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2009年5月 7日 (木)

Vol.121 『カッコいい定額給付金の使い方って?』

先日、拙著「世界一受けたいお金の授業」の出版記念イベントをおこなった際のこと。高校の生徒からユニークな質問を受けました。
「定額給付金のカッコいい使い方ってありますか?」

このときお話ししたことをシェアしたいと思います。まず、定額給付金の制度については、賛否両論で、会場で問いかけると賛成と反対の割合は3:7ぐらいでした。もっとも、反対で手を上げていた人に、「定額給付金を受け取るのを拒否する人は?」と問いかけると、あっという間に一斉に手を下げていましたが…。わたしももちろん、きっちり受け取ります。
そして受け取る以上は、ポジティブに意味付けをしたいものです。
そもそも、今の不景気はお金が世に出回らないから起こっています。そして、お金が出回るにはきっかけが必要。たとえば、WBCで日本が優勝すると、デパートやスーパーが一斉にキャンペーンを行って、多くの消費者がそれに便乗してお金を使ったように。

定額給付金は、「国民から税金で吸い上げた金を、ただばら撒いても単発的なことにしかならない」という批判の声をよく聞くのですが、見方を変えれば国がわたしたち国民に「お金を使うきっかけを作ってくれた」とも言えませんか。人はきっかけによって、新しい道を踏み出すことができます。例えば、わたしは以前、「お花を生ける」ことに興味がありましたが、先生を探すことからおっくうで踏み出せなかったところ、ある人に誘われて1年も通ったことがあります。それは今振り返れば、良い体験でした。
つまり、自分できっかけをつくることほど難しいものはありません。ほとんどの場合、きっかけは他人が与えてくれるんです。それに乗るかどうかは自分次第ですが。
そこで、わたしの提案は、「自腹だったら使わないはずの、自分の経験を広めることや、身近な人との懇親を深めることに使う」ことです。

■家族や両親、仲間との懇親を深める旅行に行く。
■普段は手が出せない一流フレンチでおしゃれして食事する。
■いずれ行ってみたかったけど、先送りしていた文化的な娯楽(落語、ミュージカル)。
  
あなたはどう使いますか?わたしは、妻とこれから相談して決めようと思っています。

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