« Vol.271『「教えて」と言う相手に、教えてはいけない!』 | トップページ | Vol.272『長い説明より、短いストーリーの方が伝わる!』 »

2021年11月25日 (木)

Vol.271『背景や思想が異なる人同士が、関係性を構築するには?』

プロセスを共有すると、人間はまったく違うポリシーや思想をもつ他者にも親しみを覚えて「この人は自分の仲間だ」と感じるものです。

ハイネケンの素晴らしいコマーシャルを素材に使いながら、この点について考えてみましょう。

右翼と左翼、フェミニストとアンチ・フェミニスト、トランスジェンダーの当事者とアンチ・トランスジェンダー、「気候変動は人類のせいで起きているわけではない」という論者と「地球温暖化対策をやらなければ人類は滅亡する」という論者が、倉庫の中で初めて出会います。

フェミニストやLGBT、地球環境問題といった複雑な議論をいきなり始めるわけではありません。

そういう話は脇に置いて、主義主張がまったく異なる2人が一緒に椅子を組み立て始めるのです。

組み立て作業を一人でやるのは大変なので、助け合ったり指示を出し合ったりしながら椅子が完成します。

2人はさらに強力を重ね、立派なバーカウンターができあがります。

そのあと、2人が出会う前に収録したそれぞれのインタビュー映像が流されます。

このとき初めて、お互いの主義主張や考え方がまったく異なることが判明するのです。

動画を見たあと「部屋から出ていくか。

それともビールを飲みながら話を続けるか」と問われ、2人はどちらを選ぶのか。

「そりゃビールだよな」と乾杯し、ハイネケンの小瓶を片手に和やかに議論を始めるのです。

 

(『プロセスエコノミー
尾原和啓 著
幻冬社 74頁より引用)

わたしが代表を務める日本キャッシュフローコーチ協会は、「安心安全ポジティブな場づくり」を最上位の価値観に置いています。それは、メンバーが仕事の枠を超えて心地よく関わり続けられ、結果的に生産性も最大化するからです。

とは言え、コンサルタントは個人競技。生い立ちや年代、専門分野、活躍のステージが異なる者同士が数百人、数千人と集まった時に、果たしてその安心安全ポジティブな関係を構築し続けられるのか?

それが設立当初のわたしの問いでした。そのヒントは、高校の時の体育祭にありました。

わたしの高校では、1年生から3年生まで縦軸で構成された8つのグループが、秋の体育祭に向けて半年がかりで「リーダー(踊り)」「衣装係(リーダーの衣装作り)」「マスコット係(チーム象徴の巨大なハリボテ作り)」の3チームに分かれて準備をします。進学校なのでそれなりに勉強もちゃんとやりながら、部活もやり、その合間を縫ってそれぞれが動きます。

当然メンバーも様々で、多少ヤンチャな生徒からわたしのようなクソ真面目な生徒まで、みんなが協力しあって準備をし、6ヶ月後の体育祭を迎えるのです。そのプロセスでは仲間と衝突したり、計画通りに行かずに悩んだり、人間関係に苦しんだりもしました。

そして、3年やり通しての学びは「祭り(=期間限定の行事)を通しての共通体験は仲間意識を育む」でした。この原体験は、今の協会活動に反映されていると思います。

ちなみにわたしはリーダー(踊り)を3年連続でやり、3年生の時のマスコットはわたしの趣味で「アントニオ猪木」が採用され、その写真が「週刊プロレス」に採用されたのも良い思い出。そして数十年後に、後楽園ホールでのMVPコンテスト開催につながるのでした。

 

追伸、
このワニレポは月2回、メールでも無料でお届けしています。
読み逃しのないよう、こちらから登録できます。
⇒ http://wani-mc.com/mm.html

|

« Vol.271『「教えて」と言う相手に、教えてはいけない!』 | トップページ | Vol.272『長い説明より、短いストーリーの方が伝わる!』 »

今月のワニレポ(今月の一冊から)」カテゴリの記事