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2017年9月

2017年9月25日 (月)

Vol.221『知識を得ること以外の、本を読む価値とは?』

人々の能力をはぐくむことを大切に考えるなら、日々の仕事のなかで成長を目指す活動に、メンバー全員がどっぷり浸かれるような組織文化を設計しよう。

そして、組織から切り離された特別なプログラムを実施するのではなく、組織そのものを能力開発の場にしよう。また、個人の発達を組織の大目標と位置づけよう。つまり、組織文化がほかのビジネス上の目標(収益性や品質など)を後押ししているかだけでなく、文化が人々の成長を-メンバーがみずからの限界と死角を克服し、複雑さを増す仕事に対する習熟度を高めることを-後押しできているかを問い、それを目指そう。

<中略>

さらに、安心感をもてる環境をつくり、人々が自分の弱さを見せることを許し、それを促そう。それにより同僚同士が弱点の克服を支援し合うようにすることが目的だ。そしてもう1つ、メンバーのエネルギーすべてが組織のミッションの達成に注がれるようにしよう。

(『なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか
ロバート・キーガン&リサ・ラスコウ・レイヒー 著 中土井僚 監訳
英治出版 P.20より引用)

本書は、わたしが日本キャッシュフローコーチ協会で取り組んでいることを裏付けされている気がして、1ページ読むたびに赤ペンのメモを書き込むため、なかなか読み進めることができない良書です。たとえば、上記のくだりについて、2つ、次のようにひも付きました。

1)人々の能力をはぐくむことを大切に考えるなら、日々の仕事のなかで成長を目指す活動に、メンバー全員がどっぷり浸かれるような組織文化を設計しよう。

⇒「安心安全ポジティブな場づくり」「自立性と主体性」「アウトプットが先・インプットが後」「1アクション3ゴール」など独自の共通言語を実践し、組織文化になりつつある。

2)組織から切り離された特別なプログラムを実施するのではなく、組織そのものを能力開発の場にしよう。

⇒協会の中に様々なプロジェクトがあり、その役割を果たすことを通して、「上手な仲間への依頼の仕方」「人が動きたくなるレター作成力」「アクションプランの作成と進捗管理スキル」「クイックレスポンス力」が高まり、それがそのまま本業にも活かされる。

本を読むことの価値は、単に知識を学ぶことだけではありません。今すでに自分がやっていることの正当性を裏付けるネタを得たり、考えを体系化する着眼点を得て、仲間に伝えやすくすることにもあります。

本書をさらに読み進めて、仲間にわたしの思いや狙いを伝える一助にしたいと思います。


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2017年9月10日 (日)

Vol.221『神は、◯◯に宿る!』

ビジネスパーソンとして、言葉を使って人に動いてもらうシーンは多々ありますよね。
とりわけ、人の相談に乗る時、どんな言い回しを使うかによって、相手に素直に受け止めてもらえるか、それとも反発されるか、が決まります。そもそも人は、よほど尊敬している人でもない限り、他人から「上から目線で指導」されたくはないものですからね。

その点、「人の相談に乗り、お役に立つこと」が仕事であるコンサルタントは、この点をよく理解している必要があります。とりわけ、「教えるスタイルの先生型」ではなく、「気づかせるパートナー型」のコンサルタントであれば、なおさらです。先日、クライアントに投げかける言葉には、語尾を微妙に変えることで、受け手の印象が違うことに気がつきました。

例えば、次の3パターンです。これは、文字で見ただけではその違いがわかりづらいのですが、実際に声に出してみるとわかります。

①「どうしたら、◯◯できますか?」
②「どうしたら、◯◯できるでしょうか?」
③「どうしたら、◯◯できるでしょうかね?」

そのニュアンスの違いを、解説しますね。

①「どうしたら、◯◯できますか?」
→これは、相手にだけ考えさせています。よって、少し突き放した印象を与えます。

②「どうしたら、◯◯できるでしょうか?」
→①よりはやわらかいが、やはり相手にだけ考えさせています。

③「どうしたら、◯◯できるでしょうかね?」
→これは、着眼点を投げかけつつ、相手だけでなく、自分も一緒に考えるスタンスが伝わります。

このように、「語尾」の使い方1つで、スタンスの違いが伝わってしまいます。その結果、相手が素直に受け入れるか、反発を感じるか、の違いをもたらすのです。よく、仕事のクオリティを極める際に、「神は【細部】に宿る」と言いますが、コンサルティングにおいては、
「神は【最後】にも宿る」のですね。


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