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2010年2月

2010年2月 3日 (水)

Vol.130 『真のボトルネックを探せ!』

しかししばらく話を聞いていくと、本当の理由は別にありました。
それは、「初対面の人に自社の魅力をうまく話せる自信がない」ということ。
親しい人には熱く突っ込んだ会話ができる彼でも、初対面の人には緊張してしまい、ざっくばらんに話しが出てこないというのです。

つまり、彼が新規開拓に踏み切るのを妨げていた真のボトルネックは、「初対面の人に興味を持って聞いてもらえる話を準備していないこと」と「それが伝わる話し方の練習をしていないこと」でした。

そこで、彼は「相手にとって自社が提供できるメリットは何か?」「それを可能にする自社の特長は何か?」「その特長の背景にある哲学や信念、こだわり、エピソードは何か?」の3点を紙に書き出し、その順番で5~15分程度で話せるように準備をしました。はじめは手こずっていたようですが、それをやり出したところ、新しい出会いへの躊躇がなくなり、自然体で縁をつなげられるようになったようです。

新規開拓営業を妨げていたボトルネックは、「人見知りな性格」だと思いきや、実は「相手に興味を持ってもらえる話ができない」ことが真のボトルネックだったわけです。
性格を変えるのは難しくても、相手が興味を持つ話をすることは、準備さえすれば可能です。
このように、思い込みで足踏みしてしまうことは、よく目にします。
もし今、行動を躊躇していることがあるとしたら、真のボトルネックはなにか、じっくり考えてみると、思わぬ解決の道がひらけてくるかも知れませんね。

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Vol.130 『お客さんの反応が見える仕事の仕方をする。』

辻さんはもともと東京・三鷹で働いていたという。しかし、農業を営む両親が年老いてしまい、帰って来いという。いまさら熊本に帰ってもと迷ったが、やむなく帰った。家業を手伝いながらタクシー運転手をして、生計を立てた。十四年前のことである。最初は普通の運転手だった。「料金は何千何百円です」料金をもらってお釣りを渡す。また新しい客を拾って走り、お金をもらう。そのうち金銭のやり取りだけでは満足できなくなった。
もっとお客様のお役に立ちたいとさまざまな工夫をするようになり、それが喜ばれた。
じゃあ、もっと工夫しようと努力して、お客様と喜びの受け渡しをするようになった。
「私はいまでは、タクシー運転手をやっていてよかったと思いますよ。反応が直接見えるので、励まされますし、時には反省もさせられます。お客様の反応が見えるというのは最高の仕事じゃないでしょうか」 まったくもってこの人には感動してしまった。
仕事とはこういうものなんだ、私は教えられた思いで熊本空港で降りたのだった。

宇宙の響き 中村天風の世界』 神渡良平 著
致知出版社 P.387より引用

工場内で働く製造業や、書類と格闘する事務仕事では、ややもするとお客さんの存在が頭から抜け落ちて、目の前の機械やパソコンに意識が奪われがちだったりします。それがやりがいや向上心・目的意識の欠如につながることもあるようです。

わたしの仕事は、個別コンサルティングやセミナーが中心で、常にお客さんを目の前にしています。なので、「この人の役に立とう!」という目的意識も強く持てるし、全力を尽くした結果、感謝の声をいただく醍醐味を実感しています。しかし、本やレポートの執筆作業は、目の前に読者がいません。ひたすら自分と向き合うことになります。打てば響く醍醐味を知っているわたしにとって、書いても書いても、何もリアクションがこない執筆作業は、正直しんどい仕事です。相手不在で、自分が言いたいことを独りよがりに書き綴ってしまうことも多々あります。では、「どうすればこの執筆作業にやりがいと楽しみを感じながらやれるのか」、ずっと考えていました。

そして行きついたところは、「お客さんの反応が見える」工夫をする、ということ。
たとえば、本の構想が浮かんだ時点で、読者層にあう人に読んでもらい感想をもらう。
本の内容を、文字にする前にセミナーでお話しして参加者の反応を見たり、感想をもらう。
本が出版されたら、読者プレゼントをWEB上に用意して、それに申込みする際に感想を送ってもらう仕組みを用意する、など。つまり、途中段階でいくつもフィードバックをもらえる状況をつくっておくのです。そうして、お客さんの反応が見える環境をつくっていくことで、モチベーションがあがり、クオリティも維持・向上していけるようになりました。仕事を楽しむコツは、孤独に陥らず、いかに周りを巻き込むかだと感じます。

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今月の本棚 【2010年1月】

1)目に見えない資本主義

 田坂広志 著/東洋経済新報社

「橋のデザイン」を考えるな。「河の渡り方」を考えよ。

常に根本に立ち返るクセをつけたい。

2)激安なのに丸儲けできる価格のカラクリ

 坂口孝則 著/徳間書店

ペットボトルの水とビールとガソリン、どれが一番安いか。

言われて気づくユニークな発想に触れられる。

3)脳が冴える!朝1分勉強法

 宮川明 著/アスコム

4)達人のサイエンス

 ジョージ・レナード 著/日本教文社

5)フィンランド教育成功のメソッド

 諸葛正弥 著/マイコミ新書

6)アメリカCEOのベストビジネス書100

 ジャック・コヴァート&トッド・サッターステン 著/講談社

7)勉強の仕方

 米長邦雄 羽生善治 著/祥伝社黄金文庫

8)強運を呼び込む51の法則

 本田健 著/大和書房

9)宇宙スイッチ

 ジョー・ヴィターレ 著/サンマーク出版

何が起きても、深呼吸して「どうすればこの災いを福に

転じることができるか?」と考える。

10)一秒整理術

 壺阪龍哉 著/

仮置きファイルに日付をつけて、賞味期限を設ける。

すぐに実行しよう。

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