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2014年1月

2014年1月25日 (土)

Vol.177『相手が動くための、伝えるベストタイミングとは?』

「子どものやる気のスイッチはいつ入る?」というテーマで保護者の方々にお話しする機会があります。そういうとき、親御さんの参考のため、私の経験談だけではなく、生徒にアンケートに協力してもらい、結果をお伝えしています。前述した中3生に行ったアンケート結果を、少し詳しく紹介してみましょう(カッコ内は、親御さんに向けた私からのメッセージです)。まずは「やる気をくじく」対「やる気になった」親の言動についての質問から見ていきましょう。

●やる気をくじく親の言動は?
■「早くしなさい!」と急かされたとき
■(やろうとしていたときに)「やれ!」と言われたとき(子供の「間」をよく見てあげてください。たいていの場合、子どもの時間は大人の時間よりもゆっくり流れています)

(『伸びる子の育て方 漆紫穂子 著
ダイヤモンド社 P.92より引用)

この本の前述のくだりを読んだとき、わたしも子どもに対して「やってしまっている!」と気づかされました。
親としては、いままで「言ってもすぐに行動しなかった」ことの蓄積があるので、すぐに言いたくなります。しかも、少なからず「何度言ってもやらない」ことへの怒りも含んでいるため、口調も強くなります。つまり、イライラモードで伝えてしまいます。
すると、それが伝播して相手のリアクションもイライラモードが増幅して返ってくることも。

結果だけを見れば、それでは改善の兆しが見えないどころか、むしろ関係は悪化するばかり。
ただ、それがわかっていても、繰り返してしまいます。これに近いことは、仕事の場面でも起こります。たとえば上司が部下に「何度言ったらわかるんだ!」的な口調で言う場面がそれです。わたしも社会人1年目の頃は、上司に毎日のように怒鳴られていた立場なので、言われる人の気持ちがわかります。(なんだよ、今からやろうと思っていたのに。あと、ほんの少し待っていてくれればいいのに)なんて思っていました。それが立場が変わると、つい自分も同じことをやってしまうのですね。

ただ、「言わないでいよう、言わないでいよう」というブレーキをかける努力は、実際の場面ではなかなかやりにくいものです。ならば、違う努力に矛先を向けたらどうでしょうか。
例えば、「どのタイミングで言うと、ちゃんと伝わり、相手が動いてくれるだろうか?」と。

本書を読んでいて気がついたことは、「何をいうか?」「どのように言うか?」という工夫も大切ですが、「いつ言うか?」を見落としていることが多いっていうことです。
これは子育てでもそうですし、コンサルティングや養成塾など大人が相手でもまったく同じこと。相手が動くための、伝えるベストタイミングはいつか、意識したいものです。

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2014年1月10日 (金)

Vol.177『人に気持ちよく賛同されるアプローチとは?』

社長や院長、あるいは上司が、部下に対して指示や提案をしたときに、2パターンの反応があると思います。1つは「全員が賛成する提案」、もう1つは「賛否が分かれる提案」です。「賛否が分かれる提案」とは、たとえば「始業30分前には出社して、9時には準備万端でスタートできるようにしよう」というようなものです。なぜこれに反対する人がいるかというと、そこになんらかの負担や犠牲(この場合、睡眠時間が減る等)を感じるからですね。

では、「全員が賛成する提案」とは何かというと、「それが実現したら、誰にとっても喜ばしい」と感じさせる提案です。それは入口は抽象度を高く(=具体度を低く)入り、その次に具体度を高くアプローチするのがコツです。

一例を紹介しましょう。ある歯科医院で、院長が全体会議の場で、「そこにいるだけで元気が湧いてきて、気分よく働ける”安心・安全・ポジティブな場”をつくろうよ」と全スタッフに提案しました。これは、抽象度が高いですね。そして、誰にとっても喜ばしいことなので、もちろん誰もが賛成します。そこで院長が続けます。

「安心・安全・ポジティブな場とは何かというと、『どんなアイデアを言っても否定されず、受け止めてもらえる、明るさに満ち溢れた場』ですね。その実現のためには、わたしたちがやれることは、3つある。それは、”表情”・”言葉”・”態度”を安心・安全・ポジティブなものにすることです」 ここまでスタッフがうなずいて聞いているのを確認して、院長は続けます。

「まず表情はどうだったらいいかな?そう、”笑顔”だね。笑顔が患者さんの心に与える影響は大きいよね。もちろん、一緒に働く同僚だって気分がよくなるだろう。

次に言葉。これは、”肯定語”を使うということだね。その反対は否定語で、『でも、そうは言っても、無理、できない』という言葉です。この代わりに、『はい、いいね、やってみます、面白い』などの肯定語をできるだけ使ってみようと意識してみよう。

そして、態度。それは、”クイックレスポンス”です。何か呼びかけられたら、すぐに返事をして即反応されたら、患者さんはうれしいし、院内なら上司はうれしいよね。そんなことを当り前にやれるスタッフが働く医院なら、そこには”安心・安全・ポジティブな場”が生まれ、そこには同じ”安心・安全・ポジティブ”なエネルギーを持つ患者さんやスタッフが引き寄せられると思うんだ。ぜひ、これを今日からわたしも含め全員でやっていきたいと思う。いいかな?」

具体度の高い各論から入るのではなく、抽象度の高い理想から入る。お試しあれ!

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2014年1月 8日 (水)

今月の本棚 【2013年12月】

1)空海の財運術
  松永修岳 著/サンマーク出版
http://tinyurl.com/mkdgpz2

人の役に立ちたいという願望が湧き上がってくるまで欲望を高める。

2)社員がよろこぶ会社のルール・規定集
  有限会社人事・労務 著/かんき出版
http://tinyurl.com/m7vqgug

社員に強制的にやらせるルールだけではなく、社内の文化・雰囲気醸成のためにおこなうことが101あるので、自社に合うことをピックアップできる。

3)間抜けの構造
  ビートたけし 著/新潮文庫
http://tinyurl.com/kueezrp

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