« Vol.288『起きてもいないことを心配して行動が止まる人へ。』 | トップページ | Vol.289『人生を楽しむカギは、「虫歯の経過観察」にあり。』 »

2023年4月25日 (火)

Vol.288『人生の満足度を高める、「選択肢を絞る」発想。』

人は世界中のありったけの体験を味わい、人生を「生ききった」と感じたいと願う。ところが世界が提供してくれる体験の数は実質的に無限なので、どんなに頑張っても、人生の可能性を味わいつくしたという感覚を得ることはできない。むしろ、効率化の罠にどんどんハマってしまうのがオチだ。すばらしい体験をすればするほど、「もっとすごい体験をしなければ」と思うようになり、結果的に無力感を増していく。

インターネットがそういう状況を悪化させるのはいうまでもない。インターネットは時間を有効に使うためのツールだが、その一方で大量の情報を提示し、やりたいことを無限に増やそうとする厄介な代物でもある。時間を有効活用するためのツールが、もっとやらなければという切迫感を悪化させるのだ。

たとえばフェイスブックを使うと、自分が参加したいイベントの情報を効率的に得られる。しかし同時に、とても参加しきれない量のイベント情報に圧倒される結果にもなる。マッチングアプリはデートする相手を効率的に見つけるツールだけれど、デートできるかも知れない魅力的な相手の数が多すぎて、あまりにも多くを失った気分になる。

 

(『限りある時間の使い方
オリバー・バークマン 著
かんき出版 59頁より引用)

情報化社会の現代において、「時間が足りない」と感じる大きな要因の1つに、スマホの存在があると言っていいでしょう。平日、週末に関わらず、手軽にメールやFacebookにアクセスでき、一瞬にして仕事モードに没入する。夜になり仕事を一区切りした後のリラックスタイムでYouTubeを観れば、関連動画が次々と目に飛び込み、1時間があっという間に過ぎる。その一方で、趣味や健康維持のための運動、家族と会話を交わす時間は減っていく。ふと気がつけば、生活のクオリティは高まらないまま歳を重ねる。
そんな状況を打破する鍵は、「選択肢を意図的に絞る(減らす)」ではないでしょうか。
具体的に言えば、「スマホやSNSに触らない時間を、能動的につくる」ことです。
そこでわたしは今年から原則として、土日はSNSとメールは昼過ぎに1回だけにしています。それも徐々に移行するため、次のようにスモールステップで。

1)まず、土日にFacebookやメールで自分が投稿や返信するのに掛かった時間を計測する
→ ちなみに、わたしは30〜45分間。それによって、土日は細々とチェックしなくても、まとめて1回その時間を確保すれば良いことが判明。

2)スマホの第1画面にあったFacebookとMessengerのアイコンを、第2画面に移す
→ それによって、なんとなくタップする回数が減った。

3)土日は、スマホを目につかないクローゼットの中で充電しておく

目の前にスマホがなければ、家族や愛犬、本、趣味のウクレレに意識を向けられます。
「能動的に選択肢を絞る作戦」はいろいろ応用できそうです。忙しい人はお試しください。

 

追伸、
このワニレポは月2回、メールでも無料でお届けしています。
読み逃しのないよう、こちらから登録できます。
⇒ http://wani-mc.com/mm.html

|

« Vol.288『起きてもいないことを心配して行動が止まる人へ。』 | トップページ | Vol.289『人生を楽しむカギは、「虫歯の経過観察」にあり。』 »

今月のワニレポ(今月の一冊から)」カテゴリの記事