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2009年7月 3日 (金)

Vol.123『あなたがモチベーションをあげたいときに、見るべきもの、見てはいけないもの』

不幸の第一原因は状況ではなく、その状況についてのあなたの思考なのだ。
自分の思考をきちんと観察しよう。思考を状況と切り離そう。状況はつねに中立だし、つねにあるがままである。向こうは状況あるいは事実があり、こちらにはそれについての自分の思考がある。物語をつくったりせずに、事実とともに留まってみよう。
たとえば「私はもうダメだ」というのは物語だ。物語はあなたを限定し、効果的な行動を妨げる。「通帳に五十セント残っている」というのは事実だ。事実と直面すると、必ず力が湧いてくる。だいたいは自分の思考が感情を生み出すということに気づこう。
思考と感情のつながりを観察しよう。
思考と感情になりきるよりも、それを後ろから観察して気づく存在になること。

(『ニュー・ア-ス』 エックハルト・トール 著
サンマーク出版 P.109より引用)

ドンブリ経営の社長に、「なぜ、お金と向き合わないんですか?」と尋ねると、多くの場合「いや~、できることなら通帳とか決算書は、見たくないんです」と苦笑いして答えます。
その理由は、『自分と向き合うのが苦痛だから』ということでしょう。
つまり、理想の姿からかけ離れた現実に直面すると、「自己管理できない、すべきことも満足にできないわたしは、ダメなヤツだ」と連想し、自分を責めてしまうのが辛いわけです。ぜい肉を気にしながらも体重計に乗りたがらないのも同じです。
しかし本書にもあるように、「事実と直面すると、必ず力が湧いてくる」としたら、逆に言えば、事実と直面するのを避けていれば、力が湧くチャンスも逃してしまうことになります。
実際、陸上選手が100m走で新記録を追求するモチベーションを維持できるのは、タイムを記録しているからです。記録をとらずに、ただ走るだけでは気力がもちませんよね。
つまり、自分についての事実を直視するのは、モチベーションを高めるコツなんです。

しかし一方で、「かえって自分に自信をなくす人もいるのではないか?」という声も。
たしかに事実に直面して、自信をなくす人もいます。ただそれは、自分の事実を、他人と比べたときに自信を無くすのではないでしょうか。両者の差が大き過ぎると、「やっぱり自分はダメだ」と気力が失せることがあるので、チャレンジの初期段階では他人と比べるのは避けましょう。「では、他人と比較する意味は全くないのか?」というと、そんなことはありません。自分に自信がついてきたら、他人と比較するのもアリです。なぜなら、井の中の蛙になって傲慢になるのを避けられるからです。タイミングによって、見るべきもの、見てはいけないものがある。それを使い分けて、楽しく前向きに生きたいですね。

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