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2020年12月10日 (木)

Vol.260『無理を言う相手の期待を、高解像度で言語化する。』

あるコンサルタントから、悩みを持ちかけられました。関与し始めたクライアントから「月1回のコンサルではなく、もっとガッツリ関わって欲しい。少なくとも週3日は来社して、ウチのプロジェクトを引っ張って欲しい」と言われたとのこと。
その分、報酬もアップしてくれるそうだが、彼にしてみればお金の問題というよりは、時間の問題で、他のクライアントもいる手前、週3日(=月12日)勤務は厳しい。もはや休みもなくなり、家族との時間も削られ、睡眠時間もちゃんと取れなくなりそう。
そこで、「なんと言って交渉すれば良いでしょうか?」という相談でした、

そこでわたしはこう答えました。「交渉なんて、する必要はないよ」と。そして質問しました。
「社長が期待していることって、具体的にはどんなことなの?」 彼の答えはこうでした。

A・新たに取り組むプロジェクトの短期と中長期のプランをつくり、それがちゃんと実行されるように、社員の進捗チェックをこまめにして欲しい。
B・社長が望んでいることをタイムリーに把握して、社長と社員の思いや方向性にズレが出ないよう、架け橋になって欲しい。
C・当面3ヶ月程度は、社員はそのプロジェクトを進めるにあたっての基本的な知識やスキルが不足しているので、まとまった教育を施して欲しい。

これらに必要な時間を見積もって整理すると、
Aは、週に1回2時間のミーティングをやる
Bは、月に1回2時間の面談をやる
Cは、週に2回の研修を3ヶ月限定でやる

ことによって、カバーできることが判明。これをギュッとまとめると、「はじめの3ヶ月は月8回、それ以降は月4回の訪問で対応できる」ことがわかりました。その瞬間、彼の表情はパーっと晴れやかになり、「これなら社長にも納得してもらえそうだし、わたしも無理なくやれそうです」とのこと。相手に言われたことを、そのまま真に受けるのではなく、「相手が何を期待しているか」を高解像度で言語化してみること。それが、お互いの認識を揃えて双方ハッピーになるための大切な条件であることを改めて実感しました。

 

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