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2015年12月25日 (金)

Vol.200『会議で全員の関心を引きつける秘訣とは?』

観客がなにを望んでいるかっていうのは、試合中にも感じますか。

「うん、会場がいまどんな状態なのかは、常に把握しているね。水平に相手選手を捉えながら、同時に上から会場全体を俯瞰する視点も持ってる。その視野の中で、観客の気持ちが色で現れてくる感じかな。オレはその色の変化を意識しながら、試合を組み立てていくんだ。

プロレスって、どんなに強いパワーを持っていたり、どんなにすごい技をもっていても、相手や観客に対して効果的に使えなければ、それは宝の持ちぐされなんだよ。

逆に、効果的な使い方がわかっているからこそ、この雪崩式や垂直落下式の技が全盛の時代に、オレなんて、せいぜいヒザの高さから落とすだけのパイルドライバーを必殺技にすることができているわけだ」

(『プロレスで自由になる方法 鈴木みのる 著
毎日新聞出版 P.29より引用)

コンサルティングの現場で、上記のプロレス論と近い感覚を持つことがあります。
たとえば、営業ミーティングの司会進行役をやっているときのこと。そのミーティングで、ある特定の営業マンの悩みについて公開コンサルをすることがあります。ただそこで、わたしがその1人だけに集中して議論していると、周りの他の人たちが置いてけぼりになり、他人事だと感じて、携帯をいじったり、よそ事を始めたりします。

すると、場の空気が一気に悪くなるんです。
集中力が分散した会議って、空気がよどむんですね。
だから、コンサルタントとしてそのミーティングの場を預かる以上は、参加者全員の関心と集中力が持続するようにする必要があるんです。では、そのミーティングが他人事ではなく自分事として常に関心を持続させるには、どうすればいいのでしょうか?

それは、「相手のお困りごとや望むことを起点に、どういう目線でこの議論に関わればいいのか?」を前置きトークで伝えることです。
たとえば先の営業ミーティングで言えば、悩みのお題がはっきりした時点でそのまま解決策に話を進めるのではなく、いったん周りのメンバーに次の前置きトークをします。
「今回の伊藤さんの悩みというのは、氷山の一角で、今後も新入社員がきっと抱える悩みだと思うんです。だから、今からわたしと彼の対話を『次回に同じ問題が起こったときに、どう相談にのって対処すればいいか?』の仕入れのつもりで聞いていてくださいね」

その視点に共感した人は、それは他人事ではなく自分事に変わるわけです。
影響力を広く発揮したければ、水平に相手をとらえるだけでなく、俯瞰して場をとらえる、というのは、どんな仕事でも同じですね。


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