« 2012年7月 | トップページ | 2012年9月 »

2012年8月

2012年8月25日 (土)

Vol.160『忙しい所長が自分の時間をつくる最善の方法。』

帰国して、机の上に置いたままの携帯電話を見た。2週間ぶりだから、当然、着信がたくさんあった。一つひとつ、掛け直してみると、どれもこれも大した用事ではない。しかし、携帯に出ないから契約をキルといったような、そういう話は一つもなかった。むしろ、ケニアに行ってきたと告げると、顧問先のだれもが珍しがって、「向こうの話を聞かせてくれ」と、旅の話で盛り上がったという。この経験をしてから、もう顧問先から切られるんじゃないかという恐怖は、彼からなくなった。というより、ケニアでほとんど無収入なのに、楽しく野生動物の保護をして生活している女性のように、もっと大らかに暮らさなくては、生きる意味がないとわかった。生き方を変える契機になったのである。

翌日から、彼は顧問先の同行に左右されることはやめた。心から携帯電話を捨てたのだ。
自分の本当の強みって何だろうか。自分がワクワクするって、どんなことがあるんだろうか。そういう生き方を探し出した。

(『一生かかっても知り得ない年収1億円人生計画 江上治 著
経済界 P.100より引用)

先日、税理士事務所や社会保険労務士事務所の所長の集まりで、「所長に仕事が集中しすぎて、自分の時間がとれない。どうしたら、自分の時間をつくれるようになるか?」という議論が出た際に、1人の税理士が面白い話をしてくれました。

「わたしは、先日たまたまクライアントに誘われて1週間ベトナムに行ってきました。ふだんなら「無理!」と断るのですが、たまたまその日程なら強引に時間を避けなくもない、と思い行ってみたんです。すると、結局、何も問題なく仕事は流れていて、所長はいなくても大丈夫だと、わかってしまいました。しかもそれは5月で連休も多かったので、実質、月の10日しか働いていなかったのに!滞在先から事務所に『何か問題はないか?』と聞くたびに『何も問題ありません』と言われて、寂しい思いでしたよ(笑)」
その場にいた数人の所長が、まったく同じ体験をして、それをきっかけに時間をつくれるようになったとのこと。そのとき、わたしは気がつきました。スタッフに仕事が振れず、忙しくしている所長が自分の時間をつくる最善の方法は、「クライアントと一緒に旅行に行くこと」だと。その理由は2つです。

1)「クライアントに誘われて」ということなら、旅行に行く正当な口実が社員、家族、そして何より自分に対してできる。
2)実際、決して遊びで行っているわけではないので、罪悪感を持たずに済む。

「そうせざるを得ない環境をつくってしまうことが成長の最短距離」だということですね。

|

2012年8月10日 (金)

Vol.160『自社の隠れた資産は何か?』

先日、テレビでカンブリア宮殿を見ていたら、富士フイルムの事業転換が取り上げられていました。同社はかつて大ヒット商品「写ルンです」をはじめフイルム事業で飛躍しましたが、デジタル化の影響を受けて、10年経たないうちにメインの収入源であるフイルム売上が10分の1に激減しました。にも関わらず、今なんと総売上は2倍に。
その理由は、フイルム事業で蓄積した技術力とノウハウを再編して、化粧品や液晶などの異分野に適用させ、成功したからです。つまり富士フイルムは、実は写真会社ではなく、ナノ技術会社だったということになります。

わたしたちの今の事業も、本当はそのプロセスの中にこそ、現金化できる資産が眠っている可能性は高いのではないでしょうか。たとえば、わたしのビジネスパートナーの丹羽浩之は、かつて外資系企業で高付加価値商品を販売するトップセールスマンでした。よって一見、セールスのスペシャリストのように見えます。
ところが、彼が今やっている歯科業界においておこなっている取り組みをみると、
「専門家と素人の間の情報とマインドのギャップを解消して、価値が伝わる状態をつくる」
ことのスペシャリストであることがわかります。営業の仕事を通してその技術を磨いていったのでしょうが、まさにそこをいち早く見抜いて提示していくところが彼の真骨頂です。
だからこそ、外資系IT企業のセールスから歯科医院経営のコンサルタントという、一見畑違いに見える転身が大成功しているのだと感じます。

わたし自身も、自分の隠れ資産が何か、に気づくのには時間がかかりました。最近でこそ、ようやく「信頼関係を構築して相手に行動を起こさせる“聞く力”」にあることに気づきましたが、ちょっと前まではそれはサブ的な要素に過ぎないと思っていました。自分の中では、当たり前でしかなかったからです。このように、自分としては当たり前過ぎて、そこに資産価値があると気づけていない人や会社は多いのではないでしょうか。

ちなみに、わたしがそれに気づけたのは、自分で見つけたのではなく、異分野の人とコラボをして自分を客観視する中でわかったのでした。
これからの時代、ますます分野をまたいだ狭間にヒントが眠っているような気がします。

|

2012年8月 6日 (月)

今月の本棚 【2012年7月】

1)大富豪アニキの教え
  兄貴(丸尾孝俊) 著/ダイヤモンド社
http://tinyurl.com/d8nzcg7

人との縁をいかにつくり、育み、結果的にビジネスにつながる道筋を見せてくれる1冊。

2)コミュニティデザイン
  山崎亮 著/学芸出版社
http://tinyurl.com/c32m3ad

3)ユニーク・セリング・プロポジション
  ロッサー・リーブス 著/海と月社
http://tinyurl.com/bmperr3

世の中で言われたいる定説にとらわれず、現実にテストして確認することが大切。

4)やずやの秘密
  栢野克己 著/経済界
http://tinyurl.com/blb2wjy

5)採用の教科書
  稲田行徳 著/ビジネス・ベストセラー出版
http://tinyurl.com/c9tvg9n

6)ザ・マーケティング<基本編>
  ボブ・ストーン ロン・ジェイコブス 著/ダイヤモンド社
http://tinyurl.com/bwzm9hk

7)ザ・マーケティング<実践編>
  ボブ・ストーン ロン・ジェイコブス 著/ダイヤモンド社
http://tinyurl.com/bnuzmvq

|

« 2012年7月 | トップページ | 2012年9月 »