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2009年9月 1日 (火)

Vol.125 『お金を大切にする時代に、すべき努力。』

当たり前のことですが、不景気のときには財布のひもが固くなります。すると、商売をやっているほうは皆、「ピンチだ、困った、困った」と言います。

でも、私は違う見方をします。
不景気というのは「お客さまがお金を大切にする時代」なのです。だから、ちゃんと価値のある商品を提供していれば、その価値を認めてもらいやすいといえるのです。

(『渡邉美樹の超常思考 勝つまで戦う』
渡邉美樹  著  講談社 P.80より引用

「何にお金を使うか?」そして、「何にはお金を使わないか?」
それをきちんと考えようという時代になりましたね。
この本で渡邉さんが言われているように、不景気というのは、人がお金の使い道を厳選する時代なので、「世の中のためになるものを真剣につくり、売ろう」としている志ある会社や人にとっては、本当に良い時代だと思います。

ただそんな志ある会社でも、1つ大切なことがあります。それは、お客さんがお金の使い道をこれまで以上に厳選するということは、その中に自分が選ばれる努力をしなければならないわけです。ですから「必要とする人にちゃんと存在と価値が伝わる」力、すなわちマーケティング力は、競合がそれを鍛えてくる分、今まで以上に必要になるでしょう。

ところが、「ウチは良いものを提供している」と信じている会社や人に限って、マーケティング力を鍛えることをおろそかにしがちです。
なぜなら、これまでそれなしで、商品力と口コミだけでやってこれたからです。

その上そんな職人気質の経営者は、「宣伝レターをどう書くか?」とか「どんな斬新なキャンペーンを?」「webのキーワード対策は?」という方法論が、「うわっ面な言葉を並べるだけの、底の浅い行動だ」と見くびりがちです。実は、かつてわたし自身がその筆頭でした。

たしかに、商品のクオリティをおざなりに、売り方ばかりに情熱を注ぐ姿には賛同できません。しかし、そこをすでに十分に行ってきた会社だからこそ、その価値あるものを、多くの人に知られ、手に取ってもらえる努力をすべきだと思うのです。
そのはじめの一歩は、お客さんが何を本当に必要としているか、を正しく知り、お客さん本人以上に的確に語れること。そして、自社の商品がその望みをなぜ、どう満たせるのか、客観視した目線を持つこと。わたしは今、そこを鍛えたいと考えています。

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