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2023年3月10日 (金)

Vol.287『新しいスキルの習得は、自転車の練習と同じ。』

部下や教え子の習熟を見守るのは根気が必要です。数回やってダメだと「もう無理だ」と諦める人は少なくありません。そんな人に、どんなスタンスで関われば良いかについてお話しします。これは先日、キャッシュフローコーチ養成塾で、塾生から興味深い質問をもらい、咄嗟に答えた事例です。
「先日の講義で教わったやり方をやってみたのですが、うまくいきませんでした。2回トライして、2回とも失敗です。わたしには無理なんじゃないでしょうか?」

経験を積んだ立場から見ると、その人は「単に練習量が足りないだけで、まだ自分には無理と決めるのは早過ぎる」という見立てでした。まずは30回、少なくとも10回はやらなければ習得はできないし、本人が得意か苦手かも判断できない時、どうそれを伝えれば良いのか。
それを、かつての子供が自転車を覚えた時の、次の事例ストーリーで伝えました。

「パパは、小学校1年生の娘が自転車に乗れるようになる練習を手伝っていた。はじめは補助輪を付けて練習し、それは問題無くクリア。いよいよ補助輪を外す段階にステップアップした。
そのまま走るとすぐに倒れるので、後ろの荷台をパパが支えて、一緒に走り出す。しばらくして軌道に乗ったタイミングでパパは手を離した。娘はヨロヨロしながらもしばらく自力で走ったが、やがてパランスを崩して倒れた。2回目にトライ。再び同じように倒れた。その時、娘が『パパ、私には自転車は無理!出来ない!』と言ってきた。
さて、あなたがパパだったら、娘に何と答えるだろうか?

『そうだね、2回やってダメなら、君には無理のようだ。自転車は諦めようね』と言うだろうか?きっと言わないだろう。それは、なぜか?少なくとも10回以上、場合によっては30回以上かも知れないが、練習を重ねれば必ず乗れるようになることを知っているからだ。
そして、今の時期に乗れるようになることが、今後の長い人生においてどれほど便利か(乗れないことがどれほど不便か)を知っているからだ。
今、あなたが挑戦していることも、それと同じです。そして、一定数をこなせば必ずやれるようになることを、わたしは知っている。だから、今は質にこだわらず、量にこだわりましょう」
その後、その人は量稽古を重ね、そのスキルを習得し、成果を出してくれました。そして、いったん身につけたら二度と「できない状態には戻れない」のも、自転車の運転と同じでした。

 

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