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2012年9月10日 (月)

Vol.161『素人からプロ並みのアイデアを引き出す方法。』

セミナーに参加される社長からよく聞く、社員に対する不満に、「ウチのスタッフは社長や上司に任せっぱなしで、自分で考えようとしない」「どうせ意見を求めてもロクな意見は帰ってこない」などというものがあります。
その結果、本来は社員に任せたいことを社長が抱え込んでしまうケースは少なくありません。

そんな中、先日あるクライアント先の社長が、間もなく完成する新工場の機械配置のレイアウトを考える際に、うまく現場スタッフの意見を求めているのを目撃しました。

一般によくあるのは「今度の新工場のレイアウトを考えてきて、意見を出すように」とだけ伝えるものの何もリアクションがない、というケースですが、この社長は違いました。

「新工場のレイアウトをみんなに考えてほしいんだけど、その際に次の10の視点を踏まえて、アイデアを出して欲しい。
(1)特定の人に作業が依存しないよう、リフトを使わずに済むこと。(生産性UP)
(2)可能な限り自動機をひとまとめにして、一人で複数管理できること。(生産性UP)
(3)風通しをよくして、スタッフの作業環境をよくする。(作業環境衛生UP)
(4)モノの動線がスムーズな配置であること。(生産性UP)
(5)4か所ある仕掛かり置き場を1か所にして、探す時間を短縮する。(生産性UP)
(6)外観の美しさを追求する。(2S)
(7)最小限の支出で抑える。(投資効果UP)・・・(省略)これらの視点で考えて欲しい。」

すると、考える視点が明確になった社員は、新工場のレイアウトについて具体的に考え始めました。専門的な議論に社員を参加させるときに大切なことがあります。それは、「もう一段かみ砕いた”考える視点”を先に示す」ことです。

それさえできれば、議論のテーマが「売上アップ策」であれ、「ミスの予防策」であれ、すべて同じ。社員に意見を求めるときは、先に社長の視点を言語化してみましょう。
それさえあれば、スタッフも現場に根差した良いアイデアを生み出せるのですから。


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