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2016年12月

2016年12月25日 (日)

Vol.212『偉大な選手になるには?』

「オリンピック選手の研究を始めたときは、驚きましたよ。毎朝4時に起きて水泳の練習に行くなんて、信じられない。よほど非凡な人間にしかそんなことはできないはずだと思ったんです。でもそうじゃなかった。周りの誰もが4時起きして練習に行くような環境にいたら、自分だって自然とそうなる。それが当たり前になるんです。習慣になるんですよ」

ダンは、一段階も二段階も格下のチームから選抜されて入ってきた新しい選手たちを何人も観察してきた。新入りの選手たちは、あっというまにチームの規範を守り、基準を満たすようになった。

「たとえば私自身は、あまり自分に厳しいほうじゃない。しかし周りのみんなが論文を書いたり講演を行ったり、いつも猛烈に仕事をしているから、こちらも自然とそうなる。やはり、人は周りのやり方に合わせるようにできているんです」

(『やり抜く力 アンジェラ・ダックワース 著
ダイヤモンド社 P.333より引用)

自分の身をどこに置くか。その意思決定1つで、人は一瞬で別人のように変わる。
そんなケースを数多く見てきました。

わたしが主催する養成塾やコミュニティには、多くのコンサルタントや起業家が足を運んでくれます。彼らの参加動機は、最初は「納得の報酬や売上を得られるようになりたい」「契約が長く続くスタイルを身に付けたい」「顧客の意思決定に関われるようになりたい」などだったりするのですが、途中からその質が変容していくことを感じます。

それは、目先のメリットや利益を超えて、「この環境に身を置くことで、自分一人では到底たどり着けないところに行ける」という実感なのではないでしょうか。

わたしが代表を務める日本キャッシュフローコーチ協会でもまさにそれを実感するシーンを数多く目の当たりにします。たとえば、年末に開催した“キャッシュフローコーチのNo.1を決める、大人の学園祭“MVPコンテストの実行委員長を務めた草間さんは、最初は「こんなすごい人たちに囲まれて、自分がリーダーを務められるのだろうか?」と不安だったそうです。実際、それまでは養成塾などでも自分を表に出すことはなく、どちらかというと一歩引いたところに止まりがちだったと言います。

ところがその仲間の支援を得ながら積極的に段取りをし、影響力を発揮したことで、仲間の信頼をギュッとつかみ、そのプロジェクトを大成功に終えることができました。そして今、協会メンバーの草間さんに対する信頼は絶大なものがあります。そして、さらには他のコミュニティでも積極的に仲間と交流し、自分を表に出し始めました。その変貌ぶりをもたらしたのは、たったの半年です。

朱に交われば赤くなる。自分がどこに身を置くか、その判断のもたらす力を過小評価しないで、十分に注意を向けたいものです。


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2016年12月10日 (土)

Vol.212『“安心安全ポジティブな場”がもたらすものは?』

わたしがよく口にするキーワードの1つに、”安心安全ポジティブな場”づくりがあります。これは、セミナーやコンサルで成果を出す上で、わたしが最重要視していることです。

その手段として、自分が発する言葉(例:肯定的な声掛け)や表情(例:笑顔)、態度(例:リアクション)、行動(例:拍手)に意識を向けて、意図的に安心安全ポジティブな場にしていきます。このセットアップをきちんとすることで、そのセミナーやコンサルが講師にとってもクライアントにとっても楽しいものとなり、想定を超えた成果にもつながります。

ところで、この行為がもたらす本質は、いったい何だと思いますか?
それは、突き詰めると次の4つの不安を取り除く行為だとわたしは考えています。

1つめは、「批判される不安」です。多くの人は批判されることを恐れて自分の意見を封じ込めようとします。しかし、絶対に受け止めてもらえる、と感じていたら、躊躇なく発言できます。それによって、会話が積み上がっていき、1時間後には思いもよらないアイデアにたどり着くことがあります。

2つめは、「恥をかく不安」です。的外れなことを言って、空気を悪くしないだろうかという不安はやはり発言を踏みとどまらせます。

3つめは、「仲間外れにされる不安」です。一時的な批判や恥をかく程度ならまだしも、それが原因となってコミュニティからのけものにされたり、自分の居場所がなくなる恐れがあるとしたら、余計なことは言うまい、と感じるでしょう。

4つめは、「辞めさせられる不安」です。最悪の場合、そのコミュニティから除名されたり、会社ならクビを言い渡されるとしたら、ますます心を閉ざして貝になってしまいますね。

この4つの不安が解消し、マイナスがゼロに向かえば、人は自然とプラスに向かうものだとわたしは考えています。ちょうど、車のサイドブレーキを下ろせば、アクセルは元々踏んでいるので、自然と前に進む姿のように。そして、この4つの不安が取り除かれた結果、その場に生まれるものは、いったい何か? それは、「聞く姿勢」です。
相手が聞く姿勢をつくってくれていたら、こんなにしゃべりやすいことはない。

そう、安心安全ポジティブな場づくりとは、セミナーやコンサルにおいては、お互いに聞く姿勢を整えることとイコールなのです。これを意識してトライしてみてはいかがでしょうか。


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