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2014年6月25日 (水)

Vol.182『成果につながる学び方。』

さらにマレーシアでは教育革命が進んで、数年前から、国をあげて受験教育からの脱却を実行しはじめたそうです。教室にいる生徒全員に、同じことを講義するのではなく、一人ひとりと向き合って、一緒に考える教育を始めたということです。

「受験教育をなくして、どうでしたか」私は、マレーシアの先生に質問しましたが、「まだ結果は出ていません」という答えが返ってきました。マレーシアでは、この教育革命を政府が本腰を入れて取り組んでいると、その先生は言いました。すべての教師が、1年に3回も4回も集められて、この「考える教育」のための研修を受けたそうです。

「その結果はまだ出ていません。しかし、明らかなのは・・・」彼女たちは言いました。

「いままでの教育では、この国が立ちゆかなくなることは明らかなので、新しいことをやるしかないんです。そして、いま、それをやりはじめています。将来に必要なのは、記憶できる人間ではありません。より正しく理解し、言われた通りにやる人間でもありません。

自分で考える力をもって、そして創造することができる人間を育てないことには、このマレーシアという国は2020年に先進国入りをするというふうに宣言した、その約束が守れませんから」

(『成功のための未来予報 神田昌典 著
きずな出版 P.121より引用)

コンサルタント向けの養成塾を主宰するようになって、「成果につながる学び方とは?」を自問自答することが増えました。そこでわたしが着目したのが、「インプットとアウトプットのバランス」です。日本の受験教育は長らく、「インプット過剰・アウトプット過小」のため、その癖が社会人になってからも続きます。すると、真面目な人ほど、「まだ不十分だ、もっとインプットしなくては」と、いつまでもインプットにエネルギーを注ぎ続けます。
あるとき、その傾向のある人に、インプットとアウトプットの比率を自己評価してもらいました。彼はしばらくの沈黙の後に、「9:1です」と答え、考え込んでいました。

たしかに、考える素材として必要な言葉や概念のインプットは必要です。でも、いつまでもインプットをし続けていると、やがて古い知識や情報は腐り、使えなくなります。
わたし自身、独立して数年後の30歳までは、前述の人と同様「インプット過剰」の典型でした。しかし、インプットとアウトプットの比率に意識を向けるようになってから、その比率が徐々に変わり、ついには逆転しました。今ではアウトプットしながらインプット、つまり、行動を起こし続けていると問題意識が生まれて脳のアンテナが立つので、必要なことが勝手にインプットされてくる感じです。
このメカニズムを養成塾に取り入れ、「多少見切り発車なくらいのタイミングでアウトプットする」よう促したところ、塾生はより得たい成果に近き、結果的に早く成長することがわかりました。わたしの役割は、そのタイミングの見極めと背中を押すことだと考えています。


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