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2009年10月

2009年10月 1日 (木)

Vol.126 『ひらめきが生まれる場に、身を置いてみる。』

先日、3年ぶりにある日本画家の知人と会い、近況を語り合う機会がありました。彼は40代の若さにして明治神宮をはじめ様々な神社に絵画を奉納しているほどの方です。 
最近、ロシアやニューヨークでも個展が開かれたとのことで、そこでのビジネスの可能性を熱く語ってくれました。
「和仁さん、ニューヨークはやっぱりすごい。いずれそこに身を置いて仕事ができるよう、環境を整えようと思っている。まずは先日の個展開催のときに現地に会社も設立して・・・」

芸術分野の方が、ビジネス的にいかにキャリアを築き、ダイナミズムのある生活を満喫するかを語っている姿はなかなか新鮮で、刺激的でした。
その3日後。彼の言わんとしたことが腑に落ちる一言を耳にしました。それは、以前バリで行われた講演でカレン・キングストンが話していたのを、一緒に聞いた知人から聞かされた一言です。(わたしはすっかり忘れていた、というか、英語だったので多分聞き逃していた)

「東京やニューヨークなどの人が多い場所にいくと、アイデアやひらめきが得られやすくなる。なぜなら、人がたくさん集まる場所には、『思いついたのに実行されないままのアイデアがたくさん漂っていて、それを実行してくれる次のオーナーを探している』からだ」

これ、一見荒唐無稽に聞こえるかも知れませんが、わたしは感覚的にすごくよくわかる思いがしました。
実際、わたしは企画を練るときや本の執筆はなるべく事務所から出て、ホテルのラウンジやカフェなど人が多いところに足を運ぶ習慣があります。それは、「なんとなくそのほうが快適だから」ぐらいに思っていましたが、今振り返れば、たしかにひらめきが得やすいのです。 
同じ理由で、わたしは名古屋在住ですが、週1回ペースで東京に足を運びます。
もちろん予定があるからですが、ほんのちょっとした案件が1つあるだけでも、躊躇せず足を運びます。
それは、東京の場に身を置くことで、のどかな田舎では得られない刺激を浴びたいからなのかも知れません。
そう考えると、「インスピレーションをキャッチしに行く」つもりで、あえて人の集まる場所に足を運ぶのもありだと、改めて思えました。
あなたは日頃、ひらめきが生まれる場に、身を置いていますか?

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Vol.126 『「自分で考えろ」と言う前に、すべきこと。』

「考えることができる人材が欲しい」というのも、よく聞く言葉だ。自主的に考えることができる人材など、よほどのことがない限りお目にかかれないかのように嘆くリーダーもいる。
しかし、あなたのビジネスにおいて考えることって何だろうか。まさか「素粒子物理学と核物理学における自発的対称性の破れ」といった類のことを考えるのではないはずだ。
私も同様だが、ビジネスにおいて「考える」とは、決まった枠の中だけでのことなのだ。
「その問題なら、こういう考え方があるよね」と問題解決の方法を、何パターンかフレームで示してあげればいいだけのことだ。
「自分で解決方法を考えろ」「いちいち人に聞こうとするな」などと言っているうちに利益は遠ざかっていくのではないだろうか。

組織が大きく変わる『最高の報酬』 石田淳 著
日本能率協会マネジメントセンター P.82より引

あまりにも【考えない人】の仕事ぶりを見ると、「もっとよく考えてやってくれ」と言いたくなることがあります。しかしながら、指示を具体的かつ明快にすれば、普通のパートさんにでも、期待通りの仕事をやってもらえたりします。

たとえば、「セミナー参加者の注文メールから名簿を拾ってリストをつくって」と指示した場合。【考えない人】に任せると、すべての項目を無目的に網羅して、ファイル名には規則性がなく「(ファイル自体が)見つけにくく、内容がわかりにくい」状況になります。

一方、【考える人】なら、ファイル名を「●●セミナー参加者リスト/0908」のようにルール化をします。内容も、表の左側から必要な項目と順番を考え、「会社名」「役職」「名前」「入金の有無」「事前案内の送付の有無」と、パッと見て進捗状況がわかるように工夫し、再現性のあるフォーマットをつくります。でも、現実にはそこまで考えてくれない場合の方が多い。ならば依頼するときに、こちらから、もう一言添えてみてはどうでしょうか。

「今後もセミナーのたびに必要だから、次からも使えるようファイル名と表の項目を工夫して、漏れやミスが起きないように、パッと見ただけで参加者ごとの参加手続きの完了度合がわかるリストをつくってほしい。もし不安なら、データを入力する前にフォーマットをつくった時点で見せてくれれば、アドバイスするから」

つまり指示する側が先回りして考えることで、お互いに余計な仕事が減るわけです。
指示した後にイライラするぐらいなら、あらかじめ指示の仕方を具体的かつ明快になるよう、ちょっと考えてみるほうが、精神衛生上も良いのではないかと思います。

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今月の本棚 【2009年9月】

1)多治見ものがたり
 堀貞一郎 著/余暇通信社

物語の中に、堀先生の人生哲学がにじみ出ていている。
子供自身が読むストーリーと大人が子供に読み聞かせる
ストーリーが収録されていて、子供のいる親にはお得。

2)日本一わかりやすい!人事労務管理相談室
 大津章敬・宮武貴美 著/日本法令

法の解釈から、対応策、さらには実務で使う書類のテンプレート
まで、会話形式で展開していて、実際のコンサルさながら読める。

3)フロー・カンパニー
 辻秀一 著/ビジネス社

フロー状態は、自分の機嫌をよくする「ゴキゲン化」
から始めたい。単なるストイックはここが抜け落ちている。

4)自己プロデュース力
 島田紳助 著/ワニブックス

自分だけの教科書をつくること。
そして、X+Yの公式を確立すること。

5)僕がワイナリーをつくった理由
 落希一郎 著/ダイヤモンド社

誰にどうやって売るか、を明らかにしながらモノをつくる
ワイナリーの姿勢は、商売の原点。

6)毎日が楽しくなる17の物語
 志賀内泰弘 著/PHP研究所

一流とは、心の姿の有り様のことである。

7)”本当の豊かさ”を引き寄せるお金持ちマインドの育て方
 中野裕弓 著/大和出版

つい、目先のHAVEやDOに意識がいきがちなところ、
BE→DO→HAVEの順番の大切さを思い起こさせてくれる。

8)視覚マーケティング実践講座
 ウジトモコ&ブログデザイン勉強会参加ブロガー 著/インプレスジャパン

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