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2009年7月

2009年7月29日 (水)

Vol.124『仮の寿命から逆算して、今を生きる』

人生があと五年で終わるとしたら何をやりたいか?メンターの1人に、あるとき、この質問をいきなり投げかけられました。それまで、「あなたの人生があと一か月だったとしたら?」というのは、聞いたことがありました。でも、その質問だと「ハワイに行く」「バッグを買う」「世界一周する」など、享楽的なことしか思いつかないでしょう。そういうことは、単なる退屈な生活の反動で、本当にやりたいことではありません。

でも、「あと五年で終わるとしたら・・・」という質問だと、真剣に残りの人生を考えることになるでしょう。あと五年という時間は、短いようで長い時間です。本当にやりたかったことを1つずつ整理して、思いが残らないように、やっていくのではないでしょうか。

(『ピンチをチャンスに変える51の質問』 本田健 著
大和書房 P.106より引用)

「人生があと5年で終わるとしたら何をやりたいか?」
これは人生の優先順位を考えさせられる、とてもインパクトのある質問だと思いませんか?
以前、堀貞一郎先生から、「今の平均寿命から今の自分の年齢を引いた、“残存年齢”をはじき出すんです。そうして、毎年1歳ずつ減っていくのを想像すると、1日1日を大切にしようという気がしてくるでしょう」というお話をうかがったときも、ハッと目を覚まされた思いがしました。と言うことは、わたしたちは、それだけ日頃は「終わりを意識せずに生きている」ということなんですよね。

わたしは今、37歳。あと2年半で40歳になります。
30代のうちに、やっておきたかったことはなにか?
40代になるとやりにくくなるから、今のうちにやっておいたほうがいいことはなにか?
また、これまで・そしてこれからのビジネスサイクルを俯瞰したとき、今やっておくべきことはなにか?
家族の年齢。親や配偶者、子供の年齢を考えて、今やっておいたほうがよいことはなにか?
そんなことを、1年のうちに、何回思いめぐらせるだろう?

わたしは、来年以降に備えて、「人々の中に潜在化している真の悩みやお困りごと」を今後半年間、たくさん聴きたい。マネジメントを追求してきた10年間だったので、今後はマーケティングを鍛えたい。30代のうちに、学生や異分野の人と対話する機会を持ち、振り幅を大きくとって目線を合わせられる柔軟性を身につけたい。

あなたは、残存年齢から逆算したとき、今、何をしたいですか?

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Vol.124『コスト、品質、納期。どれが一番重要?』

ある製造業の社内ミーティングでのこと。
社長が、「当社にとって、コストと品質と納期。いずれも本当に重要だけど、その中であえて順番をつけるとしたら、今はコストが第一優先だ」という話をしました。そのとき、ある社員が次のように異議を唱えました。
「わたしは品質だと思います。なぜなら、欠陥やミスがあったら、取引先の信用を損ない、次から仕事をまわしてくれなくなるからです。それは会社にとって致命傷と違いますか?」

また、ある社員は次の発言をしました。
「いや~、納期でしょう。いくら良い品質のものをつくったからと言って、納期を遅れてしまったら、取引先がその上のお客さんに対して迷惑をかけてしまう。その責任は当然、ウチにかかってくるから、次から仕事をもらえなくなるでしょう?」
お互いの意見が分裂し、その場に少し、緊張感が走りました。
どの意見も、もっともらしく聞こえます。あなたなら、どれを第一優先と考えますか?

