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2023年10月25日 (水)

Vol.294『仕事に”輪作の発想”を取り入れて楽しく働く。』

作物に精通する農業従事者は、同種の作物を毎年同じところに同じように栽培しても同じ収穫量は見込めないことを知っている。そんなことをしたら、土壌の養分を枯渇させ、地力が低下し、害虫が発生するリスクが高まる。だから、賢い農業従事者は輪作を行う。

同じ土地に、異なる種類の作物を交互に栽培する方法だ。これにより、1種の作物を育んだ後に回復する時間が土に与えられ、収穫量も多くなる。自然に回復するのを待つよりも、土が肥える。なぜなら、栽培する作物をきちんと選んでさえいれば、ひとつの作物が、次の作物が育つために必要な養分を土に蓄えてくれるからだ。

この方法はとても効果的(かつシンプル)で、古代からずっと行われてきた。少なくとも中東では西暦紀元前600年から行われていたようだ。実存主義の創始者と呼ばれるキルケゴールは、輪作を人の心に当てはめて考えた。

<中略>

ここで、精神の輪作について考えてみよう。キルケゴールは退屈を感じないために、精神的活動やプロジェクトは交代で行うべきだと考えていた。農業従事者が行う輪作のように、精神的栄養素を使い果たしたら、次の作物に移り心を休ませる。

 

(『戦略的休息術タイム・オフ
ジョン・フィッチ マックス・フレンゼル 著
クロスメディアパブリッシング 159頁より引用)

「人が1日に集中して知的な仕事ができるのは4時間まで」と言う説があります。わたしも、本の執筆やセミナーの制作など、クリエイティブな仕事をする際に4時間は1つの目安になると感じるようになりました。先日、本来は仕事をする予定のない土曜日に、どうしても執筆の時間が必要と言うことで4時間限定で机に向かうことがありました。その時、猛烈な集中力で取り組むのですが、4時間やり切ると脳はヘトヘトに。と同時に充実感で満たされました。人が集中して働ける時間に限りがあるなら、「いかに有効に働くか?」「脳の疲労度を最小限に抑えつつ、楽しくできるには?」は大切な問いになります。その時、前述の「輪作の発想」にピンときました。わたしは日頃、1か月スパンで無意識に次の5つのカテゴリーの仕事を常に抱え、それを一定のサイクルで回していることに気づきました。気持ちよく働くカギは、この5つを偏りなく回せているかどうか、だなと。

1・人の相談に乗ること(コンサルティングなど)
2・実践から得た知恵を整理し、体系化すること(セミナーの制作や本の執筆)
3・人に話をすること(セミナーや養成塾)
4・ビジョンを策定し、プランに落とし込むこと(定期的な1人合宿やブレインとの面談)
5・人とお金のマネジメントに関すること(スタッフとの定例ミーティングや計画の見直し)

このカテゴリーの分け方は人それぞれですが、それを自覚して輪作のように一定時間毎にまわしていけば、バラエティに富んだ働き方を楽しめるのではないかと思います。

 

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