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2019年10月25日 (金)

Vol.246『否定語を辞めて肯定語で会話をすると、運が向いてくる』

女神の判断基準は二つである。それ以外のことに彼女はおそらく目を向けない。
これは、勝負師としての経験から言って、まず間違いのないところだ。

一つは、いかなる局面においても「自分が絶対に正しい」と思ってはならないということだ。謙虚でなければならない。どんなに自信があっても、それを絶対と思い込んで発言してはならない。この場合なら、息子のしたことが悪いことで、父親たる私が正しく指導するというスタンスは、女神の不興を買う。
もう一つは、笑いがなければならない、ということだ。どんなにきちんと正しく身を処していても、その過程でまったく笑いがない場合には、どこかで破綻が生じる。少なくとも大成、大勝することはない。
勝利の女神に関するこの二つの考え方は、私の勝負哲学というより、人生哲学である。

 

(『運を育てる 肝心なのは負けたあと
米長邦雄 著
祥伝社 20頁より引用)

コンサルタントという職業は、ふだんから相手の問題点や改善点に目が向きがちです。
そして良かれと思って、アドバイスをしたくなるのですが、これが要注意です。相手が求めてきた上でならいいのですが、何も要望されていないのにアドバイスするのは、もはやアドバイスではなく、単なるお節介でしかありません。しかもそれをした結果、相手はそれを受け入れてくれないばかりか、「余計なお世話だよ」とイラッとされてしまうことも。

わたしは養成塾を主宰している関係で、塾生の中に上記のように「良かれと思って、同期の仲間に問題点の指摘やアドバイスをする」人をときどき目にします。しかも、まだ出会って間もなく、関係性が十分に築けていないタイミングで。そのとき、相手も大人なので素直に聞いてはいますが、内心はどうなんだろう、と気になります。
そしてある時から、わたしはそのような傾向のある塾生に、次の提案をするようにしました。
「Aさんはきっと洞察力が鋭くて、いろいろ気づいちゃうんだと思う。それを最大限に生かすコツがあって、それをすればAさんは多分、さらに周りの応援がもらいやすくなると思うんだけど、知りたい?」
そう言われれば、相手は必ず聞きたいと言ってくれるので、そこでこう伝えます。
Aさんは、この養成塾の6ヶ月の間、塾生仲間の良い点を見つけて、それを本人に伝えてあげる、ということです。本人はそれに気づいていないから、Aさんに感謝するでしょう。そして、そういう経験を積み重ねていくと、やがて厳しいフィードバックをするときにも、相手は耳を傾けてくれると思う。ただそれは今じゃないかも知れないね。今日から6ヶ月間、肯定語だけで会話を組み立てるっていうチャレンジなんだけど、やってみますか?」
これにトライした人は、みんな仲間に囲まれて幸せそうになっていきます。お試しください。

 

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