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2008年12月

2008年12月26日 (金)

vol.117 『きっかけの訪れを待つ人、自らきっかけをつくる人。』

「急ぎではないけど、いつかはやってみたいことをリストアップしてください」そういわれたら、どんなことを思い浮かべますか?

わたしは「何年も前からやりたいと思っていながら、やらずに過ぎていること」がたくさんあります。部屋に飾れるレベルの絵を描くこと、落語やお笑いライブを観にいくこと、オーケストラのコンサートをCDではなく生で聴くこと、などなど。その一方で、「前からやりたいと思っていて、実際にやれたこと」もあります。自分で料理をして家族に食べさせること、裏庭での家庭菜園、社交ダンス、生け花、陶芸、などです。(いずれも短い時間ではありましたが)

どちらも「やりたいと前から思っていたこと」です。それなのに、やれたこととやれなかったことがありました。その違いは一体何か?やりたい度合の強さか? あるいは、自分にとっての必要性か? いずれもNOです。

よく振り返って考えてみると、その違いは「きっかけがあったかどうか」でした。

もっと正確に言うと、「誰かに声をかけてもらったかどうか」です。「花を習おうよ」「ダンスを習おうよ」「料理を作ってみてよ」と、誰かに背中を押してもらえたことは、やれた。逆に誘われていないことはやっていない。ただそれだけの違いでした。

「なんだか、他人依存的な理由だな」と思いました。でも、そんなものかも知れません。ただでさえ、「やらなきゃいけないこと」が沢山ある中で、「急ぎではないけど、いつかはやってみたいこと」は強制力がない分、先送りしやすい、つまり「きっかけをつくりにくい」からです。理由がわかったら、対策は打ちやすい。はじめの一歩は、「これをやってみたい」と人前で言うこと。そして、人に誘ってもらえる可能性を高めることです。そしてできたら、こちらから人を誘い、自らきっかけをつくる人になれたら素敵ですね。

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vol.117 『これは、ホントにいまのわたしに必要な我慢か?』

僕が手術したのも、間抜けな我慢をしていたせいなんだ。「マヌケなガマンはガンになる」と言ってね、間の抜けた我慢は病気の元なんだわ。間抜けな我慢を続けていると、どんどん調和がとれなくなっていって、バランスが崩れてしまうんだな。調和するには、適度な間がなければいけないわけよ。車のハンドルでも、ちょっと遊びがあるのは、間みたいなものでさ。今いる部屋の空間だって、間があるから成り立っているし、何事にも間というのは必要なんだね。間抜けな我慢をしないためには、間抜けということに気づかなきゃいかんのだけど、これが、当事者である本人はなかなか気がつかんのよ。人から見たら間抜けなことでも、本人は自分にとって価値があると思い込んで我慢しちゃうんだわ。

(『いま伝えたい生きることの真実』 竹田和平 著
生活文化社 P.32より引用)

わたしは15歳のころ、腹膜炎の手術で10日ほど入院しました。そのとき医者からは、「なぜここまで放っておいたんですか!あと少し遅かったら命が危なかった」と言われました。その原因は、数か月前から感じていた腹痛(実は盲腸だった)を我慢していたこと。「このぐらい大丈夫」という思い込みがあった。それまでも、わたしは「他人が諦めるところを、なお頑張るのが、カッコいい」という信念を持っていて、座右の銘は「Never give up」でした。

そして、入院当日も強風の吹く中、30分以上かけて自転車で学校に向かっていました。しかし、「我慢し過ぎて腹膜炎」で入院という出来事は、部活動も受験勉強もストイックにやっていたわたしにとって、大きなパラダイムシフトでした。

「我慢していいことと、いけないことがある」ことを、身体で覚えた瞬間でした。

自分の人生を一生懸命に生きている人だからこそ、休むことは、かっこ悪いことではない。 身体に十分すぎるほどケアすることはかっこ悪いことではない。 かっこ悪いどころか、その蓄積は、歳を重ねるほどに結果となって跳ね返ってくる。 つまり、人生を尻あがりに、カッコよく生きられるようになる。

