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2009年12月 1日 (火)

Vol.128 『はじめの30秒で、聞く耳を持たせられるか?』

そりゃあ、1時間も喋ったらバレますよ。
でも、残念ながら、テレビの世界というのは、ひとりの人間を1時間もしゃべらせてくれません。
この世界で、ひとりの人間に与えられるのは最大30秒。それを超えたら誰も聞いてくれない。どんなにオモロい話でも、30秒を超えたらスベっているのと同じ。人は30秒以上集中できませんから。

自己プロデュース力』 島田紳助 著
ワニブックス P.77より引用

5人以上が集まる初対面の会合があった場合、必ず自己紹介のチャンスがあります。
ここで、何をしゃべるかによって、そのあとの展開がまったく違ってくることを実感します。
これが4人までなら、話を聞く姿勢をとってくれるので、そんなに気にしなくていいのですが、5人以上になると、10分後には自然と役割分担が発生します。つまり、メインで話すタイプA、うまく話題や質問を投げかけて話をころがすタイプB、ときおり変化球みたいな発言をして楽しませるタイプC、ただうなずいて聞いているタイプDの4つに分かれます。

わたしの経験上、タイプAとタイプBには、そこに同席していたキーパーソンから後で食事や仕事のお声がかかります。タイプAは魅力が周りに伝わっているので、当然といえば当然です。タイプBは、一見目立たないように見えて、空気を読みながら場を盛り上げる話題を的確に振る姿を、見ている人は見ているものです。
タイプCも、口数は少なくとも印象に残る発言があれば、次の会合には誘ってもらえます。
しかし影の薄い、ただウンウンうなずいてばかりいたタイプDは、記憶に残らず、次からはいなくなっていることが多い。
そして、はじめの自己紹介のチャンスがあった際に、相手が「何それ?」と興味を示してくれる切り口で話題を出せるかどうか。それがそのあとどのタイプの席におさまるかを決定づけてしまうのです。たとえばわたしの場合、「経営コンサルティングの仕事をしています」ではNGです。そんな人はいくらでもいますから、全く印象に残らず、話題も広がりません。

そこで、「最近は、社長に話すようなお金の話を、女子高生に授業でしゃべるのが楽しいです」と切り出すと、「それは何?」と関心を持ってもらえ、その後に「会社のお金の見通しを立てる手助けをしたり、社長と社員が同じ方向を向いて仕事ができるように、社長にかわって社員にお金の教育をしています」と話すと、そのことに興味や関連する仕事をしている人は、さらにつっこんで質問してきてくれます。聞かれてしゃべるのは楽しいものです。その時わたしは「はじめの30秒でいかに聞く耳を持たせるか」が大切だなと実感しました。

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