このとき、わたしは全社員にある質問をして、挙手してもらいました。
「コストが第一優先だと思う人?」「では、品質だという人?」「納期だと思う人?」
そのとき、場の空気が思わず笑いにつつまれ、「なるほどなあ」という空気になりました。
なぜなら、経営陣は「コスト」をあげ、製造スタッフは「品質」をあげ、配送スタッフは「納期」をあげ、見事なまでに役割に応じてきれいに分かれたからです。
つまり、それぞれの立場に応じてモノの見方が違い、優先順位が変わってくる。

それを踏まえ、わたしはその場で言いました。
「今、取引先が一番重要視していることは、価格ですよね。どれだけ品質や納期をアピールしても、価格が他社より目立って高いようでは、はじめから戦力外通告されてしまう。だから、まず目の前の仕事をつくるためには価格競争力は不可欠で、そのためにはミスによる廃棄や二度手間で非効率な仕事の仕方による無駄なコストを削減し、価格面で他社に引けをとらない状況をつくる必要がある。その上で、やっと当社の品質の素晴らしさをアピールするチャンスが与えられるんです」
すると、みなさん納得された表情に変わりました。そして、さらに付け加えました。
「でも、これも状況が変われば、また優先順位が違ってくることは、当然ありますよね」と。
いろいろな角度からモノを見る目、そしてその上で「今」の最重要事項を見出す力を持ちたいものです。

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今月の本棚 【2009年7月】

1)全脳思考
 神田昌典 著/ダイヤモンド社

「ひとりぼっちの自分の思いを、すでに言葉に、
そして形にしてしまっている企業に出会ったとたん、
『そう、そう、こういうのを探していたんだ!』と
共感することになる」は同感。
これを先取りする感受性と表現力がこれからますます鍵になる

2)会社に行くのがもっと楽しみになる感動の21話
 中山和義 著/三笠書房

3)Dr.村松のデンタルマネジメントクリニック
 村松達夫 著/デンタルダイヤモンド社

「あるある感」のある相談事例が46ケース、
厳選されているので、時間がないときの拾い読みや、
今、まさに直面している課題に近いケースだけを
パッと読むことができる。

4)起きてから寝るまでの魔法の質問
 マツダミヒロ 著/サンマーク出版

5)ビジョナリークリニックって?
 丹羽浩之 著/デンタルダイヤモンド社

6)ピンチをチャンスに変える51の質問
 本田健 著/大和書房

人生があと5年で終わるとしたら、何をやりたいか?
あと1か月ではなく5年というのがミソ。
わたしは、これを3年にして考えた途端、本気モードに入る決断をした。

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2009年7月 3日 (金)

Vol.123『あなたがモチベーションをあげたいときに、見るべきもの、見てはいけないもの』

不幸の第一原因は状況ではなく、その状況についてのあなたの思考なのだ。
自分の思考をきちんと観察しよう。思考を状況と切り離そう。状況はつねに中立だし、つねにあるがままである。向こうは状況あるいは事実があり、こちらにはそれについての自分の思考がある。物語をつくったりせずに、事実とともに留まってみよう。
たとえば「私はもうダメだ」というのは物語だ。物語はあなたを限定し、効果的な行動を妨げる。「通帳に五十セント残っている」というのは事実だ。事実と直面すると、必ず力が湧いてくる。だいたいは自分の思考が感情を生み出すということに気づこう。
思考と感情のつながりを観察しよう。
思考と感情になりきるよりも、それを後ろから観察して気づく存在になること。

(『ニュー・ア-ス』 エックハルト・トール 著
サンマーク出版 P.109より引用)

ドンブリ経営の社長に、「なぜ、お金と向き合わないんですか?」と尋ねると、多くの場合「いや~、できることなら通帳とか決算書は、見たくないんです」と苦笑いして答えます。
その理由は、『自分と向き合うのが苦痛だから』ということでしょう。
つまり、理想の姿からかけ離れた現実に直面すると、「自己管理できない、すべきことも満足にできないわたしは、ダメなヤツだ」と連想し、自分を責めてしまうのが辛いわけです。ぜい肉を気にしながらも体重計に乗りたがらないのも同じです。
しかし本書にもあるように、「事実と直面すると、必ず力が湧いてくる」としたら、逆に言えば、事実と直面するのを避けていれば、力が湧くチャンスも逃してしまうことになります。
実際、陸上選手が100m走で新記録を追求するモチベーションを維持できるのは、タイムを記録しているからです。記録をとらずに、ただ走るだけでは気力がもちませんよね。
つまり、自分についての事実を直視するのは、モチベーションを高めるコツなんです。

