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2011年12月

2011年12月25日 (日)

Vol.152『あなたはどこに着目しているか?』

私は生徒たちに5ドル与えて、2時間でできるだけ多くお金を稼ぐように言いました。
もしあなたがこのような課題を与えられたら、何をしますか?どうやってお金を稼ぎますか?考えてみてください。

<中略>

でもいいですが、最も多くお金を稼いだチームは、私たちの思い込みを完全にひっくり返してしまったんですよ。彼らは、自分たちが持っているものの中で一番貴重なものは、5ドルでもなく2時間でもないことに気づいたのです。
それは、課題発表の場として各チームに与えられた、3分間のプレゼンタイムだったんです。 彼らはそれを、大学生対象の求人活動をしているある企業に売りました。素晴らしいですよね?本当に見事なアイデアです。ここにもひとつ教訓があります。
「問題が起こると、私たちは解決への選択肢を極端に狭めてしまう。だから可能性を解き放ち続ければ、想像以上に大きくて重要な資源があることに私たちは気づく」。

(『ティナ・シーリグのスタンフォード大学白熱講義 ティナ・シーリグ 著
宝島社 P.13より引用)

今の時代、ビジネスがうまくいっている会社や人の共通点は、「まじめさ」とか「熱心さ」ではなくなりました。それらはあって当たり前で、それとは別に、「他の人が気づいていないところに着目している」ことが決め手となっています。今、多くの税理士や社労士などの士業の方たちが「いかに付加価値をつけるか」を競っていますが、彼らの多くがまだ気づいていないのでは、とわたしが感じることの一つは「社内の人間関係のトラブル予防」です。

社長と幹部、上司と部下、営業部と製造部などの間で、「信頼していたナンバー2の造反」「優秀な社員の突然の退職」「連絡不足によるクレームの頻発」などが企業に大きな損失をもたらしていることは明らかです。それは、立場の違いからくる情報量の不一致ゆえにおこります。その原因は、「こんなことを聞いたら、誤解されるんじゃないか?相手に失礼かも」などの不安と遠慮。つまり、感情が情報量の不一致を引き起こしているのです。 そして、「そこの解消を手助けするのに最適なのは、誰か?」と考えると、それは社外に身をおき、適度な距離感を保てる立ち位置にいる人ではないでしょうか。なぜなら、感情にとらわれずに、どちらの立場にもニュートラルに共感と理解を示すことができるからです。
その点、税理士や社労士など第三者的に関わる全てのプロフェッショナルが本来、その役割を担える立ち位置にいます。そこに着目して、専門知識の他にそんなコミュニケーション能力を身につけた人が、クライアントに頼りにされ、本人もやりがいを見いだせる新しい仕事のスタイルを確立するのだと思います。そこはまだ学問として確立されていない分野ですので、わたし自身、近い将来その全体像を解明したいと考えています。

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2011年12月10日 (土)

Vol.152『社長と社員が夢を語り合える会社とは?』

ビジョナリーパートナーとして、企業の経営支援をはじめて13年が経ちました。今回は、今までの取り組みを振り返ってみたいと思います。「クライアントのビジョン実現化を応援する」をミッションに掲げて来ましたが、同時にわたしが目指してきたことは「社長と社員が夢を語り合える会社を世の中に増やす」ことだったように思います。ビジョンを描ける人が社長をつとめ、そのビジョン実現を支える側を担いたい人が社員になる。そこには役割の違いはあれど、目的を共有する同士であることには違いはありません。

もっとも現実には、社員を“利益を生むための道具・手段”、会社を“生活費を稼ぐためだけの場”と割り切ったスタンスの人もいます。また実際問題として、程度の差はあれど、そういう側面はたしかにあるかも知れません。ただ、この10数年の時の流れの中で、「社員と夢を語り合える会社にしたい」と考える社長は格段に増えてきている実感があります。

実際、わたしの周りの社長はほとんどそのような方たちばかりになりました。 彼らは、社員の夢や望みを聞いて、それと会社の方向性の一致点を一緒に探す。その手段として経営情報をオープンにする。そこには、煩わしさや誤解を招く場合もあります。それでもなお、彼らがそれをする理由は、「自分がリーダーとして事業をすることに共鳴して集まってくれた縁ある人たちには、幸せになってもらいたい」と願うからではないでしょうか。

その気持ちが伝わるからこそ、わたしは彼らを応援したくなります。

一方で、「社員を大切にしよう」という気持ちに支配されて、逆に社長が大変な思いをしてしまうこともあります。なぜなら、「社員を大切にする」がいつの間にか「社員のワガママを聞く」になってしまうからです。子どもを大切に育てるつもりが、つい甘やかせてしまうのと同様、「社員のワガママを聞く」と「社員を大切にする」は紙一重。

だからこそ、社員はその節度を持つことが大切で、その微妙な橋渡しはわたしの役割の1つです。究極的には、社長と社員が「同じ人間」として、敬意を持ってつきあえる会社にしていくことが、社長と社員が夢を語り合える会社につながるのだとわたしは考えています。そこに到達するまでには、様々なプロセスをたどることになりますが、これからもクライアントさん達と一緒に試行錯誤しながら、わたしも経験を重ねていきたいと考えています。

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2011年12月 7日 (水)

今月の本棚 【2011年11月】

1)スティーブ・ジョブズⅠ
  ウォルター・アイザックソン 著/講談社
http://tinyurl.com/7mz95pq

偉大なことを成し遂げた人でも、必ず評価される前の時期がある。
時間軸で俯瞰することで、人は変われることに気づかされる。

2)マインドリッチ
  玉川一郎 著/講談社
http://tinyurl.com/cze5alx

無意識の力に対抗する方法の1つは、言語化。無意識のままでは抵抗できないが、
言語化されれば対応できる

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