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2012年1月25日 (水)

Vol.153『自分独自の基準をつくる。』

このように大手にとって向かい風の世の中を、規模の小さい会社は、逆手に取ることができるのだ。例えば、送付する資料の中で、次のように説明したらどうだろう。

「私たちの欠点は、正直なところ、小さな会社だということです。
 これは、今まで規模を追わない、無借金の堅実経営をしてきた結果です。
 でも小さいからこそ、お客様一人ひとりに、ご期待以上のサービスを提供することができます」

大手企業がそろいもそろって、首まで借金漬けになっている状況の下、堅実無借金ということは、大きな差別化だ。
きちんと説明することにより、規模が小さいほうがむしろ有利に立てるのである。

(『新版 小予算で優良顧客をつかむ方法 神田昌典 著
ダイヤモンド社 P.96より引用)

周りの基準で生きていると、そこに自分をあわせようとして、ときに息苦しく感じることがあります。先日、ある歯科医院の院長から次の相談を受けました。

「和仁さんから見て、わたしがどんなことをしたら面白いと思いますか?」

彼は、規模的には業界の中では特別に大きいほうではないのですが、その取り組みがとてもユニークでした。診療で痛みがないのは当然として、スタッフの接客や待合室の空間づくり、診療時以外の定期的なイベントを通して、子どもが歯医者に行くのが楽しくなるような工夫を無数にしているのです。そのため、お母さんが歯医者に行くというと、子どもが「ボクも行きたい!」と訴えるケースも多いそうです。

彼がそこまで子どもの診療に情熱を注ぐ理由を聞いていくと、
「未来の日本をつくる子どもたちを健康面からサポートすることで、未来の発展に私自身が関わっている実感があるから」
とのこと。そんな価値観を持つ院長なので、わたしは次のようにお話ししました。

「一度来院した子どもは100%定期メンテナンスに通い続ける歯科を目指しては?」と。その瞬間、目がパッと輝きました。人は測定できる基準があると、さらに改善する欲求が高まります。売上や医院の規模を大きくすることに情熱を持てずに悶々としていたところに、新しい基準が生まれた瞬間でした。
あなたが一番関心あるテーマを追求したときに、どんなユニークな基準で測定できますか?

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