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2010年12月 2日 (木)

Vol.140『言葉の定義はそろっているか?』

製造業で、「2S」と言えば、「整理・整頓」。これは製造業に限らず、サービス業でも大切なことです。この仕事の基本中の基本のようなシンプルなことが、意外になかなかできなかったりします。

あまりにも整理・整頓ができずにいる、ある歯科医院でのこと。
医療機器や器具がいつも違うところに置いてあり、診療の効率が低いことに業を煮やした院長が、スタッフに尋ねました。

「よく整理・整頓をちゃんとやろうって言っているよね。ところで整理って、どういう意味だと思う?それから、整頓は?」と。

スタッフは答えました。
「整理とは、分野ごとにまとめること。整頓とは、ちゃんと整えること」
「整理とは、ごちゃごちゃしているのをわけること。整頓とは、ちゃんとしたところに収めること」
「整理とは、ちゃんと整えること。整頓とは、きちんと整えること。あれ、同じ?」
というように、その答えは人によってバラバラ。その答えを聞いた院長は、「これは実践できないはずだ」と苦笑いしました。日頃、当たり前に使っていた言葉の定義がスタッフによって違っていたのですから、行動は統一されず、院長が期待した結果が得られるわけがありませんね。

ちなみに、院長の定義は、「整理とは、必要なモノと不必要なモノをわけること。整頓とは、必要なモノがあるべきところにあること」でした。これと似たようなことは、いろんな言葉においてよく見かけます。
「生産性アップとは?」「待ち時間の改善とは?」「自己投資とは?」
日頃聞きなれた言葉ほど、その定義が実はあいまいなまま、雰囲気で使っていたりします。
なかなか社内で実践が進まない課題があったら、その言葉の定義がちゃんと共有できているか、確認してみるとよいかもしれませんね。

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