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2019年9月25日 (水)

Vol.245『相手に動いてもらいたければ、角度を変えて8回伝える』

「みなさんは、後輩や部下の指導をするときに、『このことは前にも言ったよな。もう3回目だぞ』などと言ったりしたことはありませんか?」「あぁ、ありますね。1回で覚えてくれと思います。でも自分でも忘れたりすることはあるので、少し自分のことは棚に上げていますが」「では何回くらい伝えたら伝わるのでしょうか。興味があることだったり、相手が聞こう・覚えようと意欲的だったら1回で伝わるかも知れません。でも仕事の中では、自分にとって脅威がないこと、聞くのが面倒なこともありますよね。そういったことを伝えるには最低でも何回伝えなければならないでしょうか」「あまり深く考えたことはないですが、社会人なんだから1回の失敗は許せますけど、2回はちょっと・・・。せめて2回で伝わってほしいですね」「私の経験ですが、最低でも8回は伝えなければなりません。テーマパークや遊園地のコンサルテーション以外でもこの理論を使って、後輩や部下の育成がうまくいったという例はたくさんあります」

 

(『カなぜテーマパークでは朝から風船を売っているのか?
清水群 著
河出書房新社 81頁より引用)

コンサルティングや講座において、「相手に動いてもらう」ことは成果を出す際の条件です。こちらとしては、「相手に成果を出してもらうために、提案をする」のだから、1回言えば、そのように動いてもらえると考えたくなりますが、現実はそうはいきません。

これは、上司が部下を育てる時も同様だと思います。

そこでわたしは、「角度を変えて複数回伝える」ことにしているのですが、本書を読んで「8回」という具体的な数字を知りました。著者の現場での経験値によれば、7回以下より8回の方が効果が大きく、逆に9回以上だと効果が変わらない、とのこと。

そこで、「なぜ8回も伝える必要があるのか?」の仮説を、わたしなりに立ててみました。

まず、相手にとって未知なことであれば、言っていることをちゃんと理解してもらうのに、2回は伝える必要があるでしょう。次に、それを他人事ではなく自分事として受け止めてもらうのに、2回は必要。そして、それをどのようにやるか、をイメージするのに2回。そして、それを「いつかやろう」と思っているのを「今やろう」と決めてもらうのに2回必要、という感じです。

この仮説が正しいかどうかは、この際、一旦置いておきます。ただ、このような仮説を持っているだけでも、伝える側のストレスは減る感じがします。「なんで、何回言っても動いてくれないんだ!?」と怒りをため込むより、「どんな角度から伝えれば、8回伝えられるだろうか?」と考えた方が精神衛生上も健康的ではないでしょうか。そして、もし4回目くらいで相手が動いてくれたら、うれしくなっちゃうかも。

自分に対する”事前期待のマネジメント”の大切さに気づきました。

 

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