30代のうちはわからないことがある。40代、50代、60代、70代の人たちと接しているうちに、「人生は短距離走ではなく、長距離マラソンだ」ということを実感する。 ちょっとツラくなったとき、深呼吸して自問自答してみよう。「これは、ホントにいまのわたしに必要な我慢なのか?」と。

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今月の本棚 【2008年12月】

1)たむけんの焼き肉店はなぜ繁盛しているのか
久留間寛吉 著/あっぷる

苦手なこと、無理なことはしないかわりに、 出来ることはしっかりやる。その見極めと覚悟が大切。

2)奇跡のリンゴ
石川拓治 著/幻冬舎

3)ザ・コピーライティング
ジョン・ケーブルズ 著/ダイヤモンド社

4)女の子が幸せになる子育て
漆紫穂子 著/かんき出版

年中行事で自然や文化を意識する。 そんな感性を養いたい。

5)スピード段取り術
吉山勇樹 著/東洋経済新報社

6)相手を洗脳する文章テクニック

宮川明 著/日本実業出版社

7)マネして書くだけ「確定申告」
渡辺宏幸 著/技術評論社

ほんとに「マネして書くだけ」で、やれそう。 今は税理士任せなので楽だけど、この本は独立した当初に読みたかった。

8)大切な人に贈りたい24の物語
中山和義 著/フォレスト出版

心をビジネスモードからちょっと引き離したいときに 読みたい1冊。

9)会計RPGもえビジ密室の女子大生会計士
藤原萌実 著・山田真哉 監修/角川書店

こういう切り口、見せ方があったか。 さすが山田さん、斬新な発想です。

10)質問で学ぶシンプルコーチング
マツダミヒロ 著/PHP研究所

11)アイデアひらめくビジネス発想源
弘中勝 著/技術評論社

交流会での名刺交換では、「うちと御社では、たとえばこんな コラボができますかね?」と即座に聞いてみる。

12)顧客と語らえ!クイジング入門
弘中勝 著/現代書林

クイズ利用の宣伝では、出題とアピールのタイミングをずらそう。

13)田中義剛の足し算経営革命
田中義剛 著/ソニー・マガジンズ新書

中央に対して地方色を打ち出すのはウリになる。

14)なぜ、追いつめられたネズミはネコに噛みつくのか?
溝口耕児 著/フォレスト出版

禁止のルールを破って、超意識のパイプの詰まりを掃除しよう。

15)1063人の収入を60日で41%アップさせた目標達成する技術
マイケル・ボルダック 著/フォレスト出版

今、あなたがこのレベルに達してきた思考だけでは、次のレベルに 上がることはできない。新しいレベルに行くためには、新しい信念が必要だ。

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2008年12月 1日 (月)

vol.116 『暇が出来たら、筋トレを。』

アメリカ発の世界同時不況の影響は、日本の中小企業にも影響が出ています。直接海外との取引がなくても、自分のお得意先が海外向けに事業展開をしていて、そこの受注減が間接的に減産指令となり、何割もの売上減。そんな話をあちこちで聞くようになりました。一昔前なら、「大企業は大変だろうけど、ウチみたいな零細企業はまだまだ」なんて楽観視していたのが、今は数日後には当事者になる時代ですね。

そんな経済事情だけでなくても、立て続けに仕事が減って大幅な売上減に直面することは、10年以上ビジネスをやっていると、誰もが一度は体験しているのではないでしょうか。わたし自身、今年で事業開始後丸10年となりますが、顧問先の解約があるときは不思議と続くもので、数年ごとに大幅な売上減に直面してきました。

そんなとき、やはりわたしも動揺します。「この先、資金繰りは大丈夫か?」と心配します。「なんとか、延命処置的に、急いで目先の仕事をつくるべきか?」とも考えます。しかし、そこでいったん、立ち止まり、次の質問を自分に投げかけてきました。「忙しかったときにはできなかったことで、時間のとれる今だからこそ、やれることはないだろうか?」

つまり、長期スパンで俯瞰して、「緊急性は低いが重要なこと」を探すのです。実は今年、わたしはそのような状況にあります。だからこそ、ホームページを全面リニューアルしたり、マーケティングの仕組みを整備したり、次の本の準備や先行投資のネタ仕込みをしています。わたしにとって、これらは次の飛躍に備えての筋トレです。野球選手がシーズンオフに合宿で地力をつけるようなものです。

