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2011年9月25日 (日)

Vol.149『身近な人の成功を自分のエネルギーに利用するには?』

こんな話があります。あるホテルの新人研修で、「500脚の椅子を5分で並べ替えてください」という課題がだされました。1チームが5人だったと記憶しますが、みな会場に並べられた椅子の多さを見て圧倒されるのか、すべてセットするのに15分ほどかかります。

そして、「これ以上は、無理です」と口々にいうわけです。

ところが、「よそのチームは3分半でやったぞ」というと、「よし、やってやろうじゃないか」と全員の心構えが変わりました。その結果、すべてのチームが5分以内に椅子を並べ替えることに成功し、一番のチームは3分でやり終えたのです。なぜこのようなことが起こるのか。

それは、人間が限界を決めているからです。

たいていの人は、自分の中の気持ちの変化が大きく行動を変えるということを知りません。

知っているという人も、たいていは頭で理解しているだけで、実践によって知ったという人はごく少数です。そのため、ほとんどの人は、圧倒されるほどの仕事が目の前に並ぶと、すぐに「無理だ」と思ってしまいます。

誰もが自分自身の視野の限界を、世界の限界だと思い込んでいる。

(『30代でやるべきこと、やってはいけないこと井上裕之
フォレスト出版 P.105より引用)

身近な人、スタート時点が自分とさほど変わらない(と思っている)人が、成功していくと、どんな感情が湧いてくるでしょうか? 社会人になりたての頃、わたしは「同期入社の友人がどんどん成果を出していくのに引き換え、自分はこの程度で情けない・・・」と落ち込むことが度々でした。このような発想をする人は、少なくないように思います。でもこれを続けていると、劣等感を深めて、本来の力を発揮できず、どんどん萎縮していきます。

わたしはそこに気づき、あるときから次のように発想を転換しました。

「あの人でもできるなら、わたしにもできるという証拠じゃないか?」と。

テレビに出てくるようなスーパースターでもなく、その道数十年の大ベテランでもなく、スタート地点が自分と同じ人にできたことなら、大抵のことはやりようがあるはず。

ただ唯一の問題は、その「やり方」を今は知らないだけ。

しかし多くの場合、そこでやり方だけを尋ねても、あまり参考になりません。それをやる前の自分には過剰に大変そうに聞こえて、やる気にならないからです。やり方を尋ねる前に聞いておきたいこと、それは「それをやろうと思った、その人なりの動機」です。

たとえば、「英語で1時間のプレゼンをやる」のは大変そうに聞こえますが、その結果、海外の顧客開拓の道が開け、売上が倍増するチャンスがあったら、心は前向きになるかも知れません。

「これを今やれるようにしておくと、次にこんなことができるから」というような動機も含めて聞き出し共感できたときに「やってみよう!」というエネルギーになるようです。

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