« Vol.291『新たな学習が身に付かない人の真の原因と対策』 | トップページ | Vol.292『相手に伝わる”言語化”の3大ポイント。』 »

2023年7月25日 (火)

Vol.291『「無理、でもやりたい」ことは、分解して時間軸を伸ばす。』

心理療法家のM・スコット・ペックは、著書「愛すること、生きること」の中で、現実のペースに身を委ねることのすばらしさを語っている。彼によると忍耐とは、単に心の平穏をもたらすものではなく、実生活に役立つスキルである。37歳になるまで、ペックは自分のことを機械オンチだと思っていた。家電や自動車、自転車などの修理は、まったく意味のわからない難題に思えた。そんなある日、隣人が芝刈り機を修理しているところに出くわした。

「すごいですね」とペックは言った。「そんなものを修理するなんて、僕には絶対に無理ですよ」すると、隣人はこう答えた。「そりゃ、あんたが時間をかけてないからでしょう」その言葉は、ペックの心にもやもやと留まっていた。

数週間後、自動車のパーキングブレーキが壊れたとき、まず頭に浮かんだのがその言葉だった。「いつもなら、意味がわからないままワイヤーを2本ほど引っ張ってみて、『やっぱり無理だ!』と音を上げていたと思う」とペックは振り返る。でも今回は違った。

<中略>

たったそれだけの動作、指先で軽く押しただけで、問題は解決した。

私はついに機械を制覇したのだ!

 

(『限りある時間の使い方
オリバー・バークマン 著
幻冬舎 207頁より引用)

第一印象で、「これは自分には無理無理!」と思うことがあります。
例えばわたしで言えば、「社会人になりたてで、先輩の鮮やかなコンサルを目の当たりにした時」や「ランニングを習慣化する前に、フルマラソンに誘われた時」などです。
当時、「いったい、何がどうなれば、そんな動きができるのか?」さっぱりわかりませんでした。でも、今ならもう少し冷静に受け止められます。それは「物事を適切に分解して相応の時間をかけて取り組めば、大抵のことは不可能ではない」と知っているからです。

最近それを感じたのは、クイーンの名曲「ボヘミアン・ラプソディ」をウクレレ・ソロで弾くチャレンジです。着手は3年半前でした。ウクレレ自体は10年前から細~く長く続けていて、次の課題曲を選ぶ際に、映画の影響もあり、あの名曲を弾きたいと決めました。
ところがYoutubeでプロのウクレレ奏者の演奏を観ると、なぜそんな手の動きができるのか、さっぱりわかりません。6分超の長さで、転調も多く、曲としての難易度がかなり高い。その時点では「いつになったら、弾けるのか?(というか、本当に自分に弾けるのか?)」と半信半疑でした。しかし、それを細かく分解して、パート(部分)練習を重ねていきました。もちろん、一人ではサボることは明らかなので、月に3回のレッスンが健康的な強制力の場となっていたのも重要なポイントです。その結果、2年目に楽譜を見ずになんとか弾けるようになり、3年目には人前で披露する機会を活かしてアウトプットし、なんとか最後まで弾けるようになりました。ただ、5~6か所の難易度の高いパートはミスが多いので、これから半年かけて練習し、言い訳無しに人前で弾けるレベルを目指します。難しいと感じたことも、分解して時間軸を伸ばせば実現できる。継続は力、を実感しました。

 

追伸、
このワニレポは月2回、メールでも無料でお届けしています。
読み逃しのないよう、こちらから登録できます。
⇒ http://wani-mc.com/mm.html

|

« Vol.291『新たな学習が身に付かない人の真の原因と対策』 | トップページ | Vol.292『相手に伝わる”言語化”の3大ポイント。』 »

今月のワニレポ(今月の一冊から)」カテゴリの記事