Vol.240『質問に答えられない時に焦らず対応する方法』
— 人をとるときには、どうしても採用基準や平等性ということをよく言われます。 — けれで、それは数値化できませんし、基準をつくるのも大変そうです。 |
(『すいません、ほぼ日の経営』
川島蓉子 糸井重里 著
日経BP社 117頁より引用)
コンサルティングやセミナーをしていると、人から質問されることが多々あります。
その時に、「相手の質問にちゃんと答えられるだろうか?」「答えられなかったら、どうしよう!?」と不安になる人は少なくないようです。
わたしも独立して数年間の経験が浅い時期は、そんな不安を常に抱えていました。
ところが、ある頃からそのような不安から解放され、自然体で受け答えできるようになったのです。そうなると好循環です。リラックスしているので、相手の話をちゃんと聞いて理解でき、また逆に質問したいことも浮かんできて、対話を通して、相手が求める答えがあぶり出されていくようになりました。
とは言え、今でも時には答えに詰まることはあります。それでも、かつてのように焦ることはなくなりました。その理由は、「わたしが答えられないのは、その答えを知らないから」ではないと知っているからです。 いや、もちろん答えを知らない質問をされることもありますよ。それでも、質問の意図を確認して「抽象度と具体度のさじ加減」を調節すれば、何かしら答えられるとわかっているのです。
ただ、それでも相手の質問に上手く答えられないことがあります。
そんな時は、どう言えばいいのか?わたしなら、こう言います。
「ごめんなさいね、その質問の答えは、まだちゃんと言語化できていないので、ぴったりな表現が見つかったら、あとで答えますね」
質問の意図に答えたいんだけど、ちゃんと相手に伝わる表現に言語化できないことってありますよね。ならば、それを正直に言えばいい。それは恥ずかしいことではありません。
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