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2013年1月10日 (木)

Vol.165『言い回しの工夫以上に大切なこと。』

コンサルティングの仕事では、相手に腹を割って話してもらえる状態をつくることが、成果を出すための大前提となります。そのため、わたしは使う言葉に注意を向けています。つまり、相手を「否定しない、攻撃しない」で、「肯定的な言葉を選ぶ」ということです。そして、相手に誤解されずにちゃんと意図が伝わるよう、「きっとわかってくれるだろう」と思い込みで済ませずに、こちらの意図を言葉で伝えることも、あるときから意識して行うようになりました。

とは言え、わたしもかつては自分の勝手な思い込みや正義感を持ち出して、クライアントに
「それはこうする“べき”じゃないですか?」
「それは、相手を“犠牲”にしていませんか?」
などと、相手が言葉につまること、つまり正論をぶつけていたことがありました。
相手のことを思って言ったことですし、言葉だけとらえれば、それは正しいかも知れません。
でも、相手は素直に受け入れてくれず、逆に反発されてしまい、一時的に関係性がこじれることもありました。その頃、わたしは考え込みました。

相手に誤解されない伝え方をする努力は大切だ、と。そのためには、相手がどんな発想をする人か、その発想をする生い立ちや経験などの背景は何か、を知っている必要がある。

でも一方で葛藤がありました。
「現実として、相手の背景をすべて把握して言葉を選ぶなんて、果たしてできるんだろうか?もっとも現実的で実践的なアプローチは何だろう?」

そして気がついた結論。それは、
どう伝えても、好意的に解釈してもらえる人間関係をつくってしまうこと」なんじゃないかな、ということ。つまり、何を言うか、以上に誰が言うかが重要
「和仁さんが言うのだから、きっと良い意味で言ってくれているに違いない」と解釈してもらえる自分であること。それ以来、相手との快適な距離感と関係をどうつくるか、にフォーカスするようになり、ずいぶんコミュニケーションが楽しくラクになりました。

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