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2017年2月

2017年2月25日 (土)

Vol.214『仕事に幸せ感を見出すコツとは?』

ビジョンをつくるということは、組織・チームに所属するメンバーたちの仕事を「定義」することだとも言えるでしょう。つまり、「何のために働いているのか?」を考えるための土台を、メンバーそれぞれに用意するのです。

「リーダーが“働く意味”まで用意するなんて、、、押しつけがましくないかな?」と思われるかもしれません。しかし、考えてみてください。どれくらいの人が明確な目的意識を持って働いているでしょうか?ほとんどの人は「仕事で実現したいこと」についてはっきりとしたイメージを持っているわけではありません。「なんとなく」とか「ちょっとしたご縁で」いまの会社で働くことになったという人もいるでしょう。働く人たちは、「この会社は『生産者の人たちの暮らしをよくする会社』であり、あなたの役割は仕事を通じてそれを実現することだ」といったストーリーを必要としています。

(『最高のリーダーは何もしない 藤沢久美 著
ダイヤモンド社 P.44より引用)

仕事に幸せ感を感じるコツの1つは、「『理想のビジョンにつながっている』と実感しながら目の前の仕事に取り組む」ことだと思います。 ただ、これはちょっとハードルが高いことかも知れませんね。そこで、もう少し簡単に言えば、「仕事に意味を見い出して取り組む」ことができれば、幸せ感を感じられることに気がつきました。

そしてこれは、リーダーが仲間や部下のやりがいを引き出すことにも通じます。

例えば、飲み会の幹事役を人にお願いするときの例を紹介しましょう。

わたしが主宰する養成塾では、いろいろな役割を塾生に担当してもらうのですが、その1つに延長戦(講義の後の懇親会)の幹事があります。みんなの注文をとり、お店にオーダーして、乾杯の挨拶をして、最後の清算まで世話をします。行為だけを見れば「面倒くさい」と、敬遠したいかも知れませんね。ところがその意味を次のように伝えるとどうでしょうか。

「わたしが延長戦の幹事を塾生のみなさんに持ち回りで担当して欲しいと思うのは、3つの意味があります。1つは、もちろん主催者のわたしが助かるからです。 2つめは、幹事を担当する人は、仲間のお役に立つことで感謝され、いち早く顔と名前を仲間に覚えてもらえるからです。このコミュニティが一体感を持つためには、早くお互いを知り合うことが大切ですからね。 そしてもう3つめは、このコミュニティは1人ひとりが自分主宰で飲み会を開けるくらいの幹事力の高い集まりにしたいからです。なぜなら、コンサルタントで成功したいみなさんは、影響力を発揮していく上で自分主宰でセミナーや会合を主催していくでしょう。だったらこの場がそのリハーサルになればいいですよね」そこに意味を感じてくれた人は、率先して動いてくれます。

意味を見い出す力、これからも磨き続けたいものです。


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2017年2月10日 (金)

Vol.214『問題解決か?課題発見か?』

コンサルタントとは、いったい何をする職業か?と問われれば、「コンサルの主たる仕事とは、問題解決業である」が一般的な認識ではないでしょうか。
問題とは「マイナスをゼロに戻すために解決すべき、表に見えていること」をいいます。

例えば、「客数が減少している」「スタッフを入れてもすぐに退社してしまう」「会社に対する社員の不満が噴出していて雰囲気が悪い」などが問題です。その問題にフォーカスし、問題を解決するということは、マイナスをゼロに戻す行為です。その場合、その問題が解決すれば見かけ上は完結するので、コンサルとしての役割はそこで完了です。それを恐れるコンサルタントは、重箱の隅をつつくような、どうでもいい、細かな指摘をし始めます。

その一方で、社長の支持を長年に渡って得ているコンサルタントは、問題解決ではなく課題発見にフォーカスしています。課題とは、「理想の状態に到達するために必要な、表に見えていないこと」を言います。例えば、「当社のサービスを必要とする見込み客の理想像を明らかにする」「新スタッフに当社の文化に早く馴染んでもらうための仕掛けをつくる」「社員の求心力を高めるイベントを企画する」などです。こうやって比較すると、「問題を無視して課題発見はできないのでは?」という声もありますが、もちろん問題を無視する訳ではありません。問題を認識しつつも、そこに必要以上にフォーカスせず、それをきっかけとして利用して「当社の課題は何か?」にフォーカスすることが、望む成果を得る上で有効だということです。

つまり、「過去に原因が存在する問題」の解決が「過去志向」だとすると、「未来の理想の実現を目指す課題」の発見は「未来志向」とも言えます。この場合、目の前の課題をクリアするたびに理想の状態に近づきます。まるでゲームで1面クリアしたら2面があるように、次の課題が見つかっていきます。なので、理想に到達するまで課題は尽きません。ビジョンが進化していく人にとっては、課題も常に進化していくからです。つまり、成長意欲の高い社長の真の望みは「問題を解決してもらうこと」ではなく、理想に到達するために「課題を明らかにしてもらうこと」なのではないでしょうか。そして、課題発見にフォーカスすることで、やることが明確になり、そのプロセスで結果的に問題は解決されてしまう。それを体感できたときに、社長としてもコンサルタントとしても一段上のステージにシフトするような気がします。


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