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2011年6月

2011年6月25日 (土)

Vol.146『エネルギーを奪う相手に巻き込まれない方法。』

尋問者も別の種類のドラマです。この方法でエネルギーを取る人は、何か誤りを見つけ出すという特定の目的をもって、質問をしては他人の世界に介入します。誤りを見つけると、尋問者は相手のその点を批判します。この戦略が成功すると、批判された人はそのドラマに引き込まれます。そして、尋問者のまわりにいると、自分のことが急に気になるようになったのに気がつきます。そして、尋問者の言動に注意を払い、何か間違ったことをして尋問者に見つからないように、気をつけるのです。この精神的な防御が、尋問者に望みどおりのエネルギーを与えてしまうのです。
こんな人のそばにいた時のことを、思い出して下さい。尋問者のドラマに巻き込まれてしまうと、あなたはその人に批判されないように、行動しがちではありませんか?彼はあなたに自分を失わせて、あなたのエネルギーを吸い取るのです。それはあなたが、相手がどう思うかによって、自分自身を判断しているからなのです」

(『聖なる予言ジェームズ・レッドフィールド
角川文庫 P.203より引用)

しばらく前に、講演活動をし始めたばかりの知人から、次の相談を受けたことがありました。
「講師(自分)が答えに困りそうなこと、たとえば話の矛盾点を突いた指摘を、講演の途中で"質問"という形で突いてくる人がたまにいます。そんなとき、動揺して頭が真っ白になるのですが、どうしたらいいでしょうか?」

わたしも以前はそのような体験をよくしました。そして気がついたことがあります。
それは、その相手(質問者)は、わたしに対してだけでなく、他所でも同じような言動をしている、ということです。つまり、その言動はその人のドラマ(パターン)なのです。

ここで大切なことは、まず、自分を見失わないこと。そのためには、上記の引用にあるように、相手のドラマをいち早く見抜くことです。そして、たとえば逆にこう問い返してみます。

「その質問をする意図は何ですか?」
すると、その人は無意識で自分のドラマから発している質問に向き合うことになります。
そしてベクトルが相手ではなく自分に向かうため、場の空気が逆転します。
ちなみに、「自分の中に十分に考え抜いた答えを隠し持っておいて、相手に質問することで優位に立とう」とする人がいますが、これも同様です。そんなときは、逆に
「ちなみに、あなた自身はどうお考えですか?」
と問い返すと、相手のドラマにつきあわずに済みます。もちろん、「あえて」つきあうこともできます。無意識を意識化することで、自由に選択できるとしたら、良いですよね。

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2011年6月10日 (金)

Vol.146『相手の核心に一瞬で踏み込む、たった1つの質問。』

コンサルティングの仕事で、相手の相談に乗る際に大切なことの1つは、問題の核心をつきとめることです。つまり、相手の相談や質問の意図を正確に把握して、その上で、相手が本当に必要とする答えを返してあげること。
一見、当たり前のように見えますが、実はこれができる人は少ないようです。
なぜなら多くの場合、相談する人は、考えがまとまらないまま、言葉を投げてくるからです。
そんな相手の相談事を表面的に受け止めて、ピントが微妙にズレた状態でアドバイスをしてしまう人は、わたしの周りでもよく見かけます。

「かと言って、まわりくどく外堀を埋めるような質問ばかり返していても、相手の時間を奪うばかりで申し訳ないし」という葛藤をしているコンサルタントも少なくないようです。

一瞬で相手の相談ごとの核心に踏み込む質問って、あると思いますか?
実はあるんです。非常にシンプルで、かつ効果的な質問があります。

それは、相手に質問を投げかけて、返ってきた答えに「なぜ?」と問い返す。ただそれだけです。それによって、相手がそれを問題と考えている背景がわかります。そこで、いくつか思い浮かんだ仮説の中から、ピンポイントでアドバイスができるようになります。

ポイントは、それをいかにエレガントにやるか。ぶっきらぼうに「なぜ?」と尋ねるわけにはいきませんからね。そこでコツは、

「ある会社で、その同じテーマについて、▲▲と言っていた人がいましたが、Aさんの場合は、なぜそうお考えなんですか?」

と、事例をはさんで相手に考える時間とヒントを与えることです。これは、人にインタビューするときも同様です。質問して返ってきた答えに対して、「世間には、たとえば●●という意見もあるようですが、あなたはなぜそう考えるのですか?」と問い返すと、さらに一歩深堀りした意見を引き出すことができます。試してみてくださいね。

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2011年6月 8日 (水)

今月の本棚 【2011年5月】

1)宇宙一愛される経営
  増永寛之 著/総合法令

価値観を言語化して、メンバーで共有することが
どれほどパワフルかをイメージさせてくれる1冊。

2)お金の科学
  ジェームス・スキナー 著/フォレスト出版

お金とのつきあい方を変えたければ、
ものの見方をインストールしなおす必要がある。
そのマインドセットを教えてくれている。

3)世界でいちばん自分を愛して
  中野裕弓 著/日本文芸社

自分を中途半端にではなく、「徹底的に」満たすことで、
出し惜しみなくまわりにも力になれることに気づかせてくれる。

4)感動の条件
  永松茂久 著/KKロングセラーズ

心の中の大切な人の喜ぶ姿をイメージする。
人は人との間に生まれる幸せを渇望している。

5)ウラ目の法則
  西田文郎 著/徳間書店

成功者は進歩ではなく進化して、違った景色を楽しんでいる。
本質そのものを変えるのが進化だから、進化は苦手なことを
克服するまで、しかく楽しくやる。

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