Vol.283『思い込みの威力を実感した話。』
先日、思い込みの力を実感した出来事がありました。仕事においてもプライベートにおいても大きな違いをもたらす決め手になると感じたので、ここで共有します。
コロナの後遺症で心肺機能が低下し、ランが短距離ですぐに疲れてしまう状態が続きました。
従来の状態をレベル100とすると、20くらいのコンディションです。快復して1週間、2週間と経つも、走り始めると心拍数がすぐに高くなり、疲労感を感じる。1ヶ月半もの間、レベル20の低状態が横ばいで続き、「3ヶ月後のホノルルマラソンは無理かも」と半ば諦めかけていました。そんな中、約2ヶ月ぶりにランニングコーチとのセッションの日が。当初はわたしはコーチに状況を伝え、「5kmを超ゆっくり走るくらい」と想定していましたが、コーチが口にしたプランは違いました。
「和仁さんの今の状態は、もしかするとコロナの後遺症というよりも、長い期間運動量が少なかったことによる心肺や身体の筋力低下の可能性があります。僕がちゃんと横について走るし、問題があれば止めるので今日は10km、できれば12kmを目指しませんか?」
コーチはさらに続けました。
「というのも、アスリートのほとんどはコロナ後もすぐに通常モードの練習をこなして試合をしています。それが彼らの本業で”やる“の一択だからでしょう。一方で市民ランナーは別にどうしても走らなきゃいけない訳ではないので運動から遠ざかります。シンプルに運動不足になる。それをコロナの後遺症と意味づけて、ますます運動不足が加速しているように見えるのです」
それを聞いた瞬間は「マジか!?」と驚ました。ただ、多くの生徒を見てきたコーチの提案であり一理あると思い、そのプランにトライしました。結果は、10kmをクリアし、12kmを完走。ペースも平均キロ6分と大幅にアップ。さらには翌週のレッスンでは、15kmを平均キロ5分35秒で完走。翌日もダメージはなく、ホノルルマラソン出場への希望が再び浮上し、喜びを噛み締めると共に、思い込みによるブレーキの力を改めて実感しました。
「思い込み」は行動を加速する方にもブレーキをかける方にも、どちらにも影響を与えます。
もしそれが自分のビジョン実現に対してブレーキをかける思い込みだとしたら、一度疑ってみると、新たな景色が見えるかもしれません。
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