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2012年2月25日 (土)

Vol.154『過去の蓄積が生きる“パッケージ化”発想。』

そのビジョナリーとして有名な人物にアラン・ケイという研究員がいた。

「未来を予測する最良の方法は、自分で作り上げることだ」
「ソフトウェアを真剣に追求するのなら、ハードウェアまで作るべきだ」

という、ジョブズお気に入りの言葉を述べた人物だ。ケイは、子どもから老人まで、あらゆる年齢の人々が簡単に使える、「ダイナブック」という小型パーソナルコンピュータを作りたいと考えていた。
そのために考案されたのが、グラフィックスでコンピュータを操作するという方法だ。

(『スティーブ・ジョブズ Ⅰ ウォルター・アイザックソン 著
講談社 P.161より引用)

「コンサル業で独立して3年未満のときと、13年経った今とでは、仕事の仕方や強みの点で、どんな違いがありますか?」

先日、これからコンサルタント業を始めるある方からそんな質問を受けました。実は、この質問はわたしがこれからやりたいことを整理する上で、とてもよいヒントになりました。
考えてみれば、ベテランの中にも長年の経験を強みにできる人と、できない人がいます。

強みにできない人は、ただ同じことを何度も繰り返しているだけで、“蓄積”がない人。
逆に、強みにできる人は、過去の経験や事例を、意図的に“蓄積”している人。 “蓄積”とは、文字通り学びや気づきが文字や音声・映像として記録、あるいは脳に記憶されていて、「必要なときに自由に引き出せる状態になっていること」です。
そして、その全体像をある時点で体系化して、「断片ではなく全体として見せて、便利につかえるようにする」つまり“パッケージ化”できたときに、蓄積の価値が発揮されます。

たとえば、わたしが過去にコンサル現場で学んだことや気づいたことを、文書化し、「脱★ドンブリ経営」などとコンセプトづけしてセミナーでお話しし、それを教材化、さらには書籍化していることは、その1つです。個々の相談案件を単体で見るのではなく、まとまりとして体系化することで、直接お会いして相談に乗っている相手以外の人にも広く価値を届けることができます。
長く続けていることがあれば、そこには断片的な事例がたくさんあるはず。それをそのまま放置せずに、ユニークな切り口をもとに全体像を体系づけて、パッケージ化することで、他にはない魅力ある商品が生まれる可能性が秘めている。そう実感する今日このごろです。

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