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2013年5月

2013年5月25日 (土)

Vol.169『ビジョン実現のために経営者をやる。』

曲が書けて、アレンジができて、歌えて、プロデュースができて、そのうえで金の計算ができて、ビジネスのビジョンがあって、責任をちゃんととってというアーティストがいままでいなかったのなら、オレがそのいちばん最初の人間になればいい。オレはそう思った。音楽を書きながら経営者になるアーティストがいないんならオレがなってやるよ。

音楽をやるヤツは経営者になっちゃいけないなんて誰が決めた?
そんなのは都合がいい連中がつくった幻想にしかすぎない。
たしかにイメージは大事だ。だって音楽はイメージなんだから。ミュージシャンというのは、イメージの商売なんだから。だけど、本人自ら出ていくべきところは出て行くべきだ。
経営者として、会わなきゃ行けない人には会わなきゃいけない。
そういうことが音楽家としての矢沢を守ってくれることになるんだから。

(『アー・ユー・ハッピー? 矢沢永吉 著
日経BP社 P.135より引用)

わたしが経営コンサルティングの仕事を通して、歯科業界と関わり始めた13年前のこと。
「彼らは本来、経営者である前に“歯科医師”なのに、お金の心配から人の問題まであれこれ抱え込んで・・・。開業するとかえって大変な思いをする人は多いんじゃないか?」
経営に行き詰まって悩んでいる院長を見るにつけて、そんな思いを抱いていました。
というのは、特に根拠もなくただ漠然と「いずれは独立しなければならないもの」という思い込みで、経営の勉強も開業準備もないままに、開業する人も少なくなかったからです。

そんな中にももちろん、「理想の医療を実現したい」などのこだわりがあって開業される方もたくさんいました。ただ、残念なことに、歯科治療の専門家である歯科医師が、開業して経営を軌道に乗せるための勉強をする場がありませんでした。
当時、歯科医師免許を取ったドクターの8割以上が開業されるのに、歯科大学で医院経営を教えるわけでもなく、勤務医時代に院長が教える義務もありません。そのため結局は開業してから失敗を重ねながら試行錯誤で学んでいくしかない状況だったのです。 
そんな現実を目の当たりにし、「志あるドクターがお金の悩みから解放され、理想の医療を実現できるために」サポートできることがあると確信したときのことを今でも思い出せます。
そして、大企業が崩壊して個人事業主が再び増えようとしている今日、すべての業界のあらゆる人が自分のビジョン実現のために経営者になる時代がやってきたことを実感します。

そして、お金と人のマネジメントのやり方を学ぶ場や、サポートする存在がこれからの10年さらに必要となってくる予感のもと、同志を育て増やす取り組みを加速させる決意をしました。ビジョンとお金を両立させて、社長と社員が夢を語り合える“安心・安全・ポジティブな社会”の実現に向けて、さらにアクセルを踏んでいくことをここに宣言します。

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2013年5月13日 (月)

今月の本棚 【2013年4月】

1)アー・ユー・ハッピー?
  矢沢永吉 著・角川文庫
http://tinyurl.com/bmeuug4

自分の理想の表現のためには、アーティストでありながら経営まで踏み込まざるを得なかったことに共感。

2)英雄の哲学
  矢沢永吉 イチロー 著/ぴあ
http://tinyurl.com/cs4yakk

その分野で突き抜けた者同士の会話には読み手にエネルギーが伝わってくる。

3)巨泉 人生の選択
  大橋巨泉 著/講談社
http://tinyurl.com/cuv6w2e

人生を濃密に生きる人は、一生のうちにいくつもの職業を渡り歩き、国さえも季節に応じて渡り歩く。

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2013年5月10日 (金)

Vol.169『自分の隠れた”新しいウリ”を見出した方法。』

ビジネス・パーソンの相談に乗っているときによくあるのが「自分がやっていることと、本当にやりたいことが、ちょっとズレているんです」というものです。

例えば、No.1コンサルタントスター養成塾の塾生に、エコアクションの取得支援をする環境マネジメント・コンサルタントがいました。彼は、今やっていることは「企業が環境資格を取得するサポート」なのですが、本当にやりたいことは「経営の本業ど真ん中に関わること」でした。そして本業に好影響を与えることで、利益に貢献し、納得の報酬(現在の2~3倍)を得ることを望んでいました。

こういうときに、多くの人は、全然畑違いのことに手を出そうとします。
例えば、付加価値を高めたい税理士が付け焼刃で学んだマーケティング・コンサルを顧問先に提供しようとするように。しかし、このようなケースはほとんどの場合、うまくいきません。なぜなら、「その人がマーケティングをサポートする正当性に欠ける」からです。
「マーケティングを教えてもらうなら、その道の専門家に教えてもらいたい」と考える社長が多数派だとしたら、それを覆すだけの理由が必要です。

さて、冒頭の環境マネジメント・コンサルタントの話に戻りますが、彼がやっている仕事の中身をよく聞いていくと、実はエコアクションを習得するプロセスで企業に副産物をもたらしていることがわかりました。
それは、プラン(P)→ドゥー(D)→チェック(C)→アクション(A)のマネジメントサイクルを定着させていたことでした。

そしてそれは、企業の無駄を省く上に、やるべきことがちゃんと実行されていき、利益体質をつくることにつながります。それ以降、彼は環境マネジメントの関心がある企業に対しては、それを切り口として打ち出しながらも、それ以外の会社には「PDCAマネジメントを定着支援して、社長のビジョン実現化を応援する」ことを持ち味として告知をし始め、新規顧客を開拓していくようになりました。

このとき彼が自分の隠れた”新しいウリ”を見出した方法は、「今やっていることのプロセスでもたらしている副産物は何か?」を考えたこと。「今やっていることの本質は何か?」と言ってもいいかもしれません。時には立ち止まって考えてみたい問いの1つです。

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