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2013年3月25日 (月)

Vol.167『悩みが悩みでなくなる方法。』

「わたしが言う“悟り”というのは、2つの“差”を取ること。一つは、自分が本来、楽しいと感じていることと不満との“差”を取って、“楽しさ”だけにする。

もう一つは、他人と自分の間にあるコミュニケーションギャップという“差”を取って、“対立”をなくすこと。

自分の中にある“差”と、自分と相手との“差”を両方取れば、悩みは悩みでなくなるし、迷いもなくなる。そして、自分のことが好きになれる。人を恨んだり、ねたんだり、うまくいかなかったことを誰かのせいにすることもなくなるわ。そもそも過去のことなんて気にならなくなるから、きっと、『あれ、そんなことあったっけ?』って思うようになるはずよ。

悟る技術って、要は・・・そう、只今の『今に生きる技術』なの。
コトバを使うことによって、過去に捉われず、“今、ここ”という瞬間を楽しく、幸せにいきることができるの。今日は、そのファーストステップよ」

(『悟る技術 橋本陽輔 著
ヒカルランド P.23より引用)

わたしがコンサルティングの現場でよく直面する、経営者のお困りごとトップ3の中に、「社長と社員の、立場の違いからくるコミュニケーション・ギャップ」があります。
これは、単なる人づきあいの上手下手、という次元の話ではなく、「雇う側VS雇われる側」「給料を払う側VSもらう側」という“立場の違い”故に生じるギャップが、社長と社員の双方のストレスとなり、ときにそれがトラブルにまでなることがあります。
そんな立場の違いからくるトラブルは、なぜ起こるのでしょうか?
それは、“情報量の差”からくるとわたしは考えています。
たとえば、ある高級な実印を販売している、社長たちに人気の印鑑屋さんでの実例です。
そこのオーナーが接客すると10万円の実印がバンバン売れるのに、パートスタッフが接客すると、1万円のものしか売れない。その理由は、スタッフの罪悪感にありました。つまり、
「こんなに高いものを売ってはお客さんに悪い、ウチが儲けすぎているのではないか!?」
という思いから、高額で良いものを提案することを躊躇していたのです。

それは、オーナーにはあってパートスタッフにはない、“ある情報の差”が原因でした。
それは、“その高級印鑑の収支構造の知識”です。そこでわたしはスタッフにレクチャーをしました。象牙の材料費の他に、人件費、店舗の家賃、広告宣伝費、研究開発費、初期投資の返済などを考慮すると、明らかに適正な価格であること。そして、そもそも10万円の印鑑を買ったお客さんはみんな喜び、紹介してくれている事実。その“オーナーとパートスタッフの情報の差”がなくなったとき、オーナーとスタッフの悩みは解消し、売上は急増しました。悩みを感じたら、「どんな差が生じているのか?」に気を向けると、解決の糸口が見えるかも知れません。

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