しかし一方で、「かえって自分に自信をなくす人もいるのではないか?」という声も。
たしかに事実に直面して、自信をなくす人もいます。ただそれは、自分の事実を、他人と比べたときに自信を無くすのではないでしょうか。両者の差が大き過ぎると、「やっぱり自分はダメだ」と気力が失せることがあるので、チャレンジの初期段階では他人と比べるのは避けましょう。「では、他人と比較する意味は全くないのか?」というと、そんなことはありません。自分に自信がついてきたら、他人と比較するのもアリです。なぜなら、井の中の蛙になって傲慢になるのを避けられるからです。タイミングによって、見るべきもの、見てはいけないものがある。それを使い分けて、楽しく前向きに生きたいですね。

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Vol.123 『聞きにくいことを、遠慮せずに尋ねる方法』

常連客とは言え、あまり相手のことを知らずに、年数を重ねていることってありますよね。先日セミナー後の懇親会の席で、ある製造業の二代目社長から質問を受けました。

「実は、いま新しく社員を雇うかどうか、迷っているんです。というのも、得意先の今後の受注が上向いてきたら、いまの人員では足りないので雇いたいんです。もし今のままがしばらく続くのなら、利益を圧迫するので、雇う必要がないし。どうすべきでしょうか?」

ここで今後の経済予測の一般論をかざしても意味がないので、わたしは質問を返しました。「主要なお客さんの受注量が増えれば、あなたの会社への発注量も増えるわけですよね?では、その受注量の情報は、リアルタイムで入手できるようになっていますか?」

答えはNOでした。それどころか、毎月お会いしているはずのお客さんとの会話の中に、「今後の受注見込みはどうか?」「増えそうか?減りそうか?それとも横ばいか?」を聞きとることさえないとのこと。理由を尋ねると、その答えにわたしはビックリしました。「なんだか、そんな、こちらの都合で、お客さんの懐具合を探るようなこと、聴いていいんでしょうか?」

それを聞かずに、世間一般のニュースで言われている情報だけで、自社の受注見込みを予測するなんて…。ただ、彼の言い分もわからなくはありません。わたしは再び尋ねました。「『こちらの都合で』と言われたけど、それを聞くことが相手のメリットになる側面はありませんか?」

彼はハッとした顔で答えました。そうです。こちらの興味本位ではなく、相手側のメリットをふまえて尋ねれば失礼にはなりません。たとえば、「今、当社で新しく人を雇うかどうか検討してまして。例えば、もし御社からの発注が増えた場合に、こちらの受け皿が不十分でご迷惑をおかけする、なんてわけにはいきませんので、お尋ねしたいんですが、今後のおよその受注量の見込みについてお聞かせいただけませんか?」というように。

聞きにくいと感じるのは自分の都合で聞くから。相手の都合のために尋ねてみよう。

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今月の本棚 【2009年6月】

1)ビジネスに使える!見た目を9割上げる写真活用術
 タツ・オザワ 著/東洋経済新報社

写真。せっかく使うなら、「よく伝わる、見える」使い方をしたい。

2)あなたの歯科医院を90日で成功させる
 山下剛史 坂井秀明 著/クインテッセンス出版株式会社

歯科にありがちな教訓が、小説形式なので、おしつけがましくなく
スムーズに読めるのがいい。

3)わが子の学力がグングン伸びるユダヤ式学習法
 坂本七郎 著/大和出版

4)呼吸入門
 齋藤孝 著/角川文庫

3秒吸って、2秒止めて、15秒で吐く。実践中です。

5)DJ OZMA IS DEAD
 DJ OZMA 著/音楽出版社

時代にあわせたコンセプトとキャラの練り上げ方と、
その徹底度合いは、ビジネスにも通じる。

6)ザ・チェンジ!
 門田由貴子 著/フォレスト出版

儲かる会社にするには、ワクワクする組織、人間関係
がカギですね。

7)フォーカス!
 アル・ライズ 著/海と月社

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