返ってくることもありました。

ただ今思えば、その社長達も本当は心のどこかで「意味を感じる、誇りが持てる仕事がしたい。世の中に影響を与えることがしたい」と言う気持ちがあったのかも知れません。
心の奥底ではそう思いつつも、そこにフォーカスする余裕も情報伝達手段もなく、会社を存続させることで精一杯だったが故に、当時はそんな声が多かったのかもしれません。
しかし今は、SNSはじめネットで情報がリアルタイムに伝わる時代です。
そしてお客さんもスタッフも、「意味があることに興味や共感を持つ」ことから、人に影響を与えるビジョンや理念を掲げている会社ほど仕事がしやすい状況になりました。その上でその良いことを持続するには十分な売上や利益をつくり、社員の分配や設備への再投資の計画を逆算思考で立てることが必要にもなっています。
これこそが、わたしが独立当初から掲げてきたキャッシュフロー経営であり、ビジョンとお金を両立させる専門家、キャッシュフローコーチの役割だと思います。
50歳になった今、さらにキャッシュフローコーチの影響力の範囲を最大化していきます。
これからも、応援よろしくお願いします。決意表明みたいになってしまいました。(笑)

 

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2022年3月25日 (金)

Vol.275『価値ある仕事だからこそ、正しく認知される努力をする。』

だから、自分で追い風を起こそう。あなたのがんばりを最大限に有効活用しよう。逆風を追い風に変えよう。みずから行動を起こす力を身につけるのだ。自分ではなにもせず、ただ人任せにして、「おまえには努力が足りない」などと、他人に決めさせてはならない。

<中略>

つまり、なんとしても避けるべきなのは、他人に自分の運命を決めさせること。

乏しい情報に基づいて、あなたという人間についていい加減な判断をさせてはならない。

そのためには、「私はこういう人間です」と、自分から告げなければならない。

すべてを人任せにしたあげく、「自分のことをちゃんとわかってくれるはず」と期待するのは、運を天に任せるようなものだ。相手があなたのことをどう認識し、あなたにどんなレッテルを貼るかもわからないのに、自分の成功を他人にゆだねるのだから。

たしかにあなたは努力しなければならない。

でも、その努力にどれほどの価値があるのかを世間に示すのは、あなたの仕事だ。

 

(『ハーバードの人の心をつかむ力EDGE
ローラ・ファン 著
ダイヤモンド社 40頁より引用)

一般的に、「価値あるサービスなら、多くを語らなくてもお客様にちゃんと伝わる」と思われがちです。しかし本当にそうでしょうか?以前、衝撃的な出来事がありました。長年親しくさせてもらっている年上の経営者が、食事の席で他の方に和仁を紹介したときの表現です。
「和仁さんとても優秀な“会計士”さんでね・・・」
その瞬間、わたしは椅子から転げ落ちそうになりました。「いえ、会計士じゃなくて、キャッシュフロー経営のコンサルタントです」と言いたいところを、話の腰を降りたくなかったので、そこで訂正はしませんでしたが、「あ~、長年親しくさせてもらっていても、彼は私のことをそう認識していたんだな」と感じたことを今でも覚えています。
これはその方の責任ではなく「経営数字を扱う専門家=会計士」と言う世間的イメージや、さらに言えばわたし自身が自分の仕事をきちんと伝えきれていなかったことが原因です。

思えば、わたしが独立した当初は、クライアント先の社員に「和仁は何者なのか」がちゃんと伝わるよう「和仁のトリセツ」と言うA4・1枚のシートを作成し、「和仁が何者で、どんなサービスを提供しているのか」の輪郭を正しく理解してもらおうと努めていました。そうしなければ、クライアント先の社員は和仁にどう接して良いかわからないからです。

これは新しく出会った方たちにも同じことがいえます。そもそも相手は自分のことで忙しく、他人のことをちゃんと理解しようというエネルギーを割く余裕はありません。よって、“自分の世界から見た偏ったわたし”を、“わたしそのもの”と捉えます。そしてそれは往々にして的外れだったりします。それがちゃんと伝わっていれば仕事のオファーがあったかも知れないのに、機会損失を招いているかもしれません。自分が何者か、自社がどんな会社か、どんなサービスを扱っているか、を今一度再定義して、認知される努力をしたいと思います。

 

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2022年2月25日 (金)

Vol.274『挑戦を早く始める価値は、現役期間が長くなること。』

「“プロレスラー、オカダ・カズチカ”最大の強みは?」よく質問される。

インタビューされる立場になり、自分のいわゆる商品価値について、具体的に考え始めた。

オカダ・カズチカの強みは、たぶん“ロングセラー”であることだと思う。「たぶん」といったのは、プロレスラーとしてこれからも戦い続けていく、まだ過程にあるからだ。

ロングセラー、つまり第一線で長く闘うには、まずスタートが早くなければならない。

たとえば、25歳でデビューしたら、選手として闘う期間はどうしても短い。

プロ野球でも、サッカーでも、高卒で入団した選手は大卒の選手よりも4年早くプロ生活をスタートできている。その分ロングセラーといえる。

 

(『「リング」に立つための基本作法
オカダ・カズチカ 著
幻冬社 50頁より引用)

今回伝えたいメッセージはタイトルにすべて書いてしまったのですが、新たな挑戦に踏み出すタイミングに悩んでいる人に対して、わたしが最近、強く感じているのがこれです。

わたしは26歳で4年半勤めた会社を退職し、27歳の誕生日にコンサルティングで起業しました。当時は「20代で経営コンサルは早過ぎる」「もっと修行してからの方が良いのでは」と多くの人から心配されたものです。たしかにその当時は「経営コンサルタントは、一定の経験を積んでから独立するもの」という認識が今より強く、大抵は30代後半から40代以上だったので、無理もありません。

あれから23年が経ち、今年で24年目。「干支が2周する期間」「人生の半分近く」を独立系コンサルタントとして活動してきた今だからこそ、感じることを述べたいと思います。

1周目は、主に“プレイヤー”でした。コンサルタントとしての経験を重ね、実践をベースにノウハウを体系化し、それをセミナーや書籍にして発信した12年間でした。

2周目は、主に“教育者”でした。志を同じくするコンサルタント志望者に、わたしが体系化したノウハウを伝授した12年間でした。ちなみに、1周目と2周目はクッキリと色が変わるわけではなく、グラデーションで変化している感じです。プレイヤーとしての個別コンサルやセミナー、本の出版は継続して行うのですが、その量をグッと抑えて、その蓄積の上に養成塾や合宿でそのノウハウを同業者に伝授することにやりがいを感じています。

そして次の3周目は、同志と共にさらに大きな影響力を発揮する“コミュニティリーダー”としての12年になりそうです。具体的には、全国約800人のキャッシュフローコーチの質と認知を向上させて、今年で8年目を迎える日本キャッシュフローコーチ協会のステージを引き上げること。かつて1周目の頃は、わたし一人で「クライアントのビジョン実現化を応援」していましたが、3周目は同志と共に「より多くの人や組織のビジョン実現化を応援」していきます。このように、ゲームのように2面、3面にステージを上げていけるのもスタートが早かったおかげ。やりたいことが明確なのであれば、スタートは早い方が良いです。

 

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