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2019年8月25日 (日)

Vol.244『人が動く理由は、メリットの他に”意味”に共感できるから』

「新日本プロレスをもっと広めていこう」とプロモーションに精を出すようになってから、取材や試合後のコメントでの”言葉選び”がいかに大切であるか-、あらためて気が付いた。たとえば、タイトルマッチの記者会見だ。「がんばります!」や「勝ちたいと思います!」といった単調な言葉だけでは絶対に響かない人たちがいる。こちらに興味を持ってもらい、さらに巻き込むためには時事ネタを取り入れたり、僕の好きな『仮面ライダー』などのヒーローものからキャッチコピーを拝借したりと、何かしら目に留まり心に引っ掛かるキーワードを発信する必要がある。

さらに、プロレスを熱心に観てくれているファンには「なぜ闘うのか?」という試合の意義や背景を詳しく伝え、期待感を高めたい。だから、僕はいつもこの二つを一発で解決できる最大公約数的な言葉を脳内で探している。

 

(『カウント2.9から立ち上がれ
棚橋弘至 著
マガジンハウス 24頁より引用)

セミナーやイベントを開催していると、当然ながらたくさんの参加者に集まってもらいたいものです。本を出版すれば、多くの読者に手にとってほしい。そのときに主催者は「これに参加すると、どんな良いことがあるのか?」という「メリット」を訴求しがちです。
それはもちろん大切なことなのですが、人は「メリット」だけでは動かない場合があります。
そこにどんな意義や背景、すなわち「意味」があるかを丁寧に伝えてこそ、心が動き、次に身体を動かしてくれる(つまり参加してくれる)。

わたしはプロレスが好きなのですが、そもそもプロレスはファンに「メリット」を与えるものではありません。たしかに「元気になる」「ワクワクする」「ビックリする」などの良さがありますが、チケットを買って会場に参加する人は、メリットを求めているのではなく、「どんな試合を見せてくれるのだろう?」「どっちが勝つのだろう?」「どんなサプライズがあるのだろう?」というワクワクを求めています。そのワクワク感じさせる元となる、試合の意義や背景などの「意味」を、会社だけでなく、レスラー一人ひとりが本気で考えてSNSや各種媒体で発信しているのが、今の新日本プロレスの強さの1つだと感じます。

本書を読んで、わたしはこの「意味」をどれだけ丁寧に伝えられているだろうか?と振り返りました。たとえば、「なぜ、MVPコンテストを行うのか?」「なぜ、日本キャッシュフローコーチ協会をつくったのか?」「なぜ、本を書くのか?」などなど。自分の中では当たり前になっていることでも、周りの人には未知なことが多いものです。それを、ちゃんと掘り起こして、丁寧に伝えていくことで、周りの人たちが共感して動いてくれるのだと思います。そんな大切な基本を、棚橋弘至選手の本は思い出させてくれました。

 

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