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2008年7月 1日 (火)

Vol.111 『2つの異なる領域をつなぐ力。』

「コンセプトの時代」に成功したいのなら、一見バラバラで多様な秩序の間にある関連性を理解しなければならない。明らかに無関係な要素を結びつけて、新しいものを作り出す方法を知っている必要があるのだ。また、類推力、つまり、ある物事を他の観点からとらえることにも長けている必要がある。言いかえれば、次の三タイプの人は成功する可能性が大だということだ。それは、「境界を超えられる人」「発明できる人」「比喩を作れる人」である。

(『ハイコンセプト』 ダニエル・ピンク 著 三笠書房 P.212 より引用)

先日、肖像写真家の方に、ホームページや原稿執筆時のプロフィール写真等で使用する顔写真を撮影していただきました。知人の紹介でその人の存在を知り、彼の仕事の仕方を詳しく聞いたところ、「ぜひわたしもお願いしよう」と決めました。
彼の仕事の面白いところは、「社長の顔写真を、企業価値を高める手段として使う」というコンセプト。「顔は人の内面を映し出す鏡。ならば、その目的にそった顔写真の撮り方をしよう」ということで、テレビのニュースでとりあげられてから、全国の社長やセミナー講師、生保営業マンなどから依頼が舞い込んでいるとのこと。
「売上や価値のアップ」という「経済」と、「顔をきれいに撮る」という「アート」を融合させるという見事な発想。このような2つの異なる領域をつなぐ力。
世間一般の相場よりも高い価格設定であっても、そこに価値を感じさせることができれば、ちゃんとニーズは生まれることの証明だと思いました。

今、このように2つの異なる領域をつないだところにビジネスチャンスが見受けられます。
たとえば、「メイク」という「美・見た目のケア」と、「カウンセリング」という「心のケア」の融合。「ボディケア」という「身体をリラックスさせる」ことと、「能力を発揮しやすい身体づくり」という「自己啓発」の融合。「英語レッスン」と「アイデア創出法」の融合、等々。

わたしが今取り組んでいるビジョナリーパートナーというのも、「社長と社員の認識のギャップ」「社長と税理士の財務知識のギャップ」にかけ橋をかけることで、ビジョン実現化をサポートする仕事です。これは、社長と社員の立場の違い、社長と税理士の役割の違いを現場の実体験でつかむことで形になりました。
このような、2つの異なる領域をつなぐ上で最も必要になる共通の要素は何か?
それは、2つあるとわたしは考えています。1つは、現場体験。これは縁あって目の前に与えられた仕事の本質を追求すること。そしてもう1つは、相手に共感しながら本音を引き出すヒアリング力です。何と何を結びつけたところにチャンスがあるか?
遊び感覚でいろいろと組み合わせを考えてみると、面白いかも知れませんね。

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