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2012年8月10日 (金)

Vol.160『自社の隠れた資産は何か?』

先日、テレビでカンブリア宮殿を見ていたら、富士フイルムの事業転換が取り上げられていました。同社はかつて大ヒット商品「写ルンです」をはじめフイルム事業で飛躍しましたが、デジタル化の影響を受けて、10年経たないうちにメインの収入源であるフイルム売上が10分の1に激減しました。にも関わらず、今なんと総売上は2倍に。
その理由は、フイルム事業で蓄積した技術力とノウハウを再編して、化粧品や液晶などの異分野に適用させ、成功したからです。つまり富士フイルムは、実は写真会社ではなく、ナノ技術会社だったということになります。

わたしたちの今の事業も、本当はそのプロセスの中にこそ、現金化できる資産が眠っている可能性は高いのではないでしょうか。たとえば、わたしのビジネスパートナーの丹羽浩之は、かつて外資系企業で高付加価値商品を販売するトップセールスマンでした。よって一見、セールスのスペシャリストのように見えます。
ところが、彼が今やっている歯科業界においておこなっている取り組みをみると、
「専門家と素人の間の情報とマインドのギャップを解消して、価値が伝わる状態をつくる」
ことのスペシャリストであることがわかります。営業の仕事を通してその技術を磨いていったのでしょうが、まさにそこをいち早く見抜いて提示していくところが彼の真骨頂です。
だからこそ、外資系IT企業のセールスから歯科医院経営のコンサルタントという、一見畑違いに見える転身が大成功しているのだと感じます。

わたし自身も、自分の隠れ資産が何か、に気づくのには時間がかかりました。最近でこそ、ようやく「信頼関係を構築して相手に行動を起こさせる“聞く力”」にあることに気づきましたが、ちょっと前まではそれはサブ的な要素に過ぎないと思っていました。自分の中では、当たり前でしかなかったからです。このように、自分としては当たり前過ぎて、そこに資産価値があると気づけていない人や会社は多いのではないでしょうか。

ちなみに、わたしがそれに気づけたのは、自分で見つけたのではなく、異分野の人とコラボをして自分を客観視する中でわかったのでした。
これからの時代、ますます分野をまたいだ狭間にヒントが眠っているような気がします。

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