新しいステージにシフトする直前には、空白というか、ためが必要。それを不安と焦りで過ごすのか。それとも、次に来るチャンスに備えて、自力をつける機会ととらえるのか。とらえかた次第で、次の飛躍の大きさがまったく違ってくると信じています。暇が出来たら、筋トレをしましょう。

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vol.116 『そのお客さんの、今のステージは?』

顧客ポートフォリオ・マネジメントをゲームにたとえるなら、初回客100人でスタートして、何人を優良客にゴールさせられたかを競い合う双六のようなものです。もちろん、現実的には100人全員を優良客にゴールさせることは難しいので、いかに高い確率で、初回客→よちよち客→コツコツ客とコマを進め、210日間(約7カ月間)で優良客に育てることができるかというのが、この顧客ポートフォリオ・マネジメントの真髄であるといえます。そして、ゲームをうまく運ぶためには、各顧客層ごとに適切なアプローチをしていく必要があり、そのためにも、「初回客」「よちよち客」「コツコツ客」「流行客」「優良客」それぞれの特性(個性)を十分に把握しておくことが重要なポイントになります。
<中略>ちなみに「やずや」さんの場合は、モノよりも「お客様との絆づくり」を大事にしているので、お客様をあおるような割引キャンペーンは行わない(つまり流行客を意図的につくらない)ようにしているそうです。

(『社長が知らない秘密の仕組み』 橋本陽輔 著
ビジネス社 P.29より引用)

わたしはこの10年間、マーケティング的な努力をほとんどせずに、知人やクライアントからの紹介に頼ってビジネスをやってきました。お陰さまで、それでも必要なだけの売上をつくれていたため、その分、商品・サービスのクオリティ向上に心血を注ぐことができました。

しかし、数年前に日本も人口増加から人口減少への転換期を迎え、拡大から縮小モードにある今、マーケティング的なアプローチを無視し続ける訳にもいかないと感じ始めました。その一方で、葛藤も。「流行りの小手先のマーケティング手法を追いかけたり、自分のキャラから離れたセールスコピーでお客さんを煽りたてるのは、何か違う」と。

しかし、最近になって、「職人気質に、商品・サービスのクオリティアップに情熱を注ぎ、お客さんを大切にしたい経営者だからこそ、取り組めるマーケティング策もあるのでは?」と感じ始めていました。

その1つが、この本に紹介されている、「一度縁があったお客さんを二度と離さない」仕組みづくりだと思います。よくつかわれる「バケツに水を入れる例え話」で言えば、バケツの穴が空いていても、漏れ出る水より新しく入る水の量のほうが多ければ、バケツの水は増えていきます。しかし、今は新しく入る水が少なくなっていく時代。バケツの穴をふさぐ手立てを急ぎたいところです。まずは、今ご縁があるお客さんの属性を知り、ステージ分けをすること。そのステージごとにどんなメッセージを伝えると、絆が深まるのかを考え、実行すること。わたしもまずは、顧客リストをプリントアウトして、眺めてみようと思っています。

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今月の本棚 【2008年11月】

1)ニュー・アース
エックハルト・トール 著/サンマーク出版

2)「やり直し」のメルマガ営業術
平野友朗 著/ダイヤモンド社

3)「やり直し」のホームページ集客術
飯野貴行 著/ダイヤモンド社

4)驚異の集客テク!90日で鬼のように儲けるブログ術 ★
林夏樹 著/中経出版

5)人とお金が集まるブログ作りの秘伝書
石崎秀穂 著/C&R研究所

6)もっと人とお金が集まるブログの秘伝書
石崎秀穂 著/C&R研究所

7)社長が知らない秘密の仕組み ★
橋本陽輔 著/ビジネス社

初回客をよちよち客に促す期限は90日間。その推移率50%以上を目指そう。

8)島田紳助の話し方はなぜ9割の人を動かすのか
久留間寛吉 著/あっぷる

9)スピード段取り術
吉山勇樹 著/東洋経済新報社

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