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2012年8月25日 (土)

Vol.160『忙しい所長が自分の時間をつくる最善の方法。』

帰国して、机の上に置いたままの携帯電話を見た。2週間ぶりだから、当然、着信がたくさんあった。一つひとつ、掛け直してみると、どれもこれも大した用事ではない。しかし、携帯に出ないから契約をキルといったような、そういう話は一つもなかった。むしろ、ケニアに行ってきたと告げると、顧問先のだれもが珍しがって、「向こうの話を聞かせてくれ」と、旅の話で盛り上がったという。この経験をしてから、もう顧問先から切られるんじゃないかという恐怖は、彼からなくなった。というより、ケニアでほとんど無収入なのに、楽しく野生動物の保護をして生活している女性のように、もっと大らかに暮らさなくては、生きる意味がないとわかった。生き方を変える契機になったのである。

翌日から、彼は顧問先の同行に左右されることはやめた。心から携帯電話を捨てたのだ。
自分の本当の強みって何だろうか。自分がワクワクするって、どんなことがあるんだろうか。そういう生き方を探し出した。

(『一生かかっても知り得ない年収1億円人生計画 江上治 著
経済界 P.100より引用)

先日、税理士事務所や社会保険労務士事務所の所長の集まりで、「所長に仕事が集中しすぎて、自分の時間がとれない。どうしたら、自分の時間をつくれるようになるか?」という議論が出た際に、1人の税理士が面白い話をしてくれました。

「わたしは、先日たまたまクライアントに誘われて1週間ベトナムに行ってきました。ふだんなら「無理!」と断るのですが、たまたまその日程なら強引に時間を避けなくもない、と思い行ってみたんです。すると、結局、何も問題なく仕事は流れていて、所長はいなくても大丈夫だと、わかってしまいました。しかもそれは5月で連休も多かったので、実質、月の10日しか働いていなかったのに!滞在先から事務所に『何か問題はないか?』と聞くたびに『何も問題ありません』と言われて、寂しい思いでしたよ(笑)」
その場にいた数人の所長が、まったく同じ体験をして、それをきっかけに時間をつくれるようになったとのこと。そのとき、わたしは気がつきました。スタッフに仕事が振れず、忙しくしている所長が自分の時間をつくる最善の方法は、「クライアントと一緒に旅行に行くこと」だと。その理由は2つです。

1)「クライアントに誘われて」ということなら、旅行に行く正当な口実が社員、家族、そして何より自分に対してできる。
2)実際、決して遊びで行っているわけではないので、罪悪感を持たずに済む。

「そうせざるを得ない環境をつくってしまうことが成長の最短距離」だということですね。

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