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2016年6月10日 (金)

Vol.206『順番1つで気分が壊れる理由。』

先日、友人たちと毎年恒例のビジョン合宿で、静岡の某温泉旅館に行ったときのこと。

そこは初めてだったので、どんな雰囲気、料理、サービスなのだろうか、とワクワクドキドキしつつ到着。駅から現地までの車の送迎、外観からラウンジの受付、部屋に案内されるまでの数分間で、「これはかなり期待できる!」と確信し、そのあとのビジョン合宿ミーティングの成功を確信したものでした。実際、料理もすばらしく、外観や館内の調度品のセンスも最高。日本庭園には手入れの行き届いた緑と透明度の高い大きな池。源泉掛け流しの岩風呂もゆったりとしていて、何度もつかりにいったほど。トータルでかなり高いレベルの世界観を実現していて、メンバー全員が「ここは正解だった。次回もここでやろう!」と意見が一致したほどでした。

ただ、そんな中で、振り返ってみたときに1点だけ残念なことがあったのです。
それは到着後、部屋についてからの室内の説明のときのこと。
スタッフがメニュー表を見せながら話し始めました。
「夕食の献立の金目鯛の干物についてですが、当地は大変金目鯛が人気で、とりわけ当館ではこのようにいくつかの種類があります」

わたしたちは、(うんうん、なるほど。この中からどれを食べたいか、を今のうちに選んで欲しいんだな。まあ、準備の都合とかあるんだろうな)と思いながら聞いていた。
すると、スタッフはおもむろにもう1つのシートを見せながら、話を続けた。
「これらの干物は、お土産にお買い上げいただくことができます。こちらの注文シートに必要なものと個数をご記入になって、ご用命くださいませ」 「・・・。」


みんな口には出さなかったけど、心の中でこう突っ込みを入れていた。「売り込みかよっ!!」
干物の販売をすること自体が悪いんじゃない。これが、もし夕食の後だったら違ったでしょう。
「あの美味しかった金目鯛なら、お土産に喜ばれそうだな」と素直に感じられたかも知れない。
ただ、まだその価値を体感していないうちに宣伝されても、言葉が素直に入ってこない。
彼は順番を間違っていたんです。何を言うかも大切だが、どの順番で言うかも等しく大切。

これは、あらゆるビジネスに当てはまることだし、わたし自身も自戒したい気づきでした。


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