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2014年7月25日 (金)

Vol.183『逆境を乗り越える意欲の高め方とは?』

プロレスには「テーマ」が大事だ。何のテーマもなく、漠然と試合をしていても、お客さんには何も伝わらない。僕はシリーズが始まる前に、いつも自分の「シリーズを通した今回のテーマ」を考える。そして、1試合1試合に意味を見つける。

「なぜいま、この相手と戦わなくてはいけないのか?」という「戦いのテーマ」をしっかりと考え、それを見ている人にわかりやすく伝えることが大事だ。

個々の選手が抱えるテーマと、戦いの背景を見る人にうまく伝えられたら、見ている人は思い入れを持って「この試合はどうなるんだろう?」と試合に没頭できる。プロレスはシチュエーションなのだ。2012年から始まった僕とオカダ・カズチカの試合がいい例だ。僕には「新日本を盛り上げて、IWGP ヘビー級王座の価値を高めてきた。エースの座は渡さない」という維持とプライドがあり、オカダには「新しい時代を築く」という野望がある。年齢も体格も使う技も違う僕らは、リング上でただ睨み合うだけで盛り上がった。

<中略>

選手の側が「戦いのテーマ」を考え抜くことなしには伝わる試合は生まれない。

(『棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか 棚橋弘至 著
飛鳥新社 P.198より引用)

本書でこのプロレスラーが語っていることは、ビジネスにおいてもそのまま当てはまります。
つまり、「目の前の仕事をがんばろう」「逆境を乗り越えよう」と自分を鼓舞するときに、もっとも大切なことの1つは、「自分がそれをやる意味、テーマは何なのか?」の答えを用意することです。

たとえば、わたしがサラリーマン時代に嫌いな新規開拓営業の部署に配属されたとき、はじめは全くやる気が起こらず、テンションは下がりっぱなしでした。
そんなとき、先輩がかけてくれた一言がわたしにテーマを与えてくれました。
「和仁は将来、コンサルで独立するんだろう?だったら、どのみち自分で新規開拓する力は必要なんだから、今のうちに営業力を鍛えておいた方がいいんじゃないか?」

そこでわたしは「今なら給料をもらいながら、独立したときに備えて営業力をつけることができる」という意味を見出し、「営業力強化の修行期間だ」というテーマを自分に与えることで、地道なドブ板営業(!)をやり抜くことができました。

また、独立してから思うようにいかないことや逆境と感じることがあっても、
「これはあとで、セミナーで顧客の共感が得られる“逆境ネタ”として使える」と意味づけし、「おいしい逆境ネタの仕込み」とテーマを与えると、心がふっと軽くなります。しかもそうやってポジティブなテーマ設定をする人の周りには自然と協力者も集まることに気がつきました。
意味づけをし、テーマを決める。仕事を楽しむコツです。


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