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2021年3月10日 (水)

Vol.263『アドバイスは、求められてから。』

コンサルタントの職業柄、人にアドバイスを求められることはよくあります。その一方で、わたしが自戒していることは「それは善意の押し売りになっていないか?」です。
動機が「相手のことを思って」「相手に良くなって欲しくて」と、善意でやっているとしても、受け手がそれを心地よく思わないことがあります。

以前、コンサルタントが集まる場で、こんな光景を見ました。
ある分野でキャリアの長いAさんがキャリアの浅いBさんに対して、熱心にアドバイスをしていました。お酒が入った席だったし、はじめのうちは楽しく話しているようでした。
しかし、しばらくしてふと見ると、Aさんは変わらずBさんにアドバイスを続けていました。
「ずいぶん、長いことしゃべっているな~」と思いつつ、Bさんを見ると、身体を半分横に向けて表情も明らかに苦痛に感じている様子。見るに見かねて、「すみません、Bさんちょっとだけ時間、いいですか」と割って入り、部屋の外にBさんを連れ出し(救出?)ました。

「何だか、長いことAさんが熱心に話しかけていたけど、もしかしたら逃げられない感じだったんじゃないか、と思って連れ出したんだけど、余計なお世話だったかな?」

と尋ねると、Bさんは苦笑いを浮かべて「いえ、本当に助かりました。Aさんは良かれと思って、いろいろ言ってくださっているんですが、正直そっとしておいて欲しいな、と思いながら席を立つきっかけを探していました(苦笑)」とのこと。

Aさんには、悪気はないはず。善意から、良かれと思ってアドバイスをしています。
しかし、相手は「too much!(もう、たくさん!)」と思っているのに、それに気づかず、ズケズケと言いたいことを言い続ける。このような、善意からの余計な言動を「お節介」と言います。我々コンサルタントは、職業柄この「お節介」を知らないうちにやってしまいがちです。
これを続けると、いつの間にか鬱陶しくなり、やがては嫌われてしまうかも知れませんね。
この予防策は、カンタンです。アドバイスしたい時は、「1つお伝えしたいことがあるのですが、言ってもいいですか?」と許可を得てから行うこと。
求められてするのがアドバイス、求められないのにするのがお節介。
わたし自身、自戒したいと思います。

 

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