« Vol.254『オンラインのセミナーはリアルより価格が下がり、参加者も減るのか?』 | トップページ | Vol.255『無意識の他人への攻撃に注意しよう!』 »

2020年6月25日 (木)

Vol.254『逆境を逆手にとって進化する、と決めてみる。』

歌舞伎の歴史は、江戸時代初期にまでさかのぼります。その起こりは女性芸能者・出雲の阿国によって始められた「かぶき踊り」で、最初は女性たちによる踊り中心の芸能でした。
「かぶき踊り」は庶民の間で大人気を博し、多方面に影響を及ぼし、様々な芸能を生み出します。女性たちによる「女歌舞伎」、遊女屋で広がった「遊女歌舞伎」、少年たちによる「若衆歌舞伎」。ところが、それらはいずれも「風紀を乱す」という理由で、当時の幕府に禁止されてしまうのです。<中略>そこで、次に出てきたのが成人男性を中心とした「野郎歌舞伎」です。「成人男性だけで演じるのなら、文句はないだろう」というわけです。
ただ、メンバーが男性だけですから、物語のヒロインも男性が演じなければなりません。
そこで「女性を演じる男性」である「女方」が生まれ、今の歌舞伎の原形ができました。
このように、歌舞伎の歴史とは、「お上から禁じられては、臨機応変にスタイルを変える」という苦難の歴史そのものだといえます。しかし、様々な制約を受け入れ、逆手にとった結果、「男性だけで演じる」という新しい演芸の形を生み出すことに成功したわけです。
「あらゆる逆境を乗り越え、成長の糧にする」、そんな反骨精神によって、歌舞伎は完成形へと近づいていきます。

 

(『教養としての落語
立川談慶 著
サンマーク出版 108頁より引用)

昨今の新型コロナがわたしたちの仕事や生活に与えた影響はかなり大きなものになりました。とりわけ、「行けない」「招けない」「会えない」というのは未体験な“制約”です。
ビジネスで粗利を生むための工夫には「価値を上げる工夫」「価値を伝える工夫」の2つが必要と伝えてきましたが、これからはそこにもう1つ「価値を届ける工夫」が必要になりました。たとえ「最高に美味しい料理」で、「その価値がきちんと伝わって」いても、それが「お客さんに届く手段がない」ならば、お店は粗利をつくりませんからね。
こんな時だからこそ、わたしは本書にあるように「逆境を逆手にとって」進化する道をたどりたいと考えました。たとえば、6月からスタートするキャッシュフローコーチ養成塾。
今までは東京と大阪の会場に20~30人が集合して運営してきました。しかし、「会えない」という制約を考慮して、今年はオンラインで提供します。そこで、オンラインになると、どんな影響が出るか、制約や特徴を具体的に考えてみました。

  • 開始前や休憩中などに、参加者同士が雑談をして仲良くなる機会が持ちにくくなる。
  • 画面越しだと胸上の顔だけで全身が見えず、顔と名前を覚えにくくなる。
  • 好きな場所から参加できるので、快適な椅子や香り、空間を自分の意思で整えられる。
  • 講師を全画面表示できイヤホンで聞けば、参加者全員が“最前列の感じ”で受講できる。
  • 画面全体に全員の顔が一覧表示され、お互いのリアクションがリアルタイムに伝わる。

ざっと、これらのことが思い当たります。そこで、これらの制約や特徴を逆手にとって、「オンラインで届けるからこその価値」を今年は追求すると決めました。またご報告します!

 

追伸、
このワニレポは月2回、メールでも無料でお届けしています。
読み逃しのないよう、こちらから登録できます。
⇒ http://wani-mc.com/mm.html

|

« Vol.254『オンラインのセミナーはリアルより価格が下がり、参加者も減るのか?』 | トップページ | Vol.255『無意識の他人への攻撃に注意しよう!』 »

今月のワニレポ(今月の一冊から)」カテゴリの記事