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2008年4月

2008年4月 1日 (火)

Vol.108 『発想がズレてきたと感じたら、現場に戻れ。』

以前、わたしはある新サービスを開発し、それをテスト的に告知してみたことがありました。しかしその反響は、わたしの予想をはるかに超える悪いものでした。
そこでわたしは、立ち止まりました。「ちょっと待てよ」と。何かがおかしいぞ、と。

そして胸に手をあててよ~く考えてみました。すると、その新サービスは対象者となる人たちを想定して考えたつもりでしたが、実際は心の奥底で「自分の売上をつくりたい」というわたしのエゴが支配していたことに気づいたのです。対象となる人たちが、何を求めているのかを皮膚感覚で感じ取ることをすっ飛ばして、頭で考えて「これならイケる」と決めつけていたのです。

経験上、このように自分のエゴをベースに考えたアイデアはほとんどうまくいきません。

「発想がズレてきているんじゃないか?」

そう感じたわたしは、もっと現場と接する機会を増やす決意をしました。
「わたしがお客さんとしてお付き合いしたい人たちは、ふだん何に困っているのか?」
「何をすると喜んでもらえるのか?」
を直接聞く機会を増やすことにしました。いつもお付き合いしているクライアントに限らず、その候補になりそうな人にはなるべくお話を聞くようにしました。講演で招いていただいたら、主催者の悩みを聞いたり、参加者の相談に乗ったりしました。ホームページを通しての問い合わせも、いつもはパートナーに任せることも、わたしが自分で対応してみました。

そのうち、だんだん何をわたしに期待してくれているのかが見えてきました。それは言葉にしてしまえば、元々わたしが以前からやってきたことと何ら変わりないことでした。ただ、わたしが活動の範囲を広げていく中で、本来やるべき軸がぼやけてきつつあったので、その原点に戻るきっかけになりました。そして、わたしはこのときカラダで学びました。
「発想がズレてきたと感じたら、現場に戻れ」
それが再び軌道に乗るための近道のようです。

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Vol.108 『自分の気持ちを伝える勇気。』

その後も子どもたちの態度は変わりませんでした。悩んだ先生は放課後、帰ろうとしている子どもたちに思わず、「みんな、帰る前に少し先生の話を聞いてくれる?先生からお願いがあるの」と話しました。いつもは話をきかない子どもたちが先生の態度が違うのに驚いて、先生を見つめています。先生はさらに、「先生はみんながとてもすばらしい子どもたちだと信じています。それなのに放課後、いつも用務員のおじさんに、先生のクラスの生徒はひどいですねと嫌味を言われて、いじめられるのがとても悲しい。お願だから掃除をしてほしい」と頭を下げて、何度も子どもたちにお願いしました。そのとき、いつも真っ先に掃除をさぼる男の子が立ち上がって、「用務員のおじさん、むかつくな。みんなで掃除しよう」と叫びました。他の子も口々に掃除をしようと言いました。<中略先生が自分の立場を守るために自己主張しても、子どもたちの態度は変わりませんでした。先生が子どもたちを信じて自分の心を開いたところ、子どもたちの態度が変わりました。先生が最後に子どもたちにとった行動が自己開示です。自己開示は簡単に説明すると、ある人が他の人に対して、自分の気持ちや考えを話して明かすことです。

(『人生が変わる感謝のメッセージ』 中山和義 著 大和書房 P.28より引用)

自分の気持ちや考え方を伝えたとき、それに共感してくれる人もいます。でも、相手によってはそこを否定したり攻撃する人もいるかも知れません。笑い飛ばされるかも知れません。そこで傷つくのは自分です。だから、わたしたちはなかなか自分の気持ちは考えを人に明かすことはありません。自分の気持ちを伝えるのは、勇気がいることなのです。
場合によっては、好きな子に告白するのと同じくらい、勇気がいることかも知れません。

そのことを、最近、5歳の娘と話していて気づきました。彼女は「保育園に行きたくない」とよく口にする時期がありました。理由を聞くと、「友達が、よく怒るから」とのこと。
従来のわたしの行動パターンでは、「自分が悪くないなら、お友達に怒らないでよと言い返しなさい」と言うところ。でも、その日はちょっと立ち止まってみました。
「娘は、勇気を出して自分の気持ちを伝えたのに、パパには共感してもらえていない、と感じているのかも・・・」
そこでわたしは娘が保育園の支度を終えたころ、自分が幼児のころを思い出して、娘の目を見て話しました。「あのね、パパも小さかったとき、お友達に嫌なことを言われたり、辛いこともあったんだ。でも、それが嫌だって友達に言ってみたら、友達もちゃんとわかってくれたんだ。だから、今は嫌かもしれないけど、あまり心配いらないと思うよ」
すると娘は、それまで頑なに嫌がっていた表情からスッと力が抜けたようになり、「そっか」と言って園庭に足早にかけていきました。気持ちをくみとって欲しい人、共感してほしい人に説得はいらない。気持ちを伝えることがいかに大切かを娘に気づかされた瞬間でした。

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今月の本棚 【2008年3月】

1)トップ人事コンサルタントが明かすいる社員、いらない社員
小笹芳央 著/ソフトバンククリエイティブ

2)会社の品格
小笹芳央 著/幻冬舎新書

3)宇宙スイッチ
ジョー・ヴィターレ 著/サンマーク出版

4)リッツ・カールトン20の秘密 ★
井上富紀子、リコ・ドゥブランク 著/オータパブリケイションズ

とにもかくにも、世界中のリッツに本当に足を運んだ実行力に脱帽。

5)神の雫 1~9巻 ★

夏子の酒とはまた違った切り口で、ワインに興味を抱かせてくれるコミック。何事も味わい方、楽しみ方をどれだけわかっているか、が人生を濃く楽しむ秘訣なんだろう。

6)夏子の酒 全12巻 ★

日本酒をさけていたわたしでも、これを読むと、本物の
 酒をちゃんと味わってみたくなった。ところどころ、胸にグッと
 来る良いコミックだ。

7)ホスピタルクラウン 
大棟耕介 著/サンクチュアリ出版

8)気くばりのツボ
山崎拓巳 著/サンクチュアリ出版

9)脱予算経営
ジェレミー・ホープ、ロビン・フレーザー 著/生産性出版

10)無駄に生きるな熱く死ね
直江文忠 著/サンクチュアリ出版

11)人生の地図
高橋歩 著/A-Works

12)結婚一年生
入江久絵 著/サンクチュアリ出版

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