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2012年12月25日 (火)

Vol.164『お手本をすぐに身につける秘訣。』

アスリートの脳を研究している早稲田大学の彼末一之教授のグループは、内村選手のこの能力の本質を解き明かそうと、ある実験を行いました。

<中略>

この実験を行った彼末教授は、次のように解説しています。「学生チャンピオンは、ビデオで見た金メダリストの映像をイメージするとき、ビデオカメラを通してみるように『客観的な視点』でイメージしています。逆に、内村選手の場合は、自分が金メダリストの選手になっているかのように、その選手の『主観的な視点』でイメージしています。つまり、内村選手は、ビデオの中の金メダリストの選手になりきり、この選手が見えている風景や手足の感覚をイメージしています。このようなイメージをすることで、実際に身体を動かさなくても、(高次運動野が働き)高いトレーニング効果があるのです。内村選手が、ビデオで見ただけの技をすぐに自分のものにできるのは、こういった本質があるのです。

(『できないことがなくなる技術 石川大雅 著
中経出版 P.187より引用)

お手本をすぐに身につける人と、なかなか身につかず時間ばかり過ぎる人。
その違いは、どこにあるのでしょうか?
また、セミナーでお伝えする内容と本でお伝えする内容が全く同じでも、その習得度合いに大きな差が生じるのはなぜでしょうか?

コンサルタントを養成する塾や合宿を通していて、その違いはここではないか、と感じる点を1つあげてみます。それは、「丸ごと真似する」「丸パクリする」発想でやるかどうか、にかかっている感じがします。
単に“表面的に見えることだけ”を真似するのではなく、“丸ごと”真似するというのがポイントです。つまり、話す内容だけでなく、話し方、口調、間、表情など見てわかることはもちろんのこと、その人の態度や行動パターン、パーソナルな場での言動なども含めて、いったん自身に取り込む、ということです。

わたしは過去に、「この人から学びたい」と強く思ったら、いかに懐に入り込むか、を考えて動いてきました。それは、その人が主催する会やセミナーがあれば欠かさず通い、自分の会合に講師として招いて「ここだけの話」をしていただいたり、プライベートでお酒をご一緒するなどして、その空気感に触れて、五感でエネルギーを吸収していきました。

そこでわたしがイメージの中でやっていることは、「相手の身体の中にシュ~っと入り込み、相手の内側から眼球を通して世の中を見る」ことです。枝葉を理屈で考えるのではなく、相手の体内に入り込むぐらいの感覚でやってみると、案外うまくいくので不思議です。

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