Vol.298『恒例行事を見直すコツは、要素基点で組み直す。』
社内の恒例行事が何年も経つうちに、微妙に実態に合わなくなり、微かな違和感を感じ始めることがあります。しかし長年続けてきたことであるほど、辞めたり変えることへの抵抗感は大きくなります。今日はそんな時の発想のヒントをお話しします。
先日ある社長から、社員旅行への社員の参加率が下がっていることを懸念する声を聞きました。社員の平均年齢や家族構成などが変わり、独身の頃は参加していた社員も結婚して「せっかくの休日は家族と過ごしたい」と言う。その気持ちもわかる。(逆もあるみたいですが)
その時、あえて社員旅行を続ける道もあれば、別の道もあります。つまり、社員旅行がもたらしていた要素を抽出して、「それをもたらす、より最適な企画を考える」です。例えばもし「他部門の社員同士や上司部下間の仲が良くなり、意思疎通が円滑化する」要素を狙っていたのであれば、それを生む企画を考える。例えば「(社内で話題の)人気店を貸し切っての食事会」「エクササイズ的なワークを入れた社員研修&懇親会」のように。もしかしたら、より経済的、時間的な負担なく今まで以上効果が得られる、新たな企画が生まれるかも知れません。
わたしの事例を紹介します。
日本キャッシュフローコーチ協会は、恒例行事をいくつか”要素起点”で組み直しました。
例えば、毎年開催している「MVPコンテスト」を今年はお休みして、「大交流会」という別の企画を行うことにしました。
また、年4回行う会員向けの強化研修会のうち、7月開催分を「会員の関係者(=会員以外の人)」も参加できる「拡張版」として行うことにしました。
また、毎年1月に行ってきた熱海ビジョン合宿を今年で最後にして、来年からは1月の強化研修会と統合します。
これらは、規模の拡大や環境の変化など状況が年々変化していく中で、「協会の活動を今の状況に最適化させる」ためです。「学び」「つながり」「新規会員の歓迎」「外への発信」「健康的な強制力の場」などの要素を抽出して、今の状況に合わせて組み直すことにしました。何が正解かは、やってみて初めてわかるところもあります。
なので、新たな取り組みは「脱★完璧主義」の精神でトライしていきたいものです。
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