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2017年6月

2017年6月28日 (水)

Vol.218『忙しさに流されず、最重要事項にフォーカスするには?』

99歳の誕生日が近づいた頃、筆者はマービンの次男のディックから電話をもらった。
今度の誕生日にはごく親しい人だけを招いて静かに過ごすことを父が望んでいるという。
2日後、今度は秘書から、21人だけをお招きするのでぜひにとご案内をいただいた。マービン自身が企画したという、それはほんとうに親しい人だけのパーティだった。

<中略>

99歳になってもマービンは自分のことはちゃんと自分でできたし、自分のしたいやり方で誕生日を祝っていた。そしてそれが、最後の誕生日になったのである。マービンの長い人生を語るには、トーマス・エジソンの次の言葉がふさわしいように思われる。

「私はアイデアに困ることはなかったが、時間が足りないのが悩みだった。人間はたった100歳ぐらいまでしか生きられないのだから」

(『マッキンゼーをつくった男 マービン・バウワー エリザベス・ハース・イーダスハイム 著
ダイヤモンド社 P.16より引用)

日常の仕事が多すぎて、その仕事に溺れそうになることはありますか?
わたしは20代から30代前半までは、そんな感覚に襲われることがよくありました。

そして、45歳になった今、時間のマネジメントはそれなりのコツを習得したつもりではありますが、それでも、過ぎ去る時間の速さに驚かされます。ついうっかりすると、あっという間に1年が経ち、40代が終わってしまう気がしました。

「歳を重ねるほどに、どんどん1年が短くなる」とはよく聞きますが、多くの人が実感していることなのではないでしょうか。ただわたしは、時間のスピードがアップすること自体が問題だとは思いません。本当の問題は「自分にとっての“最重要事項”を知らずに時間を過ごすこと」そして「“最重要事項”を知っていながら、それをうっかり忘れてやらないままに時間を過ごすこと」なんじゃないかと思います。

そんな問題意識を感じたときに有効なのが、「これからやろうとしていることに近い人物や分野は違えども共通点がある人物の自伝や人生ストーリーの本を読む」ことです。

普段の仕事場から離れて、カフェや公園、移動の新幹線や機内など、日常の職場から離れて、それに触れる。そして、そこに自分を投影して想像してみる。「自分だったら、どんな人生ストーリーをこれから描いていけるだろうか」と。本に沿って読み進めていけば、「こうなりたい」とか「これは自分とは違う」とか感じることがあります。それが自分の望みであり、最重要事項の一要素なのでしょう。自分の理想を、ゼロから自力で言語化するのは難しいかもしれません。でも、他人のストーリーにあれこれ意見するのは簡単。壁打ちの壁の役割を本が果たしてくれるからです。この週末、そんな本を探してみるのもいいかも知れません。


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2017年6月20日 (火)

Vol.218『達成できる目標の立て方とは?』

「達成できる目標の立て方のコツを教えてもらえませんか?」という相談を受けることは珍しくありません。やる気があって向上心も高い人ほど、この質問をします。

とりわけ、税理士や社労士などの有資格者であれば、かつてその資格取得の勉強の際に、「目標を決めてコツコツ実践する」ことは体験しているはず。それなのに、資格を取得して晴れて独立した後に、年初に立てた目標すら達成できていない自分にイラ立ちを感じているようなのです。

そこで今日は、目標を立てても達成できず、足踏みしているある税理士Aさんとの対話を紹介することで、「達成できる目標の立て方」のコツをお伝えします。

和仁:「目標の立て方のレベルを100点満点として、今は何点の出来ですか?」

Aさん:「70点です。後で振り返ってみると、目指すゴールに到達するような行動計画になっていない気がするからです。たとえば『契約を3件とるために、週に2人の新たな出会いをつくる』みたいな行動計画を設定したとして、実は週に2人では足らなかったり、日々の業務に流されて週に2人の見込み客との出会いもつくれずにいたりします・・・」

和仁 :「なるほど、目標と行動計画の整合性がついていない、ということですね。そこは経験を重ねることで行動計画の精度をアップさせることはできるでしょう。問題は、週2人に会うと決めながらもやらずに過ごす、といった『立てた目標に沿った行動をしていない』点でしょう。ところで、あと30点はどんな条件が整えば埋まりそうですか?」

Aさん:「う〜ん・・・(しばらく沈黙の後)、やはりヤル気の問題でしょうか?」

和仁:「たしかにヤル気は大事です。そのヤル気を持続させる秘訣は何か、が問題ですね。それは、『それを達成しなければならない明確な理由があること』です」

Aさん:「あ、たしかに税理士の資格試験のときは、1年前に結婚して妻の出産も間近に控えていて『今年絶対に合格しなければならない』という覚悟でやっていました。それに当時は税理士事務所の職員として、将来の独立のためだけじゃなく、目先では資格手当での収入アップが家族を養う上で必要という明確な理由がありました」

和仁:「資格取得のような明確な理由がなくなった今、自ら理由をつくることが重要。その1つは、その達成したい目標を親しい人に公言することです。達成しないと嘘つきになってしまうので、なんとか達成しようという圧が働くからね」

それを達成することは、自分にとってどんな意味があるのか?そこを明確にしてみたいものです。


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