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2016年11月

2016年11月25日 (金)

Vol.211『判断基準に迷ったら?』

「天の道をおこなう者は、天下こぞってそしっても屈しない。その名を天下こぞって褒めても奢らない」

「天を相手にせよ。人を相手にするな。すべてえを天のためになせ。人をとがめず、ただ自分の誠の不足をかえりみよ」

「法は宇宙のものであり自然である。ゆえに天を畏れ、これに仕えることをもって目的とする者のみが法を実行することができる。・・・天はあらゆる人を同一に愛する。ゆえに我々も自分を愛するように人を愛さなければならない(我を愛する心をもって人を愛すべし)」

西郷はここに引いた言葉や、それに近い言葉をたくさん語っています。私は、西郷がこのすべてを、「天」から直接に聞いたものであると信じます。

(『代表的日本人 内村鑑三 著/鈴木範久 訳
岩波文庫 P.22より引用)

ビジネスや人生の中で、判断に迷うことは多々あります。そして行き詰まりかけたときに、発想を変えるためにわたしがしているコツの1つは、「他人の頭を借りる」ことです。
もちろん直接的に、信頼する人に相談して知恵を借りることもありますが、そうじゃなくても「あの人だったら、こういうときどう発想するだろうか?」とイメージしてみる。

たとえば、わたしの場合よく登場するのが堀貞一郎先生ですが、すでに亡くなっているので、直接相談することはできません。なので、過去の対話シーンを連想して、「堀先生だったら、こういうときどう発想するだろうか?」とイメージしてみます。

たとえば先日、「この面倒くさくて苦手な仕事をやらなきゃいけないとき、堀先生ならどう発想するだろうか?」とイメージしてみました。

しばらくすると、「あぁ、堀先生なら、せっかくやるならその仕事とむしろ積極的に向き合い、楽しみを見いだしながらやるだろうなあ。それが単純作業ならいかに短時間で終わらせるか時間を計ったり、次にやるときにラクにできるよういかにマニュアル化するか、なんてことを考えて、そこに意味を見いだそうとするだろうな」
この方法を知っておくと、判断基準に迷ったとき、ビジョン策定、マーケティング、チームマネジメント、戦略策定など、どの分野であれ、それぞれの専門家の知恵をいつでも借りて自分のビジネスや人生に活かすことができます。

そんな中、上記の本には「天を相手にせよ」とありました。
今の自分の目線からではなく、天の目線で見たとき、この状況はどう映るのか?
「もし、この基準を常に持てたなら」とイメージすると、心強い気持ちになりました。


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2016年11月10日 (木)

Vol.211『真面目な人ほど陥る”落とし穴”とは?』

知人のスポーツ・ジムのインストラクターから相談を受けました。「来週、常連のお客さん9人とウチのマネジャーとで、サービス改善のミーティングを、マネジャーの発案と仕切りでやることになりました。ただこのまま進めると、”お客さんから不満が噴出して居心地の悪い空気になって終わり”みたいになりそうで、不安なんですよね・・・」 ジムを進化させるため、そして新たなレッスン・メニューをつくるために「お客さんから改善点をもらい、今後に生かそう」という姿勢はすばらしいことです。しかしやり方を間違えると、潜伏していた問題点が噴出して場の空気が悪くなり、しかも今後のレッスンも気まずくなり、誰も得をしない、なんてことになるリスクがあります。そこで、わたしは彼にこう伝えました。

「まず、ミーティングの冒頭に言ってはいけない禁句ワードがあります。それは、『問題点を遠慮なく聞かせて欲しい』です。素直な方であれば、相手はこちらのリクエスト通りにリアクションします。なので、みんな問題点を遠慮なく言い放ちますよ。お客さんが今まで言わずにいた不満や問題点を、オブラートに包まずストレートに口にするでしょう。これから新たなサービスを作ろうという立ち上げ段階で、そんなダメ出しをマトモに受けて、メンタル的に耐えられますか? わたしだったら気絶しますよ。 ちなみに、謙虚過ぎて『忌憚のない意見やダメ出しをください』なんて言う人もいたりするけど、これも絶対に言っちゃダメですよ(笑)」

「まさに不安に感じていたことが明確になりました」と聞いて、わたしは1つ提案をしました。

「まず、ミーティングの冒頭に次のような前置きトークをしましょう。 『今日は集まってくださり、ありがとうございます。当ジムのサービスをさらに進化させるため、そしてみなさんに喜んでもらえる新たなレッスン・メニューをつくるためのアイデア・ミーティングを始めます。今日のミーティングは、この場がみんなにとって心地よいものであるよう、”安心安全ポジティブな場”をつくることを最優先にします。なので、『●●がダメだ』とかのダメ出しではなく、『●●になると楽しい』というように、今をゼロペースに、さらによりよくなるアイデアをブレストしていきたいと思います。そして、今日みなさんから頂いたアイデアは、今後のサービスでお返ししたいと思います。そんな感じでこれから1時間進めますが、よろしいでしょうか?』」

この話を聞いて、彼は「もう少しで落とし穴にハマるところでした」と喜んでくれました。
わたし自身も、真面目な人ほど陥る落とし穴だな、と1つ大きな発見でした。


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